『太陽の子』 灰谷健次郎

太陽の子 (角川文庫)

今年の夏、数年ぶりに沖縄に行って、リゾートホテルに泊まったり水族館に行ったりして楽しみながら、楽しむだけでいいのかなという思いがあった。

ここ沖縄は、本土とは違う気候で、海も植生も食べ物も言葉もユニークだ。この独自の文化をもつ地域が歴史の中で日本に同化され、20世紀には日本で唯一、地上戦を経験して住人の3人に1人が死んだといわれる。長くアメリカの統治下にあり、本土復帰を果たした後もこの島の15%が米軍基地で、それは日本全国の基地の約7割にものぼる・・・。ここまで来ておいて、そのことから目をそらし、徹頭徹尾楽しむだけで帰っていいのかなと思った。

旅行から帰るとすぐに、翁長知事が亡くなり、選挙になった。『はじめての沖縄』(岸政彦)を読んでログを書いたら、友人からこの『太陽の子』をすすめられた。その少し前に、書店で、平積みされているのを見た覚えがあった。沖縄の話だから、今あらためて積まれていたのだと合点がいった。

子どものころ読んだ気がしていたけれど、やっぱり初読だった。読み始めて、最初のほうで不穏な空気を感じて読むのをやめた気がする。今は大人なので読み進めたけど、随所でかなり泣いた。淡々とした、昔の児童文学らしいドライな記述なのが、なんだか余計に悲しい。これは、「かわいそう」ではなく、沖縄方言でいうところの「ちむぐりさ」だと思う。

うつとかPTSDなどの一般的な理解がない時代でもあるし、お父さんの心の病気について詳しくはフォーカスされない。お母さんも、小学6年生のふうちゃんも、わからないままにお父さんと一生懸命向き合う。食堂「てだのふあ・おきなわ亭」に集う面々も、ふうちゃん家族を「ちむぐりさ」と支える。私はもうふうちゃんのお母さんのような年齢だから、周りのみんなのうちの1人のようにふうちゃんを見守る気分で読んでいた。

おろおろしたり不安になったりしながらも、周りにいつも誰かがいてふうちゃんは1人にならないからホッとする。そして、いつも見守られて育っているから、ふうちゃんは周囲とてらいなくかかわり、時には助け、力強く支える側にもまわる。

お父さんの病気やキヨシ少年をめぐるあれこれがあっても、『太陽の子』というタイトルのとおり、物語のトーンは明るい。それでも、涙が止まらない箇所は少なくない。

物語の舞台は1975年ごろの神戸。
神戸港近辺で働く労働者には沖縄出身者が多くいて、「てだのふあ・おきなわ亭」にはそんな人々が集う。以下はみな、沖縄出身だったり、その子供だったり。
お母さんの遠い親戚、オジやんは71才。
ろくさんは55才。
お父さんとお母さんはそのひとまわりくらい年下で、
20代前半の青年たちがギッチョンチョン。
キヨシ少年は15歳。ふうちゃんは12歳。
戦後に生まれた世代も含めて、沖縄の戦争は彼ら全員の人生に大きな影響を与えている。

50年前に書かれた小説だが、彼らが直面する不平等や差別が、少しも「昔の話」と思えないことに戦慄する。

おそらく沖縄戦の凄惨な光景を思い出して発作を起こしたお父さんは、警察に殴られ、精神病院に入れられる。

離れて暮らす弟から「一生のおねがいや」といわれ、新品のコンパスを買ってあげた姉は、その後まもなく「もう疲れた」と手紙を残し、19歳で自死してしまう。

身寄りのない少年は、住み込みで働いていた料亭で「オキナワ」と呼ばれ蔑まれていた。

そして、非行少年だと決めつけて、調べに来る警察。沖縄出身のろくさんが少年をかばうと、警察は冷ややかに言い放つ。

「郷土愛は否定しないがね、度が過ぎると人間を甘やかすことにならんかな」
「法の前に沖縄もくそもない。みんな平等だ」

今現在も変わらず、
沖縄の人に対して、
中韓の人や日系2世3世、外国からの労働者に対して、
障害のある人に対して、
まったく同じことを言う声があります。
「弱者の特権だ」と言うのです。

そんなヘイトをまき散らしているのは、
ほんの一部の心無い人たちだと信じたい。

でも、そんなヘイトを看過しているならば、
私たちも間接的に加担していることになります。


小説に話は戻って、
警官の言葉を受けたろくさんは上着をとり、シャツをはいで、
ほとんど根元から失った左手を見せる。
沖縄戦で、手りゅう弾で吹っ飛ばされたものだった。
それは、敵である米兵が放った手りゅう弾ではなく・・・。

