サクことば23 満2歳7か月 連用形やら修飾節やら
●「〜〜していい?」と許可を求めるようになった。「せんべい たべて いい?」 「せんたく たたんで いい?」 「ブロック もってきて いい?」など。「いいよー」と許可すると実行する。ちゃんと意味わかって使ってる。「〜して」の連用形に誤用はまだ見られない。
●同じく連用形を用いて、文と文とをつなげる。「〜〜してー、それからー、○○でー」といったぐあい。これも、連用形の活用のまちがいは見られない。この例に限らず、動詞がわからない場合や、その動作固有の動詞がない場合は、「名詞+する(この場合、して)」と造語する。ex 「しんかんせん する」(=新幹線のおもちゃで遊ぶ)
●思うんだけど、幼児語の「名詞+する」って、すごく良くできてますよね。(例:座ることを「ちゃんこする」「おっちんする」、混ぜることを「まぜまぜする」、書くことを「かきかきする」…などと言うことです) いわゆる「サ変〜サ行変格活用」さえマスターすれば、動詞ごとにいろんな種類のある活用を、いちいち覚えなくていいんだもん。言語習得中の子どもにとってはかなりの負担減だと思うわ。
●しばらく前から、ひとつの名詞をふたつ以上の語で修飾するようになってた。「サクちゃんの あおい コップ」のように。で、サクが「ちっちゃい ミッフィーの おさら」と言ったときに気づいたんだけど、今でも過剰な「の」をしばしば口にするサクが、このパターンでは、「の」を挿入しない。つまり、
- 「ちっちゃい の おさら」 「あかい の くつした」 :修飾語がひとつの場合は過剰な「の」が入る
- 「ちっちゃい ミッフィーの おさら」 「あかい おほしさま くつした」 : 修飾語がふたつのときは過剰な「の」がない
果たしてこれはどういう理解による出力なんでしょう? 言語学の卒論なんかで扱えそうなトピックじゃありませんこと?
●修飾「節」を言うようになった。「サクちゃんが つくった くるま」 「これは ばーちゃん くれた タオルだよ」のように、修飾部が文章になってる、一文に動詞がふたつある! …まだ、主節(この場合、not 修飾節)の動詞は「〜〜である」のパターンのみだけど。まだまだひよっこの語彙力、文法力なのに、もうそういうこと言えるんだね〜、とびっくり。興味深い。