神無月の十二

●10月某日: ちょこちょこやってはいるつもりでも、珍しいお客さんが見えるとなると、ちょっとした大掃除の様相を呈しますな。サクを連れて夫が散歩に出てくれたのだが、雨がひどくなる前に私も・・・と、ワインとバケットを買いに出ると、正面から、パパ&サクのコンビが。夫の顔には玉の汗が流れている。夫、「もう、サク全然歩かないんだもん」、八百屋の値段にコーフンし、ついつい大根やらかぼちゃやらキャベツやら買いこんで、なおかつサクまで抱っこして・・・と二重苦に陥ってたらしい。「天国修行から帰ってきた悟空を見た瞬間の悟飯並みに、オマエが神に見えたぞ」と、たまにマニアックなたとえを持ち出す夫である。私の100分の1くらいしかオタク度のない男なのだが(褒めてます)。地上波でスケート・カナダのSPを見ながら片付けなど。夕方、夫の友人・大ちゃんが来る。おみやげの赤ワイン超美味し。マウイマラソンなどハワイの写真見せてもらう。サクは遊び上手の大ちゃんにはしゃぎまくる。夫が作った鶏肉のトマト煮が一瞬でなくなった。楽しい夜。

●10月某日: 1日雨で、一歩も外に出ず。ただしサクはパパにつれられて朝夕2度の散歩へ(犬みたいだ・・・)。食事、掃除、家計簿など必要最低限のこと以外はごろごろしながら本を読んだり録画を見たりの、とことん休養デーであった。読書がすすんだ。夜中の授乳にすごく時間がかかり、業を煮やした私がトイレに立つと、サクが号泣しながら私を探して寝室から歩いて出てきた・・・が、トイレ方向ではなく居間方向に歩いていって、寝ぼけまなこで追いかけてきたパパに抱きとめられていた。

●10月某日: 校区の育児サロンへ。最初、私の膝元に座って動きの鈍いサク。ゆうべ寝るのが遅かったし、眠いのか? 最近、内弁慶気味か? 徐々に活動的になって後半は走り回っていたが。帰りのベビーカーでは3分で撃沈したので、帰宅後、急いでハンバーグを作る。片づけまでやって一時間ちょっと、さあコーヒーも入った・・・ってことでサク、泣きながら起床。ママもエーンだよ、これからひと遊びしようと思ったのに〜。そういえば今日、育児サロンで、ママ仲間に「走ってますよね?」と言われた。こんな近所を走っていれば、目撃されても何ら不思議はない。けど、けど、恥ずかしい、嗚呼っ。