「わしはただの大工で兵隊ではなかった」
「沖縄を守っていた日本兵が、名誉のため、国のために死ねと手渡したのだ」
「みんな死んだ」
「この手でわしは、生まれたばかりの我が子を殺した。赤ん坊の泣き声が敵にもれたら全滅だ、おまえの子を始末しろ、それがみんなのため国のためだと、日本兵が言ったんだ」

「あんたはわしとあんまり年が変わらん。きっと優しい子供がいてるだろう」
「わしはこうして見えない手に打たれて、一人ぼっちで生きている」
「同じ日本人だ。これで平等かね」

「あんたは、悪いことをしないで平和に暮らしている人たちを守らなくてはならないと言ったね。わたしたちは、何も悪いことをしないで暮らしていたんだがね」

「あんたを悪い人だとは思わない。しかし、日本を守るといいながら、罪もない人を殺さなければならなかった日本の兵隊を思い出す」

「法の前に沖縄もくそもない、と あんたはいった」
「沖縄の失業率は全国最高、高校就学率は全国最低だ」
「知念キヨシという一人の少年を見るだけで、彼の人生の中に不公平な沖縄がいっぱいつまっているということを知ってもらいたい」
「あんたの人生がかけがえがないように、この子の人生もまたかけがえがないんだよ」

この文章を書くために、該当部分を再読して泣き、
こうして書き写しながらまた、泣いています。

 

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長月の八

●9月某日: 「ゆるマジ」配信でマミスマスタジオ。…というのはマミースマイル保育園の一室なのだが、昨日と今日の2日間、保育室には、地元の中学生が。学校の授業の一環、「職場体験」で2人を受け入れていて、男子が来るのは初めてだそう。保育園をと希望して来ただけあって、2人とも子どものお世話に何だか適性がある! 家から絵本を持ってきていたりもして意欲的で、見ていて気持ちよかった~。そんな話も、この回ではちょっとしています。


【ゆるマジ】「どうなる?ニッポンのワークライフバランス」2018.9.13配信

夜ごはんは、さんま、みそ汁、大根おろし。ポトフ風の煮込みの残り。


 

 

長月の七

●9月某日: 夫、有休をとってゴルフへ。6時半ごろ出発。やらなきゃなー、やらなきゃなーとうすうす思っていたことに手をつける。夕方、サクのスイミング。ゴルフから帰ってきた夫も一緒。彼は初めての見学だ。今日は避難訓練もあった。ならいごとのスイミングでも避難訓練。時代だね。夜ごはんは、牛タン(!)、麻婆豆腐、キャベツとオクラともやしのサラダなど。イッテQで出川のはじめてのおつかい。出川に爆笑しつつひれ伏す気持ち。

ボクらの時代、安藤政信×斎藤工×山田孝之。すごくよかった。安藤政信の、テレビ界・芸能界からはるか離れたところにいる感じがめちゃくちゃいい。

西郷どん、龍馬が薩摩の吉之助んちに行く回。「家の雨漏りより日本の雨漏り」っていう有名な逸話を、「家の雨漏りを治しつつ日本の雨漏りについて龍馬と語り合う」というエピにアレンジしてたw それはどうでもよくて(え)、一蔵どんの吉之助愛がまぶしい! 


長月の六 / 世界の女性を知る会・韓国

●9月某日: 王さん主宰の「世界の女性を知る会」、このシリーズ大好きです♡
今回のテーマは、韓国! 楽しみにしていました。ほんと思うんですけど、私自身も含めて、日本人は韓国のことほとんど知らない! 逆もいえるんでしょうが。

隣国と仲が良くないのは、古今東西よくあることです。イランとイラク然り、インドとパキスタン然り、昔のドイツとフランス然り。その結果たくさんの争いがあり、不幸な犠牲があったわけです。
過ちを繰り返さないためには、ふだんから行き来して、交流や対話を積み重ねとかないと。
ケント・ギルバートに対して、失望を通り越して憤っていますよ私は!!!

前半は安瀞珠先生による、朝鮮半島の歴史のお話。
配布された年表がとてもわかりやすく、しかも、当該時代の韓国ドラマが併記されていました!

それでわかったのは、韓国では、自国の歴史のほとんどすべての時代について、人気ドラマが製作されているということです。
戦国と幕末、そして江戸の捕り物帖に偏りすぎている日本のドラマ界よ、ヤマト王権とか奈良時代鎌倉時代のドラマとかももっと本腰入れて制作せぃ!! せめて『太平記』とか『花の乱』とかの再放送をしなさい!!

