如月の十三・弥生の一

●2月某日: 近所の友だち親子が家に。「珍しいもんが手に入ったので、シチューを煮込んでいる間、おちょこに一杯だけ飲んでみる?」と聞くと、「キャー! あっでも…」と顔をくもらせる。うちに来る前にお買い物があったらしく、車に乗ってきたとのこと。あらら残念、とひっこめると彼女、「でも、でも飲みたい、車を置いてからもう一度来てもいい?」と。え、でも昼間だし、ほんとにおちょこ一杯しか飲まないよ、それをわざわざ? わざわざ…あー、子どもを置いて行っちゃった。待ってる間、彼女の息子(3歳)と遊んでいる中で、「君はどこから生まれてきたの?」と聞くと、「ママのおなかのなか〜」と言う。「そうだね、ママのおなかからスポーン!と出てきたんだよね。最初に出てきたのは誰?」「ねぇねぇ〜!(=お姉ちゃん)」な、なんかかわいい! そして徒歩で出直してきた彼女と無事に乾杯! サクはお兄ちゃんといっちょまえに追いかけっこしてテンション最大級。夜、サッカーW杯3次予選はホームゲームだったが、ウズベキスタンに1-0で負ける。

●3月某日: 一日、雨。最近雨ふりが多い、菜種梅雨の福岡なのだ。明け方4時ごろ、隣で寝ているサクがふいに身動きし、ぱっちりと目を開いた。で、確かに目は合ったと思うんだけど、もぞもぞと起きだしてウワーンウワーンと泣きながらトイレへ駆けていってドアを開けようとしている。お寝ぼけさんですこと。「周防さんこと綾野剛スタジオパークからこんにちは」が国会中継のため流れる。これで2回目で、TLやハイクに悲痛な叫びが次々と。夜ごはんの一品として作ったサバ缶と白菜の味噌煮をひとめ見て、夫が「何このクズ野菜で作ったみたいなの」とのたまった。食べて「見た目よりうまい」。うん、まずくなる要素はひとつもないからね(見た目以外は)。