2011年冬クール始まりました、が・・・

ない、ないのよ。
何がって、今クールのドラマ。飛びつきたくなるようなドラマがない。
よってまだ何も見ていない。

なんか、最近、中途半端な人情社会派職業群像劇、多くね?
と、やたらごちゃごちゃしい語句を使ってみましたが。まさにドラマの印象もそんな感じ。そこそこ豪華なメンバーだけどごちゃごちゃしてて、そこそこどきどきさせる(あるいは笑える、ないし泣ける)脚本だけど踏み込みきらず、、、、みたいな。
特に、刑事もの、学校もの、医療ものが、手を変え品を変え作られ続けるのはドラマ界の逃れられないカルマ(?)とはいえ、ちょっとあまりにも乱発しすぎの感があるような? 『HERO』の完成度とまで求めるのは酷としても・・・。

それとも、いつだって大半は凡作(と敢えて言ってしまうぞ)、どんぐりの背比べであって、ごくわずかに突き抜けた傑作が、または自分の琴線に触れる宝石みたいなドラマがあるだけなのかな? うーん、でも、毎クール、「こ、これは・・・!」と思うようなドラマが、たいてい1本か2本、いいときは「そんなにたくさんチェックしきれないよ〜!」てくらいにあるのにな?

や、わかってるのよ。ひとつには、自分のストライクゾーンも狭窄キャンペーン中。陰惨な事件とか深刻なトラウマとかドロドロの不倫とか闘病ものとか、ちょっと厳しいお年頃なの。月9の戸田ちゃんとか日9の草なぎくんとかすごく興味あるんだけど、どうも、今は正面から受け止めきれない気のするジャンルがいろいろと。。。(って、何を大げさなと笑ってください。)前クール『フリーター』も、待ち望んだニノドラマ、しかも秀作だとわかっていてさえ、ちょっとつらくて見られなかったもんなあ。

草なぎくんといえば、『任侠ヘルパー』のスペシャルはやっぱりすばらしかったようですね。連続ドラマを見てたとき、ここ数年のSMAPドラマの中で最高峰なんじゃないかと思ったんだよな。荒唐無稽な設定なのに、じつに見事に「大人の男」を演じてた(って上からの書き方でごめんなさい)。ドラマ全体としても“踏み込んだ”ものだった。スペシャルもやっぱりそうだったみたい。感想サイトを読んだだけでちょっと泣けた。

んじゃ、今、自分が見たいドラマって何よ? と考えてみると、“相当笑えてちょっとじんわりくるファンタジー系ラブストーリー(ラブは前面に出なくてもよし)”とか“身の周りに置き換えて感情移入する余地もないくらい壮大(あるいは突飛)なドラマ”とかで、それってつまり前クールでいえば『Q10』や『SPEC』、遡るなら『王様のレストラン』や『タイガー&ドラゴン』とかってことになるのかな。ま、人の趣味ってそうそう変わりませんものね。

ということで、今夜始まる『外交官 黒田康作』に期待をつなぎたい今クールです。織田裕二とか江口洋介とかいうコテコテ系って、「無理やわー」て人も多いけど、私はけっこういけるたちなんです。アマルフィだって楽しんだクチだしな!