・・・ふう。話が逸れましたが

新羅や高麗など、古代から中世にかけては、主に家庭内の話とはいえ、女性の地位が比較的高かった。その後、近世に入り李氏朝鮮の時代から、ぐんと低下した」

とのこと。日本とかなりよく似ています。

「日本の伝統的な家族観を大事に」とか言って、実質的に男尊女卑を正当化する人たちがいますが、古代から中世までは、あらゆる社会的分野に女性の姿が見られるのですよ~。

このあたりの日本の女性史は、あまり知られていないけれど面白い分野なので、いつか機会があればご紹介しますね。

さて、その後は、釜山からの留学生 李周英さんによる、韓国の若者についてのプレゼンがありました。すばらしかった! 

OECD各国の中でも、韓国は近年、若年層の失業率が高い!
2016年、日本は5.2%ですが韓国は10%を超えているそうです。
すさまじい学歴社会で公務員試験を突破するために何年も浪人したりなど、若者の生きづらさを表す「ヘル韓国」という言葉は知っていましたが、「Nポウ(放棄)世代」には驚きました。

2010年頃、「3ポウ(放棄)世代」という言葉が誕生。
若者は「恋愛」「結婚」「出産」の3つをあきらめざるを得ないという意味です。
それが、いつしか「5ポウ世代」「7ポウ世代」と諦めるものが増えてゆき、
今は「就職」「家」そして、「人間関係」、「希望」すらも諦めるものだとされているそうです。

その反動で、
「YOLO= You Only Live Once = 人生は一度きり!」

というフレーズも流行し、あと先を考えず今やりたいことをしよう!という刹那的に生きる若者も一部で見られるとか。

日本では人手不足が叫ばれ、学生の就職では完全に売り手市場になっていますよね。
韓国も同じく少子高齢化しているはずなのに、ずいぶん違うのはなぜでしょう?

徴兵制や、南北の状況についての話も大変興味深かったです。

どんな国も何かしらの問題を抱えています。
その中で、私たちと同じように、日々の暮らしに一生懸命な人々が生活を営んでいます。

韓国のジェンダーの状況、クオータ制についてなどは、10/20のアミカスのイベントで詳しく聞けるのではないかと思います。今日の会の主宰の王さんもお話されます。私は、冒頭で寸劇に出演予定です(笑)

そうそう、勉強会の前には、山本文房堂でサムホール展を見た! ちょうどしほちゃんが在廊していた。サムホールっていうのは、絵画用語で親指と小指を伸ばした長さ…だったかな? とにかく少し小さめのサイズのことです。

それを、1人2枚ずつ出品。この形式が面白い。みんな同じ大きさの額だけど、中の絵はさまざま。しかも、2枚シリーズ的な出品もあれば、だいぶ違うテイストの作品を2つ出している人もある。

しほちゃんの絵は、激しい海の渦と、涼やかな路地で猫に手を差し出す子ども。うーん、どっちもしほちゃんの絵だ。

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しほちゃんの隣にあったカラフルな六文銭(違!)の2枚や、サボテンの2枚。お弁当の2枚や、十六夜の絵など、いいなあ~って思う絵がいろいろあったよ。

勉強会では、ビエントの美味しいホットサンドを食べながら、いろんな人とお話して楽しかったです。フランス人の藤村さんの力説にめっちゃ頷く。

帰り、下校してきたサクとちょうど一緒になる。夜ごはんは、ハンバーグ、スパサラ、みそ汁、ひじき煮。

長月の五

●9月某日: 午前中、校区全体の子ども会行事で、「お手玉ビンゴ大会」。町内の集合場所までサクと一緒に歩いてると、一人でてこてこと小走り気味に行く同じ学年のEくんが。「集合場所、こっちだよー」と言うと「えっ」と驚いた様子。一人で学校まで行こうとしてたみたい。ちょうど会えてよかった。同じチームの子たちが激しくケンカしたりとか事件もあったようだが、お土産のお菓子をどっさり手にして、なかなか機嫌よく帰ってきたサクであった。

夜ごはんは、焼き鮭、みそ汁、ひじき、きゅうりとにんじんのゴマ和え。みんなで早寝する。


●9月某日: 朝、子どもの登校時間は、半袖ではひんやりするくらいの空気。昼間は28~9度くらいまで上がるので暑さを感じたりもするが、それでも、7月8月の猛暑を思うと残暑が全然厳しくないなあって感じ。いいんだけど。

今月末の #me too テーマの勉強会のチラシを作ったり、11月のイベントの連絡とりあったり、いろいろ。そうそう、今日は「あさイチ」にレイチェル・クーが出演とのことで録画していた。もとはBBC制作なのかな?Eテレで放映してた「レイチェルのパリの小さなキッチン」の料理人兼フードライター。世界中で人気なんだって。やっぱりねー! 

