10/10放送 SMAP『プロフェッショナル 仕事の流儀』

まんをじして!だね!!

私は1978年生まれで今33才、SMAPのメンバーよりは少しだけ年下の世代にあたる。周りの同年代でSMAPを嫌いだっていう人間を見たことがない。たいていの男子は、“アイドル的”な同性を「けっ」という目で見てるものだが。

好むと好まざるとにかかわらず、SMAPの20年をつぶさに見てきた世代なんだと思う。番組のナレーションで、SMAPの革新性について割と詳しくやってたけど、私たちはそれを肌で知ってる。SMAP以前のアイドルと、それ以降のアイドルがどんなに違うか。実はそれほど順風満帆できたわけではないこと。20年も矢面に立ち続けていることのすごさ。

みんな、それを認めているんだよね。無意識のうちに認めてしまってる。それくらいの実績がある。そんじょそこらの、ポッと出の役者とか芸人とかよりも、視聴者とも、たぶん芸能界内部でも、信頼関係が出来上がってる*1

もう、人気のあるなしを超えて、テレビの中にいるのが当たり前って存在になっているのがSMAPだと思うが、そのすごさを再確認できる番組だった。というか、そのすごさを再確認することによって、視聴者が快感を得ることができるっていうのがすごいと思った。そうそう、SMAPってこんなにすごい。その一部始終を見てきた。音松くんも森くんも、ムカイリどころじゃなかったキムタクフィーバーも(フィーバーって死語ね)も、自粛も、なんもかんも知ってる。

SMAPとともに歩んだ20年間、そしてこれからも・・・ってところまで昇華されたもん、気分が。単に見てきただけなのに。もちろん幻想ですよ。しかしこれこそが、エンターテイナーが見せてくれる夢でなくてなんであろう! ま、「プロフェッショナル 仕事の流儀」マジックでもあろうが。げに、シナジー効果のすさまじさよ・・・!

「エンターテイメントの力を信じている」。番組内で幾度も用いられた、彼らのキーワード。番組の最後、「一流のエンターテイナーとは?」に対するそれぞれの答えもよかったなあ。

中居: 「一流のしろうと。一流の二流、みたいな。最高の二番手」
木村: 「最前線から逃げない人。前に進み続ける限り、前線には居られる。風当たり強いけど」
稲垣: 「人を否定することなく、自分の仕事に責任をもって、その仕事のメッセージを伝えていく人」
草なぎ: 「チームワークを大事にする人。自分の力以上のものを出すために、仲間を大事にする人」
香取: 「明日を生きる人。今を生きるのはもちろんだけど、一歩、二歩先へ。振り返りません、僕らは」

ま、かぶらないように・・・ていうか、シナリオありきの答え・・・なのかもしれないけど、そうだとしても、説得力がハンパじゃないわけですよ。SMAPともなると。

で、それを見て、20年もあったのに、彼らがいかに「語らずにきたか」ってことにも気づかされた。コアなファンってわけでないからかもしれないけど、こんなにさんざん露出しといて、コンサートやイベント前のミーティングとか、楽屋とか、リハーサルとか、エンターテイナー論とか、なんと新鮮に感じられたことか。本当に黙々と、自分に課された仕事をやってきたんだなあと思う。プロだ、男だ、職人だ!

*1:それゆえ、ちょっと?酔っぱらって脱いだぐらいでおおごとになっちゃったりと、やたらモラルを求められるのがかわいそうだなーと思ったりもするの