『国盗り物語 三』 司馬遼太郎
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/12/22
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私の愛読しているこの本によると、
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/01
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- 作者: 坂口安吾
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/06/03
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こんなふうに、英雄小説(というジャンルを、いま私がつくった)といえば司馬、司馬といえば英雄小説というイメージは強いと思うが、久々に読むとこの『国盗り物語』3巻、実は信長と同じくらい、もしくはそれ以上かもしれないほどのボリュームが、明智光秀に割かれてるってことに気付いた。しかも、光秀ったら恵まれない境遇の中、志大きく誇り高くがんばるがんばる。信義にも情にも厚いし、肩入れせずにはいられない。
この3巻には、1・2巻の主人公であった斉藤道三の非業の最期も描かれているし、『燃えよ剣』の主人公土方歳三だって、とても英雄体質の人間ではない。なーんだ、考えてみれば、司馬はたくさんの敗残者(として記憶されがちな人物)たちにスポットライトを当て続けたんじゃないの。