4/2 朝日新聞 書評欄 『福祉政治史 格差に抗するデモクラシー』
4/2 朝日 #新聞 書評欄。『福祉政治史 格差に抗するデモクラシー』(田中拓道)
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日
百年に及ぶ長期的な視点から福祉国家の形成と変容を分析。グローバル化、ポスト工業化、家族の変容という共通の問題に面しながらも、近年、先進諸国がおしなべて福祉の縮減に向かってきたわけではないと指摘。→
#新聞→税や社会保険料を引き下げ、福祉を削減していく新自由主義的な対応と、若年層・女性・失業者などが就労を一律に強制されることなく社会に参入できる多様なルートを開く対応とに分かれる。その分岐は、政策形成に誰の意思が反映されるかの違いによって説明される。→
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日
#新聞→アメリカのように一握りの富裕層の政治的影響力が増大し、トップダウン型の再編が推進されれば前者に傾きやすく、逆にフランスやオランダのように貧困やジェンダー格差などの問題に取り組んできた運動や団体の知見が政策に反映されれば、後者の対応が導かれる。つまり→
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日
#新聞→福祉国家がどう再編されるかは、デモクラシーの在り方(政治的な機会がどう開かれるか)に大きく依存する、というのが本書のメッセージ。トップダウン型の「決められる政治」に期待を託すのとは違った選択肢を提示する。
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日