井村雅代:シンクロコーチのこと
中国のヘッドコーチになったことで、「国賊!」呼ばわりまでされてるとかも聞くけどさ。
27年間、日本のシンクロを育ててきて、辞めたあと、それで他国に行くってさ。
どんだけの覚悟で、意志で行ったか、って話ですよ。
そんなにホイホイ宗旨替えできるわけないやん。
サッカーやらスケートやらで外国人監督を招聘するのはあたりまえで、自分の国から出て行った監督を非難するって、そりゃないでしょ。
井村さんはああいう人だから(って、知ったようなこと書くけど)、
相変わらず舌鋒鋭く、日本シンクロのことも言うけど、
でもひとたび中国の監督を引き受けて、日本に甘いクチ叩くわけないし。
私たち、オリンピックやなんかでだけ、にわかに応援する日本人の、何倍も何十倍も、日本チームに対する思いは深いに決まってるやん。
井村語録。
- 「私の前で浮き上がってきた選手は、二度と使わない」
- 「顔なんてブサイクでもええの。顔を輝かせるのは心です」
- 「努力する“心の才能”がいちばん」
- 「スポーツ選手で一番カッコ悪いのは、その競技で強いということだけで、全てにおいて自分が偉いと勘違いすること」
- 「シンクロがうまいからって、親が子どもにへいこらしちゃだめ。シンクロをさせてあげてることに感謝させなきゃ」
- 「本気で叱ること。人間は、誰でも必ずもっと良くなりたいと思っている。そう信じて叱る」
- 「嫌われることなんて怖くない。一生懸命やった成果を出して、最後に良かったと思って欲しい」
有名なの言葉は数々あれど、しびれるのはこれよ。
「錆びた刀は抜けない。いつでも刀を抜けるように、研ぎ続けていないと」
ど、どんなサムライですかー!
口が悪かろうと、極端だろうと、これだけ筋の通った人、結果を出し続ける人だもん。