サクことば29 満2歳10か月
当意即妙…というと大げさだけど、その場に即した言葉を、スラッと発するようになって、びっくりするやら、感心するやら。
・レストランの順番待ちをしているとき、「なんで なか はいらないの?」 「はやく なかに はいろうよ〜」
・自宅マンションの入り口まで出た後、思ったより暑いので着替えに戻ると、「なに わすれたの? でんわ わすれたの?」
・見当たらないおもちゃを一緒に探すが、やはり、ない。「しょうがないね。あったら おしえてね」
・サク「きょう なに(=どこ、の意)いくの?」 私「今日は、電車乗るよ〜」 サク「でんしゃ、いってー、なに いくの?」 大好きな電車だが、それ自体が目的でなく、手段(その先に目的地がある)と正しく捉えている!!
・出かける予定があるのに、親の準備がなかなか整わない。「もう〜、パパも ママも はやく おきがえして!!」
そう、why〜? because〜 の用法が進歩してきた。自分も「なんで○○なの?」と尋ねることができる。また、自分が尋ねられた場合も、「なんで泣いてるの?」「だって、しんかんせん(のおもちゃ)が・・・」と、理由の一部を答えることができるようになっている。
「だって」を言い訳に使うのがとっても上手に。「ごはん食べるよ〜」と声をかけると、「だって ブロック あそんでるもん」。ごちそうさまをしていないのに歩きまわるから、「座ってごらん」と言い聞かせると、「だって さっき すわってたじゃない?」そーゆー問題じゃないんだがww 彼なりの理屈があるらしい。
this、thatについて。これ、あれの違いはずいぶん前から理解していたようだが、気づけば、「これ おおきいかも」 「この いす あついじゃない?」など、「この+体言」という連体形もマスターしていた。っていうか、「これ」と「この」とを混同した間違いはまったく見られなかった。
「して」「やって」とお願いする意味での、「できて」という誤用が続いている。
気づけば、助詞の誤用が、けっこう消えてる。
・「あかい“の” くるま」のような、過剰な「の」の消滅
・以前、みられていた、以下のようなパターンの誤用も最近聞いた覚えがない。
- 「あかっちが ブロックに はこんでるよ」 (正しくは“を”)
- 「“ピタゴラスイッチ” が みたよ」 (正しくは“を”)
- 「ここに あおいの とおれる とこでしょ?」 (正しくは“は” あるいは “が”、あるいは「ここって」)
- 「こっちはも?」
「が」「の」「に」「と」「も」「は」は、ほとんど正しく使ってる感じ。正しく使っている、というのは、1.誤用がない 2.過剰な省略をしない という意味で。
「を」は、会話では省略できるパターンが多いからか、あまり聞かれない気がする。
手段をあらわす「で」は、「スプーン で たべる」のように、正しく言うこともあるけど、「でんしゃ いく」のように、過剰に省略しちゃう場合も見られる。
起点等をあらわす「から」は難しいのか、「に」で代用しているっぽい。包装を開けようとしながら「どこに あけるの?」と言ったりする。「どこ」という疑問詞には「に」がセットだと思ってるのかなあ? 同じく指示語の「ここ」「これ」などは、「ここ も」とか、「これ は」とか、ほかの品詞もくっつけるけど、「どこ」は確かに、通常の会話文で「に」を付けることが多いもんねえ。