『江』 第19話「初の縁談」

オエェェェェェ秀吉気持ち悪! 確かに、“権力をもつ、むくつけき男に求愛される高貴な姫君(に自己を投影してみる)”ってのは女子ウケするネタのひとつだろうよ。秀吉に陰陽の二面性をもたせるのもいいよ。けど、こと恋愛に関しては、岸谷さんには陽性で押してもらわないとさ〜! 1996年『秀吉』の竹中直人松たか子の秀吉−茶々の絡みもけっこう気持ち悪かったもんだが、あの変な“峠の茶屋”みたいなところで密会するシーン、毎回、見てはいけないもんを見てるような気分になるぞ! 

茶々に手を出させないために江が嫁にいったり、初を嫁に出させるために茶々が身を呈したりっていう脚本もシロウトくさすぎってなもん。「私が好きなのは菓子です! それでもいいですか」なんて言わされる初の涙には、水川あさみの女優としての情けなさがこめられている気がしたよ。斉藤工くんも苦しいし・・・。なんか、異様に長く感じる45分であった。