『失恋ショコラティエ』 5〜8話

ソチオリンピックが始まってから録画が溜まる一方だったのだが、見始めると大変するすると消化が進んでおります。これ、いいね、いいねこれ! すごく面白い。あらすじをなぞるとおバカでイライラするドラマなのに、実際に見てると、ミョ〜に夢があるのよねw チョコレートも、ショコラヴィ・リクドー両店の内装も、サエコさんやエレナの服装も、松潤とのキスも、キラキラしいことこのうえなし★★★

それにしても、5-8話の相関し合いたたみかけるストーリー展開には痺れた。

  • サエコさんへのケーキ作りで仕事に意欲を燃やす爽太
  • →それを見て自己嫌悪に陥ったエレナが倉科さんに告白
  • →フラレる
  • →落ち込むけど生まれ変わったような面持ちで鏡と対峙
  • →それを見た爽太が自分の長い片思いの「独りよがり感」に気づく
  • →自分も告白してフラレようと決める、そしてそのあとにエレナとの関係をちゃんとすると公言
  • →一方のサエコは夫との諍いで顔を怪我していた
  • →怪我を帽子で隠して来店するサエコ。彼女の怪我(=現実)に爽太は気づくよしもない
  • サエコの夫は夫で妻の怪我や夫婦間の齟齬に軽い罪悪感を抱き、妻の要望(=猫を飼う)を叶えようとしたり
  • →そんなこんなでバレンタイン。せっかく現実的にスムースな展開になりかけてたのが、爽太の告白でガラガラポン
  • サエコの夫は夫で爽太が作った特製チョコを無断で食べちゃって
  • →ホワイトデー。サタンサエコ降臨

前にも書いたように、サエコの人妻設定って、このドラマにおいては障害というより安全弁みたいな役割を果たしてるところがあって、彼女が人妻だからこそ、爽太はぬるい妄想の中で遊べるしエレナとも寝られるし、サエコのほうも、松潤を弄びつつもその肉体にまでは手を出せないうえ、婚姻制度に縛られている自分のほうが実は「詰んでる」状態だから、視聴者に恨まれ過ぎずにすんできた。ドラマは、視聴率こそフツーとはいえ、かなりの固定客を掴んでいるようだし、原作もまだ完結してないみたいだから、この究極の設定には触れないまま、お茶を濁して最終回になるのかなーと思ってたら、最終回でもプレ最終回でもなく、プレプレ最終回でハードル超えてきたんでびっくり。

しかも、かわいこぶりっこ(死語)で「襲われた」格好に持ち込むんじゃなくて、猛禽類の本性むきだしにして自分からぐいぐい迫るサエコに喝采!!! そして、ついに本懐を遂げた(笑)松潤が、感無量になるというより「間男になっちゃったよ。。。」と現実的な述懐をするところもサイコーだった!!! だけど一夜明けると、ふたりしてキャッキャいってフレンチトーストつまんでるのな。安定のおバカさんたちだわー。このドラマいいわー。

その前段階での、「エレナのとこに行くか、サエコのとこに戻るか」を決めるために、松潤が靴を投げて決めようとするとことか、別エピでの爽太の妄想の果ての「おまわりさん違う違いますボク殺してないですーーー!」のリピートや、相変わらず勘違いしてる佐藤隆太・リクドーさんとか、どいつもこいつも一人芝居が面白くって、「キラキラしく、独りよがり」っていう片思いの本質がすっごく良い按配で描かれてるよね!!! 続き見るのが楽しみ!!!