如月の三

●2月某日: 写真家ちひろちゃんと、打ち合わせランチ。と言いつつ、ちひろちゃんがあまりに自然に白ワインを頼むから私も飲んじゃったじゃないか。

シーズン的に、立候補予定の方や、立候補予定者を応援している知人友人から、ちょいちょいご連絡をいただきます。私にできることなんてたかが知れていますが、声を大にして申し上げたいのは

「写真にお金を惜しまないで!!!」

ってことです。特に、無党派層、不特定多数に広く訴えたい候補者の方!!
選挙にはすごくすごくお金がかかるので、お金がかかることを提案するのはとても気が引けるのですけど、写真は本当に大事です!

ちひろちゃんといろいろ喋っておもしろかった。
ボイスレコーダー持っていって、録音しとけばよかった…。もう一度同じことは喋れまい。

ちひろちゃんが「私はもう女の人しか撮らないかも」と言っていた。男の人を撮りたい欲が、今ほとんどないらしい。しかも、めちゃエイジング推し。おじさん脳推し。

「熟女をテーマにした官能小説とか読んでると・・・あ、おじさんが書いたやつね。」とか普通に喋るちひろちゃん(笑)。読んでるんかいw

「日本では、痩せてるほうがいいってばっかりいうけど、お肉は別に全然悪くない! 熟女のお肉ならではの良さがある!」
「チュニックは日本の女性の敵!」
「太ってたって全然いい! でもくびれはあったほうがいい」
「50歳への憧れ!」
「年を重ねるって、誰でも美しくなれるチャンス!」
などなどの話で盛り上がる。

しゃべってて、私は極論すると
「自己否定感について、その人を救えるのはその人自身しかいない」
と強く思っていることがわかった。
もちろん周りは手助けすることはできる。でもあくまで手助けだけだ。他人の言葉では、人は救われない。

何でいきなり自己否定感の話をするかっていうと、いろんな女のひとにインタビューしたり、ワークショップでお会いしたり、おしゃべりしたりしていると、やっぱり自己否定感を抱えている女のひとって、ことのほか多いと感じるからです。ご本人が気づいていない場合も多々ある。私みたいにおめでたい人にすら、ある。
この何年か、ずーーーっと、そのことを考えています。

男女共同参画とか、政治参加とかも、その延長線上にあるだけです。
いろいろ考えたら、やっぱり政治に行きつかざるを得ない部分があるんですよ。もちろん、政治だけでは救えないけど、政治には本来もっと可能性があるんですよ。

なぜ、自己否定感を抱える女のひとがこんなに多いのか?
それはやっぱり、世の中の規範意識なんですよ。
女のひとにチュニックみたいな服を着せてしまう、社会通念。
いや、チュニックが好きで好きでたまらなくて、チュニックフェチの人が着るのは全然いいんですよ。でも、大半、そうじゃないですよね。
だから、写真はすごくいいと思います。
ちひろちゃんの写真なんか、絶対、救う手助けになると思うなぁ。
私のインタビューも、そういうお役に立てていただけたらうれしい。

学校から帰ってきたサクが、「あたまいたい、おなかもいたい、きもちわるい」と言う。38.1度。給食食べながら、「なんかへんだ」と気づいたらしい。それから2時間、しんどかったろうて。とはいえ、プリンとか餃子とかばくばく食っていた。