夜ごはんは、豚肉の生姜焼き、もやしとしめじ炒め、キャベツの千切り、ひじき。生姜焼きは、夜は飲み会に行く夫が、朝から漬け汁に漬けこんでくれてたものです。美味しかったわー。最近買ったラジオをサクがよく弄っている。私は自転車のカギを失くしました。合鍵はあるんだけども、なんかクサる。

 

長月の四

●9月某日: きのう中止になったので、「半分、青い」が2話連続放送だった。

午前中、2日連続で市役所へ。今日は男女共サポーターの打ち合わせ、市の担当のMさんと、今回の相方となるNさん。相方といってもひよっこサポーターの私に対してNさんは経験豊富なキャリコンさんである。以前、「眠れる力を社会へ」に参加してくださったときの印象のとおり、気さくですてきな方だった。帰り、雨が降り始める。

夜ごはんは、焼き肉、もやしとピーマン炒め、きゅうり。夫は飲み会。八百屋で野菜を買ってたらお肉屋さんが併設されていて、焼き肉セットが半額になっていたのだった。『銀魂』(1のほうね)の録画を見始めたらサクがことのほかビビッドな反応をする。そうか、小学生男子ノリってことね。ジャンプだしね。半分まで見て、寝る。


●9月某日: 某所の場所の確認がてら朝ランしてたら雨が降り出し、帰りはびっしょ濡れに濡れながら6キロほど。涼しいわスマホの水没が心配だわで、最近にないスピードで走ったわ~。夫は同僚の結婚式に出席するため、昼前に出かけて行った。んで、「何すっかなー?」ってとこに舞い込んだチケット2枚。渡りに船とばかりにヤフオクドームへGO! そして大勝!! 

こんなに気持ちよく打線爆発する試合を観戦するのは久しぶりで、「もしや夫が…(以下略)」説が浮上しかける・・・w

ついこないだまで34度とかやってたのに、今日はなんと、天神の町の温度計で21度だった…。こんな冷えこむ日にカラダに悪そ~なアイスを食べてカッキーンとなってる息子。私も生ビール飲んだので、人のことは言えませんね(笑)。買い食いも野球観戦の楽しみですもんね。

てなわけで、夜になっても大しておなかがすかなかったので、持って行ったお弁当の残りやB級なおつまみをつまみつつダラダラ。昨日の「銀魂」の続きを最後まで見て、満足。

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小学生男子と見ると、とても楽しい映画だと思いますし、芝居が達者な人たちなので決めるとこ決めるお芝居が歌舞伎みたいにピタッピタッとハマって気持ちよかったです。

で、子どもが寝たあと、夫に物足りない部分を話すw 岡田将生のド直球に端正な芝居がとてもすばらしかっただけに、堂本さんとの対峙の場面では、役者のキャリアの差が気になってしまった。そういう不協和音を狙ったキャスティングなんだろうけど、なんだか物足りなさが…。橋本環奈ちゃんと菜々緒の度胸満点の2人は気持ちよく、長澤さんはやや滑らされていた感。

長月の三

●9月某日: 今月も市議会の傍聴を計画してる。4回目になる。SNSでイベント立てたりレポート書いたりしてると、市の職員さんたちなどがアドバイスや励ましをくれたりするようになった^^ 

藻谷さんがインタビュアーをつとめる『しなやかな日本列島のつくりかた』、とても分厚い本で、知らない人ばかり・私のまったく管轄外のプロフェッショナルばかりが登場するんだけど、すっごく面白くてけっこうぐいぐい読み進めてる。夕方、サクのスイミング。

夜ごはんは、カレーライスとサラダ。我が家では、カレーは “強い” 晩ごはんということになっている。「つえー!」「やっぱ強ぇな!」「最強!」とほめたたえながら食べるんである。


●9月某日: 夜中に北海道で大きな地震が起きていた。こんなに次々と新たな「被災地」が生まれるって・・・。朝ドラも中止になった。twitterでフォローしている人にも、北海道にお住いの方が少なくない。だいたいの方はTLに出てきて、停電だけど無事だとつぶやいていてホッとするけど、不安やご不便を思うと心が痛む。それに、TLでよくお見かけするこの人もあの人も北海道在住だったのね~と気づかされたり。

