第88回箱根駅伝

柏原さん、見事に成し遂げたな。1位で襷をもらって区間新、てすごい。前を走る人をとりあえずの目標にして走るほうが絶対ラクなのに。1位リレーなんて今年の東洋大にとっては想定内だったんだろうね。

東洋、なんせ強い強い。どいつもこいつも強い。強すぎて他校は繰り上げスタートの嵐。6区芦ノ湖では13校が10分後に一斉スタート、さらに9区は3校が20分後の繰り上げスタートになってしまった。9区では、神奈川大の選手が、中継地点20m手前から死力も尽きて転倒を繰り返しながら走りこんでくる場面があり、こちらはギリッギリで襷が繋がってホッとした。

毎年、熱心に箱根を見るのは私とお義父さんなんだけど、つられて見ている夫が、「あれ?この人、去年道を間違ったけど何とかシード獲れた人じゃない?(=国学院の寺田くん)」とか、「あれ?この人、昨日も走ってなかった?(=東洋大の双子、設楽兄弟)」とか、「あー、いたね、去年も、こういう人!(=明治の鎧坂くん)」とか、毒されてきた(?)ことを示すコメントをいろいろ発しててウケた。

総合5位に入った青学が印象的だった。並みいる高速ランナーを押しのけて2区の区間賞をとった出岐くんの走りはまさに快男児然として見る者を湧かせたし、その後のランナーズも速いのなんの。早稲田にしろ青学にしろ、大学自体にブランド感があるだけに、こうなってくると来年以降も強いだろうな。

東農大の5区のランナーは、新聞によると原因不明の体調不良だったらしく、朝9時半に嘔吐したりしていたらしい。レース開始後はメンバー変更ができないのでそのまま走ったとのこと。『風が強く吹いている』ばりの意識もうろうでの走りで、監督の「何度も止めたが本人が走りきった」というコメントも小説のとおり。そして翌日、6区を走るチームメイトが激走し区間2位の記録を残したのまで小説のとおり! 

毎年毎年、小説より奇なるドラマがこれだけあるのだ。そりゃ見てしまう、足の速い者は目指してしまうってもんである。見終わったあとでなぜか「・・・・・・」と無言な気持ちにもなるんだけど、なんせ選手・関係者の皆さんお疲れ様でした。

あ、解説に駒大→現コニカミノルタの宇賀地くんがきてた、きゃいきゃい。来年は当然のように柏原くんだよね! 彼のツイッターアカウントを見てるとやたら快いです。あのマイペースさは間違いなく彼をつわものたらしめている一因に違いない・・・