男女砲丸投げ決勝:ベルリン世界陸上

砲丸投げ決勝、男女ともに面白かった! この競技、毎回盛り上がるよね〜。

男子は「さっき、山から降りてきました。いつもは熊と練習してます」みたいな、どちらかというと素朴でかわいい感じの選手が多くない? ブラマヨ小杉さんをもっと太くしたみたいな。そんな印象のせいで、(ほんとは違うんだろうけど)まさに、昔ながらの力自慢みたいに見れる。

一方、女子のほうは、もちろん皆さん体格はいいんだけど、上位の選手たちは猛禽類みたいに鋭い目つきをしてて、特に、ここんとこの無敗女王、「ビリなのに金メダル」のしょうもない(しかし日本人なら誰もが一度は思い浮かべてしまう)フレーズでおなじみのビリ選手なんて、マイナス20度くらいの冷たいオーラに覆われてるような、絶対むかしから頭良かったでしょ?!みたいな静かな怖さ。地元ドイツのクライナート選手が圧倒的な声援を浴びて序盤トップに立つものの、少しも表情を崩さずに、確実な大投擲ですぐに逆転。いやー、自分を信じきってるその様子、かっこいくてたまらん!

そして、砲丸やハンマー投げのような重量投擲では、毎回、ファイナリストたちが、ほかの競技よりもかなり熱い温度で互いを称えあう姿が見られて、これも好き。「ひとつの試合を、比較的長い時間かけひきしながら、その場ではたった一人きりで戦い尽くす仲間」っていう意識が強いんだろうな。ビリとクライナートも、試合後、ソッコーで駆け寄って相当長いこと一緒に喜び合い、肩組む勢いでたくさんのカメラに収まってた。