『一夜官女』司馬遼太郎
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1995/05/18
- メディア: 文庫
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司馬作品には珍しく、女が主人公になってるものもいくつかあるんだけど、それは女をとおして男を描くためであって、この人はやっぱり男を魅力的に、愛らしく書くことにかけて天才的な作家なのだなーと思う。男と女のエロティックな関係もすべてどこかユーモラスで、湿り気がない。そんな中でも、表題作はなかなかフェティシズムをついてきます。何フェチって、神社フェチ? 焦らされフェチ? あとは「女は遊べ物語」と「侍大将の胸毛」が特に好き。どちらも、タイトルからしていいよね。