朔太朗的日常: 満2歳3か月・・・と、彼と暮らす日々。

写真: おいしいけどつめたいのでしんけんなかおになってます
●たいした体力で、最近、昼寝ナシってことがある。こっちは「サクが沈没したら、あれやって、これやって・・・」と段取りしながら手ぐすね引いて待ってるもんだから、元気いっぱい(たいてい、そーゆーときは興奮しっぱなしである)のサクを尻目にむなしく日が暮れていくと、「あー。あーあーあー」と、心身ともに結構なダメージをくらってたもんだが、最近は「寝るかもしれない。寝ないかもしれない。神のみぞ知る。」ぐらいの心づもりで午後にのぞんでいる・・・かも。お客さんが来た日や実家に帰ったとき、土日(夫がいるとき)は特にね。

●でも、なるべく昼寝させるようには努力してる。努力してるっていうか、自分が率先して布団に入る、ってだけだけど(そしてたいていガチでうとうとする)。まだ2歳だもん、毎日昼寝させてもいいよね・・・?

●自我の発達も、すごい。ちょっと気に食わないことがあったり、「なんかスルーされてない? ぼく、もうちょっとかまわれるべきじゃない?」て感じになったら、大きく息を吸って渾身の力で発声して、気を引く。そりゃもう、耳がキーン!となるぐらいの大声で、もちろんところかまわずなんで、外出先だったりするとすんげー肩身が狭いんだけど、そういうときの発語は往々にして、まったく脈絡のない、「しんかんせん!」とか「きいろい でんしゃ!」だったりするんで、けっこうおかしい。「ぼくを見て!」とか、「ほったらかしにしないで!」とか、「ちゃんと一緒にやって!」とかいう本当の願望をうまく言葉にすることがまだできないんだよね、と思うと、ちょっといじらしいし。

●やはり、話すより先に聞く能力のほうが発達するらしく、こちらの言うことは、どんどん複雑なことでも(完全にではなかろうが)理解するようになってる。「うんうん、またいっぱい遊ぼうね。でも、先にごはん食べてからだよ」とか、「きょうはじぃじとお風呂に入ろうか。おもちゃいっぱい浮かべようね」とか、誘惑を含んだ提案をしても、間髪いれずに「やだっ!」、「ちがう!」と大声で反応。わかってるのね・・・提案の中にひそんでいる、自分にとって不利益な主題が・・・

●もちろん、こちらの言葉に納得してくれることもある。「やだ! こっち いく!」と“帰りたくない”主張をされたときに、「今日は、これからばーちゃんが来るから、おうちで待ってようね。ピンポーン、って鳴ったら、サクちゃんが、「はーい」ってお返事してね」と説明すると、「うん!」と言ってUターン。路上に座り込んでいても、「これから電車に乗るから、早く駅まで行こう」と誘うと、「でんしゃ?!」と立ち上がってスタコラサッサと歩き始める。遊んでいる途中に、「しまちゃん(しまじろうパペット)も一緒に遊ぼうか? 連れてきたら?」と言うと、「しまちゃん、どこ いった?」と探し始める・・・。

●言葉が通じるってステキだわ〜。と感激すると同時に、めったなことは言えないぞ、と気を引き締める感じ。その場しのぎの嘘、場当たり的な対応とか、都合のいい脅し文句とか、過度に甘やかす言葉とか、これまで以上に気をつけよう・・・。子どもを前にした大人同士での会話も、「わかんないだろうから」と思っちゃだめだよね。ダンナや義理の家族の愚痴(私の場合、これはないんだが・・・)、子供同士の比較、自己否定や卑屈な言葉・・・

●ま、そーゆーことって、「ちゃんとしなきゃ!」と力むのも、かえって良くない気するんだけどね。もとより完璧な親を目指してるわけじゃない(どーせ無理だから)。親は、養育者であると同時に、子どもが最初に接する「生身の人間」て面もあるから、気分のムラとか、口癖とか、多少はしょうがないじゃん、とも思ってる。私のこの辺の適当さが子どもに及ぼす影響って、これまたいい面、悪い面いろいろあるんだろうな・・・しかしリスクを恐れてばかりの子育てをしてもね・・・・(←やっぱりいいかげん)

