『平清盛』 第5話「海賊討伐」

「(例年は見てないけど)今年は見てるよ! 面白いよ!」と言う人が(オン/オフライン問わず)周りに多くて、うれしいです。や、ほんと面白いよね! ぜひ見続けてほしい。だってこれからすげーイベント目白押し。

戦国の三傑ものみたいに、「桶狭間があって〜本能寺があって〜」みたいな前提知識なく見てる人が多いと思うんだけど、それをいいほうに作用させてる。今のところ、脚本は絶好調といっていいんじゃないでしょうか? 登場人物が増えてくればくるほど面白さが増す、というのは、書き手の力量だよね。 

  • 父、(継)母、弟、叔父、同僚(義清)、ライバル且つ友(義朝)、理解者?(通憲)、幼馴染(鱸丸)など、主人公清盛が多くの人間とそれぞれ異なる交わり方をしてる。
  • 忠盛−清盛、為義−義朝、鳥羽−崇徳(実は親子じゃないけど)、藤原忠実−頼長、そして来週は朧月−兎丸と、さまざまな父と子の関係が描かれている。
  • もちろん、対・主人公以外や、父と子以外でも、さまざまな人間関係があり、そのうえに、王家、平氏、源氏、摂関家など、「家vs家」の関係がある。

人間関係が有機的、重層的なんだよね。これこそが、大河ドラマの醍醐味。この積み重ねのうえに、あんなイベントやあんな事件が起こっていくもんだから、もーたまりません! あーネタバレしたい。

本が面白いから役者も輝いてる! 出番は少ないけど、忠実(国村さん)はにべもない「退がれ」の一言で人物を表してるし、口をひらけば清盛への悪口雑言の忠正(豊原さん)だって、血族への愛情や内心の苦渋がキチンと描かれているから、浅く見えない。

ま、すでにここまでキャラが増えていると、確かにお年寄りなんかには見づらいのかなーとは思う。歴史上の人物名も、役者の名前(最低、顔)も、どちらも知らない状態でこれを見るのはしんどいかも。

それはともかくとしてちょっと気がかりなのは、視聴者に人気ナッシングなの、松ケン@清盛って? 

確かに、清盛ってここまでいいとこないもんね、ほとんど。しかし主人公をここまで持ち上げないことこそが新鮮ですよ。それに、少しずつだけど確実に成長している。松ケンの演技も、柄が大きくて迷いがなくて、私はすごく好きだけどな。

「主役だからすごいんです」っていうふうにしか見えない主役がここ数年多かった大河。清盛には説得力を期待している。無頼といえばカッコはいいけど、ガキで甘ちゃんで・・・てとこから始まり、これから、「彼の何がすごかったのか」をどのように描いていくのだろうか?

阿部サダヲが出てきたときの“抜け感”がすごくいい。高階通憲にこういう味つけをしてきたところも腕だなーと思う。初登場で穴から出てきたときはびっくりしたよ。だって、・・・・・・あーネタバレしたい! 皆さん、ぜひ見続けるべきですぞ!