霜月の十

●11月某日: 大学時代の友だち、みえちんが、東区の果て(笑)からはるばる遊びに来てくれるので、不肖・わたくしが昼食をご馳走することに。夫に「朝からそんなにフルパワーの君は久しぶりだ」と言わしめる程度には、掃除に料理に動き回る。しかし暴れん坊で甘えん坊のサクさんを見ながらなもんで(←言い訳)、かぼちゃを煮すぎてグズグズに・・・ぐすん。ひっさびさの再会のみえちんは、同級生にして3人の母なのだが、すでに一番下の子も幼稚園の年中さんで、ひとりでの登場。「いや〜ん1歳児。懐かしいわ〜」と、サクをさんざんかわいがってくれた。「こういう時間が好きだったわ〜。一番下が幼稚園に入ったときは、昼間あまりの淋しくて、最初どうしていいかわかんなかったもん。今じゃ抱っこもチューもさせてくれないし、『おれ』とか言うんだから!」とのこと。今のサクは今だけというのはもとより重々承知していたつもりだけど、なんか非常に印象的というか、そうなのか〜と思った。メールばかりで会うのは本当に久しぶりだったので、積もる話がありすぎて4時間があっという間。ちょくちょく会える友達の気安さ有り難さは言うまでもないが、久々に会う友だちってのもまたいいもんです。付き合いの長い友だちには、どこかしら「かなわないな」と思える部分があるものなんで、時を経ても彼ら彼女らがその美点をまったく損ねていない様子を見ると、自分への劣等感も含めて刺激を受けるというか、襟を正すような気持ちになる。お母さんになっても変わらず明るく大らかでかわいいみえこだった。

●11月某日: 夕方、夫の実家へ。お庭に花が増えてる。「一家揃って風邪をひいてるっていうから心配してたけど、みんな血色いいじゃないの。タローもエミさんも太ったわね、顔がぱんぱん。いえ、いいのよ、健康的で」と義母にいわれて苦笑するの巻。そして、めげずにこの家のボリューミーな晩餐を平らげるの巻。サクは最初ちょっとだけ緊張するも、それからは家じゅうを走り回って、寝かしつけのときに「なんか久々に触れたな」とうれしくてぎゅーぎゅー抱きしめちゃうくらいだった。昼寝が30分足らずだったせいか、8時には寝てくれてね・・・いつもこうならどんなにか・・でも毎日昼寝30分ってのもそれはそれでつらいな・・・

●11月某日: ぽかぽか日和。お昼ごはんのあと、ちょっと昼寝させようと寝かしつけにチャレンジするも、サクはするりと逃げてゆき、まあそれはそれとして・・・って感じでもなかったのだが、そのまま布団で力尽きておりました。はっと気づいて急いで見に行くと、サク、全然泣かずに、別室やお庭でじぃじ&ばぁばと遊んでいたらしい。私も夫も(彼も私の横で力尽きていた)いないのに1時間半もご機嫌で・・・サク、成長したのう。帰りは荷物が多すぎて駐車場と家とを夫が2往復・・・のはずが、2度目は車のキーを忘れたため、3往復していた。ちーん。大阪W選、維新の会がW当選。まあ難しい選択だよなーと思っていたが橋下さん圧勝だった。

●11月某日: 午前中、育児サロン。途中、ボランティアの女性の方にサクを託してトイレに立つ。戻ってくると、超無表情で抱っこされているサクさん。「すみませ〜ん泣きました〜?」と聞くと、「泣きはしなかったんだけど、あまりにも淋しそうに見えたから」と。教室の中ではけっこう黙々と遊んでて、他のママにも「おとなしいですね〜」なんて言われたりもするが、帰り、しばし砂いじりなんかさせたあとにベビーカーに乗せようとすると、全力で体をよじらせ声を大にして抗議して、「あらあら」と驚かれるというパターンが定着しつつある・・・。