●とりあえず、「そんなに大きな声で言わなくてもわかる。やさしく言って」とか、「ごはんのときは、家族みんなで食べるんだよ。ひとりだけ遊ばないの」とか言い聞かせることは増えてきたな、と思う。もちろん一度や二度や三度や四度じゃ、なおらないんだけど、言い続ける、示し続ける。で、言いながら、「躾っぽいことしてるやーん」と自分に突っ込んだりしてる。

●子どもも、会話するのは楽しいんだろうな、と思う。まだ寝たくなくて泣いて抵抗してても、「お話しようか〜」と誘うと、ピタッと泣きやむ。そして、1日の出来事を振り返る話をするんだけど、タイミングよく「うん、うん」とあいづちを打つし、「ヤクルト のんだねー」とか、「おっきいひこーき」とか自分からも話す(たぶん、今日の出来事、という感覚は本人にはまだない。毎日フォーマット的にそういうことを言ってる)。

●親以外の人と話す、遊ぶのも大好き。うちに来たお客さんは、他の子のママであろうと、営業マン(ウーマン)であろうと、「自分と遊ぶために来た人だ。しかも怒ったりしない」と思い込んでいるらしく、一瞬でテンションが上がって、アピールしまくり。公園でも、「これは(何)?」とか、「きかんしゃ トーマス!」(←サクの砂遊びセットはトーマスなのだ)とか、「はい、どーぞ!」とか、やたらと他のママに話しかけて、ママさんがお困りだろうと、私が「うんうん、そうだよね」とか「ママにちょうだい」など言って、一生懸命はたらきかけるのだが、もう私そっちのけ。

●そういうときって、その瞬間は、あせったり、恐縮したりするんだけれども、そういう、「大人はみんな優しいもの」ていうか、世界を丸きり信頼している姿勢って、小さい子ならではのものだからね。過ぎ去ったときに、夢のように幸福な日々として振り返るんだろうな、と思う。生活に感傷を持ち込むのはあんまり得策じゃないと思ってるんだけど、子どもとの暮らしには常にそういう切なさや、「不慮のことで失ったり、大きな傷を負ったらどうしよう」というような畏れがつきまとっていて、でもそれが、私が子育てであんまりイライラしない理由なんじゃないかな、とも思うんだよね。

●なんか、サクのことを書くつもりが、自分の胸中をいろいろ書いてるな・・・

●かわいいとき。相変わらず乗り物が大好きで、駅のホームにいるときの喜びようがすごい(ちょっと恥ずかしい)。パパやママが横になっていると、両手をぺたっとつけて体をゆすりながら、「おきてー あさだよー」と言う。「はーい」と起きると、今度は「たっちしてー あっちあっちー」。洗濯かごの中に入ってオフロスキーの真似、「よんだ? よんだよね?」と言ったり、「♪おーゆー、きみと〜」と歌ったり(そういう歌があるんです)。いつのまにか、どんどん歌の振りつけを覚えていること。最近はありさんの歌とか、「おいでおいで・・・・パンダ」とか、「ふくろうさん ふーふー」とか、「ドコノコキノコ」とかが大ブーム。そうだ、きかんしゃトーマスも大ブーム。

●ブロックでの造形能力がけっこうすごい。2歳児ナメてた。飛行機とか、機関車とか電車とか、めがねとか、ひとりで作ってる。ちゃんとそれっぽく見える。飛行機は、最初に夫が作ったのを真似して作るようになったみたいだが。全部のブロックを使って、大きい直方体とか、船とかを作るのも好きで、これは、「ブロック してー!」とねだって、親と一緒にやりがたる。「サクの〜あか!」 「パパの〜あお!」とか声に出して言いながら、順番にひとつずつブロックをつなげていくのが楽しいらしい。

●ひとりで絵本を読むようになった。絵を指さして名前を言ったり、簡単な絵本は文章を覚えて読み上げながら、最初から最後までページをめくっていく。これが、母としては、すっごく助かるのだよ。もちろん、ものの5分、10分しかもたないけど、「いい子でひとりで遊んでる」ていう安心感のもとに、ちょっとした作業をパパーッと集中してできるからね〜。ばんざーい! でも、本を好きになりすぎてオタクにはならないでね、なんて願ってもムダか・・・蛙の子は蛙・・・ま、オタクって結構、人生楽しいしね・・・