弥生の六

●3月某日: 午後だとばかり思っていた名古屋ウイメンズマラソンが9時スタートだと気づき、あわてて予定を変更、観戦モードに。見届けてから実家に。サク、型はめのおもちゃなど、できることを得意げにジジババに披露。ずっとかまってもらえるので、興奮して昼寝もしない。サクを寝かしつけようとして寝かしつけられた格好になった私がうとうとしている間、母が抱っこゆらゆらして童謡をさんざんいろいろ歌ってあげると、サクは一緒になってえんえんと歌い、あげくの果てには「降りる」と主張してまた遊びだしたとのこと。今日はあの日から1年。夜、なんとなく眠れなくて、ひとりでスポーツニュースを見ていたら、日本各地の野球場、サッカーやラグビーの競技場、スケートリンクなどで、いろいろなスポーツ選手と観客がそれぞれ黙とうをささげる映像が流れた。その日はいくつかの震災に関する番組を見ながら、「私なんかは泣くべき者じゃない」と何度も言い聞かせてたんだけど、そのシーンで初めて泣いてしまった。この黙とうは少しも儀礼的でない。ひとつひとつに、心からの哀悼が込められている。

●3月某日: 前日、昼寝なしだったので、さすがにこんこんと寝続けるサク。眠りの擬態語ってだけじゃなくて、ちょっとこんこんと咳が出始めているが、遅めの時間に育児サロンに連れていく。第2子出産を控えて地元に帰省してきたママ友&娘ちゃんと2カ月ちょっとぶりの再会で、話がはずむ。互いの子どもを見比べて、「月齢1カ月違いとは思えないよね〜」と笑う。よいよい、ふたりともかわゆいぞ。帰宅して昼ごはんを食べた後、さあおやすみと差し出されたパイにはものっすご食いつくものの、寝そうで寝ないサク…。今日もまともな昼寝なしだった…。夜、風呂に入れるとぐったりともたれかかってきて沈没寸前。上がるといったん復活したものの、私が風呂に入っている間に再びトロンとなり、夫の抱っこゆらゆらですぐに寝たとのこと。昨日、今日と、再び寒い。