霜月の九

●11月某日: 午前中、育児サロン。やはり最初は固まる。場に慣れるまでに30分はかかるな。今日は到着が遅くなったので、エンジンがかかってから程なくお片づけになり、泣いて暴れて激しく抗議。外の砂場でしばらく遊ばせた。金の砂でもありますか、ってぐらいに集中して砂を触っている。それで散々疲れたはずなのに、なっかなか昼寝しない。やっと寝たーーーとひと息をついたところで室内の火災報知器の点検に業者さんが訪れ、ぱちくりと目を覚ましてしまい、そのまま夜までハッスルは続いた。鼻垂らしながら頑張るね、君も。ママもまんまとうつされたようだよ。

●11月某日: 夫、所用のため午後半休。ごはんを食べながら昼ネーション(『カーネーション』の昼放送)を見て、「この人(糸ちゃん=尾野真千子)演技うまいね。昔の山口智子みたいな雰囲気」と言い、また出て行った。夕方、割引シールのついた品を狙って3人でスーパーへ。サク、パパとはちゃんと手をつないで歩く。私がつなぐと一瞬で振り払うくせに。生意気だ生意気だ生意気だ・・・! 無事に割引シールのついたもつを購入し、夜はもつ鍋。まめな(方言)サクさんがいるので、この冬はカセットコンロは出さず、鍋物はすべて台所とちゃぶ台を往復するビュッフェ形式だ。

●11月某日: サクから始まった風邪がついに夫の元にも届いた。巡り巡っているうちにパワーアップしたウイルス(?)にやられ、うんうん唸りながら一日寝ている。祝日だったけど、サクを近所で遊ばせたぐらいで、あとは買ったばかりの本など読むなどして、のんびり過ごす。私はヒマを感じるタイプではなくて、こういう休日も全然好きです。しかしまあ、父親ってのは、風邪を引いたら風邪に専念できていいよな・・・と思わんでもない。母親は、多少の風邪でも母親を休業する事はできないもんね。もちろん我が夫はかなり良い家庭人であるし、小さいサクにとって、ママ>パパという場面が多いのは誰のせいでもないのだが。寝る前に焼酎をちょっと飲む。お湯割りはこの冬初めて。

●11月某日: 夫、でかいマスクで会社へ。日が照ってるしな、と、うっかり軽装で外に出て、己の迂闊さを思い知る。こんな薄手のカーディガンで歩いてる浮かれた大人はあたしぐらいだ。みんなコートにマフラーじゃないか! 寒! サクには(比較的)暖かい格好をさせていたものの、嬉々として広場の噴水へと突入を繰り返すのはやめてくれ・・・! なんとかかんとか、歩道橋の階段昇降運動へと興味の対象を移してもらう。