サクことば27 満2歳8か月 その2
●「きいろい でんしゃは あおっちが のってるよ」
「きょう オレンジの くるまと いっしょ(の車) いっぱい あったねー」
「パパと おなじ くるま どこ いっちゃった?」
「サクちゃん じょうずに できたでしょ?」 「ママが 『はい、どーぞ』って くれたよね〜」
一文が伸びてきた。また、文の構造が複雑化しつつある。
●それにつれて、もちろん誤用もある。格助詞のまちがいはしばしば見られる。
- 「あかっちが ブロックに はこんでるよ」 (正しくは“を”)
- 「“ピタゴラスイッチ” が みたよ」 (正しくは“を”)
- 「ここに あおいの とおれる とこでしょ?」 (正しくは“は” あるいは “が”、あるいは「ここって」)
- 「ここに はしるの とこでしょ?」(同上。また、”はしるの” の “の” は過剰)
- 「バスに いったでしょ?」(正しくは“で”)
が、を、に、の間違いが一番多いようだ。正しく用いることももちろんある。これらは、会話の中では省略されることも多い助詞なので、マスターするのが難しいのかもしれない。あと、メモを見返しながら今思ったんだが「ここ」という単語のあとに助詞をつけるときは、必ず「に」と言ってる気がする。そういうセットだと思ってるのかも。
●言いまちがった、と気づいたときには、言い直す。それも、「パパが〜・・・・・・・ママが〜」と言った具合だったのが、今は「パパが〜・・・あ、ちがった、ママが〜」て感じで「ちがった」ことも言葉にしたり。
●助詞のまちがいは絶対に言い直さないので、間違えたことにもまだ気づいていないんだろうと思う。ちなみに、私も、それを意識的にいちいち正すということはしていない。
●「だいじょうぶじゃない」 「だいじょうぶくない」 正しい用法と誤用を併用している。
●拡張用法。「こわれた」「とれた」「抜けた」「折れた」「割れた」などの細かいニュアンスに対応する語彙がなく、すべて「やぶれた」または「ばらばら なった」という言葉で表現する。例:「くろい めがね やぶれちゃったもんねー」(←パパのめがねをサクが踏んだ。つるがポキッと折れたことを、あとあとまで気にしていたw)
●疑問詞をすべて「なに」で代用する拡張も続いている。「きょう なに いく?」(どこ)、「これ なに くれた?」(だれ)。探し物をするときには「○○ どこ いった?」と必ずちゃんと「どこ」と言う。シチュエーションによる誤用(正用)って、やっぱりある。
●私が拭き掃除をしていると、自分のぞうきん(古いタオルを小さく切ったもの)をもってきて、横でふきふき。「サクちゃん、えらいねー。おてつだいしてるね」と言うと、「ママも おてつだい してるね〜」。意味わかってねーな。