『泣くな、はらちゃん』 第4話

初めてあくまさんがパアッと笑ったときの、視聴者の幸福感はなんだ(笑)。不機嫌な顔がデフォルトの彼女で、それは片思いの相手である田中の前でも、ひとりで路上ライブをしてるときも同じ。でも、はらちゃんの前では、あんなふうに無防備な笑顔になれるんだね。はらちゃんが並はずれたピュアさゆえでもあるし、異邦人だからでもあるんだろうなあ。

チョコの顛末がどちらも素敵だったー! 田中、「これ、どこに売ってるんですか」ってそりゃないだろw はらちゃんが言う「漫画の世界の人」にあっさり同意するとこといい、ほんといい味だしてるwww はらちゃんのほうは、越前さんがなんだかんだ言いつつかまぼこのときみたいに作ってあげるのかなーと想像してたら、そうかその手があったか!と。あのポーズにチョコを握らせるってのがいいよね。かわいかった。

薬師丸ひろこの謎がねー。ストレートに考えたら矢東薫子なんだけど、「勝負とかそういうのから降りてるから。余生だから」って口調がものすごく明るかったしねー。むしろ彼女も、矢東薫子の漫画の中の人だったりしないのかな? 漫画の中からこっちの世界に永住できるかわり、恋とか勝負とかそういうことをできない、って制約があるとか…人魚姫みたく…。あ、でも、漫画の中の人だったら、ビジュアル的に越前さんがすぐ気づくはずだよね。もうひとつ、ユキ姐が人間界に詳しいって謎もある。ユキ姐はもともと人間だったのかな?とも思ったけど、こちらはマンガのユキ姐とぴったりのビジュアルだし…。

うーむ、ピュアでハートフルでシンプルなドラマのようで、実はさまざまな謎を孕んでいる。来週は「死」の概念まで扱うようだ。それにしても、「人間界=神様たちの世界」っていう発想がすごいよな。あらためて。