テグ世界陸上6日め!

主催者側が作成している日ごとのプログラムについてのネタが人口に膾炙してて、ヤフートピックスにまで上がってる。フッカー、ボルト、イシンバエワ、ロブレスなど、表紙を飾った選手が軒並みメダルを逃しているのは、プログラムに「呪い」でもかかっているせいだろうというのだ。

確かに連覇を果たしても何らおかしくない選手ばかり。しかしね、世界のトップに君臨し続けることの、どんだけ難しいかっていう話ですよね、やっぱり。

いったん世界の頂点に立ってからも、モチベーションを維持し、技術を磨き続け、大会にあわせてコンディションをピークにもっていくってこと。陸上界のスターとして注目される中で自分を見失わないこと。

そりゃ、ねえ。そりゃ難儀だわ。だからこそ連覇は偉業なんだわ。「一度めの金は笑顔、二度目の金は涙」とは、よく言ったもんだわ。

ちょっと、男子3000m障害決勝! なんですか、あの、ケンボイの最後の脚は〜! 試合前には、同じケニアのキプルト世界新まであと100分の1秒まで迫っているというので衆目を集めていたんだけど、いよいよラスト半周ってところで、ケタ違いのスパート見せたのはケンボイだったのよ。それがもう、「森でクマにでも会った?」ってぐらいの勢いで、スタコラサッサ〜!と。まさに逃げ脚。思わず笑っちまった。最後は後ろを振り返ってもう大丈夫だと確信し、手前10mぐらいからガッツポーズ。あれはね、余裕で脚をゆるめたんじゃないよね。もうヘトヘトなんだよね。それぐらいきつい競技。やったことないけど。

ってことで、ケンボイ連覇おめ! 前回はすごい混戦で、死ぬ一歩手前って感じでゴールして倒れこんで、やっと立ち上がってから勝利のダンスもヘロヘロでまた倒れこんで・・・だったんだよね。今回は溌剌と踊ってましたよ、前回と同じ感じの踊りをw

男子400mハードル決勝〜〜〜!(悲鳴) 1回目はフライング発見器(?)の誤作動とかで、2回目はフィールド競技の盛り上がりとかぶっちゃって、と、2度も仕切りなおしになってしまったの。歴戦の猛者たちといえど、そら、ぷつっときちゃってもおかしくない。それで、ジャクソンもテイラーもバンジルも(彼は銅メダル)ダメんなっちゃった。優勝したのはグリーンという英国の白人選手。自分が一番びっくりしてる感じで喜んでた。

女子400mハードル決勝。ディフェンディングチャンピオン・メライン・ウォーカーの顔全体で笑うって感じの笑顔が好き。勝ったのは、戦前から今季の充実ぶりが伝えられていたアメリカのデュマスでした。ウォーカーは銀。

女子200m準決勝。福島さんおつかれっした! ほんといつ見てもシュッとしてるよね、顔つきといい、体つきといい。見ても見てもほれぼれしてしまう美しい筋肉のつき方。しゃべると、篠原涼子をもっと天然にしたみたいな声と口調なんだよね〜。23歳か〜。まだ若いな〜。これからなんだな!

で、アリソン。専門の200なんだけど、400を3本、試合で走ってから迎えてるってことで、200の走り方をすぐに取り戻せるかってことや、疲労が心配されてる。織田さんいわく「いつもより、脚が、なんかカクカクしてる」。準決勝はベロニカ・キャンベル・ブラウンに1位を譲ったような感じだけど、さあ決勝どうなりますか。

アリソンのコーチの「彼女はガゼルみたいに走る」というコメントが紹介されてた。うまいっ。そこへいくと、ジーターは女豹だね。キャンベルは、虎かな。それにしても、今日のアリソン、長いポニーテールを大きな輪っかにしたヘアスタイルも超かわいかった!

女子1500m決勝。こわいよー! 女の戦い。いつ見ても1500こわいー! 優勝候補のジャマルは途中でついていけなくなって最後は心が折れちゃった。もうダメだ、となると、心が折れちゃう有力選手は、意外に、けっこういますね。国民性とか性格みたいなのもあるのかもしれないし、やっぱり、世界の頂点を目指すための努力って半端ないだろうから、がっかり具合もそれに比例して半端ないんだろうな。

男子走り高跳び決勝。確かに知ってる人いなかったけど、ライブで見たら絶対盛り上がるはずなんだけどなー。・・・なんて言う人は、CSのスポーツチャンネルとか契約すべきなんでしょうね、はい。カタールのバルシム君て子の紹介VTRが作られてた。20歳の選手。2m32cmを3回目のチャレンジでクリアするという強心臓ぶりを見せつける一幕がありました。

男子槍投げ予選。村上、おお、村上! TBSも織田さんも、2年前の興奮冷めやらぬ感じでフィーチャーしてたけど、決勝進出ならず。そうそう上手くいくことばっかじゃないわなあ。え、ピトカマキも、バシレフキスも予選敗退なの?! 投擲競技って、その日、その場のノリってのもすごくあるよね〜。まあ、人は、それも含めて実力と呼ぶのかもしれないが・・・。トルキルドセンは通過。私のブログ、ときどき、「トルキルドセン イケメン」という検索でひっかかってます。今回は、「髪がちょっと伸びただけで、こうもフェロモン撒き散らすものかい、イケメンってやつは?!」て感じです。

女子走り高跳び予選。きました、女王ブラシッチ! 最近、絶不調だったそうですが、手堅く通過。今回はフリードリヒ出てないのね、さみし。びっくりしたのは、ロシアのチチェロワですよ。前回大会で銅メダルを獲ってから、お母さんになったそうなんですが、なんと出産、昨年の9月ですってよ! あの腹の、どこに子どもを入れてたんだ、おーい? で、今回も絶好調ぶりがすごいったらない。解説者も絶賛。「母になって自信がついたそうです」とかアナウンサーが言ってたけど、そーゆー問題か?!てぐらいに完璧な跳躍が続いてます。