午前中、学校図書ボランティアの研修会。市の肝いりで、市役所の講堂で行われる。「学校」のボランティア向けなのに、乳幼児しかも乳児のトピックが多いという、微妙にピンボケした感じ・・・? 講演後、別の小学校からエントリーして来ていた友人たちと期せずして合流して一緒に昼ごはんを食べながら、その残念さをはじめ、色々話せたので帳消しになった感。

サクが6時限授業を終えて帰宅したあと、急いでどんぐり文庫。今日は私がストーリーテリングを担当。1学期に、小学校のサクの学年向けにやった「エパミナンダス」の再演だ(どんぐり文庫は、うちとは別の小学校区になる)。未就学の子も含め、初めてこのお話を聞く子も多くて、楽しそうな、ビビッドなリアクションで聞いてもらえてよかった。帰り道、サクに聞いたら「かーちゃんのきんちょうが伝わってくる」と言われたけどw 

夜ごはんは、キャベツとニラと砂肝の炒め(子どもは、砂肝でなく豚)。薬味たっぷり冷奴。オクラ。ビール、2本目の1口めをいったとこで、ワインの宅配が来た。なんという敗北感!!!

 

長月の二 / テレビ、ドラマちょこちょこ

●9月某日: ゆうべ、「かーちゃんは、今夜、出かけるから、用事があったら夕方5時までに言ってよ。明日の準備とか早くしときなさいよ」とさんざん言い聞かせてから出たんだが、朝になって「かーちゃん、体そうふくはあるんだけど体そうふくを入れるふくろがない」と言い出す。ふっ、小学生あるあるって感じやね・・・。

週末、タイミングがなかったので、サクと夫が家を出てからランニング5キロちょい。調子はまあまあだがけっこう暑い。

うちではふだん、揚げ物は夫の専売特許になりかけてるんだが(私は素揚げする程度)、小さいけれど安いイワシがたくさん手に入ったので、ちまちま手開きしてフライにした。んまかったー。塩だけで充分。サクが寝てから、「未来世紀ジパングアイスランド特集を夫と見る。村上春樹の紀行文でアイスランドの旅の話を読んだばかりだったので、興味があって。


●9月某日: あちこちと連絡・打ち合わせ事項や、場所とり。お昼、納豆パスタ食べながら、久しぶりに『風の市兵衛』の録画を1話分、消化した。夏休み前に見てたやつ。ムカイリさんの流し目が自然に決まるようになってることに感無量。これ、きっと続編作られるね。山本耕史でいう「居眠り磐音」的な、向井さんにとって大事な作品になっていくのでは? 原作シリーズにネタはまだまだあるはずだしね。しっかし姿のいいひとだな。

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夜ごはん、大豆と野菜のトマト煮。鶏ひき肉ととうもろこし、ニラの塩炒め。レタスで包んで食べる。オクラ。パッとチャンネル替えたらNHK『うたコン』のスペシャルかなにかで、星野源が歌い始めるところだった。で、鈴愛を演じる永野芽郁ちゃんがスタジオで聞いてて(司会だった?)、2番が始まると急に涙腺にきたみたいでボロボロ泣いてた。それを見てほろっとくる私…。TLひらいたら朝ドラクラスタがみんな泣いてたw 

サクが寝てから、deleの録画。




ここ九州は通らなかった台風がすごい。連絡橋にタンカーが衝突した関空の孤立ももちろんひどいが、自宅にこもっていても防げないような被害を伝える動画がTLに次々出てきて目を疑う。

長月の一 / FLASHさんライブ!@ゆらゆら

●9月某日: 朝からおっきいショッピングモール。ゲームセンターの釣りゲームを子どもと一緒にハマってやってしまい、手が痛い(年齢…)。余ったコインを預けるアプリをDLしたり、トイザらスで買ってもらったベイブレードが思てたんと違ったんで交換してもらったり。で、フードコートの席について、列に並んでる夫を待ってたら、サクが「大人ってたいへんだな。子どものためにいろいろくろうして・・・」と言ったので笑うw 

夜は、フラッシュさんのライブへ!

facebookより)

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あの人もこの人も私も、結婚したり親になったり・・・

20代のころ、福岡のライブハウスでブイブイいわせてた(?)フラッシュさん。
バンドが解散すると、単身上京。何年も過ごしたあと、地元の大分・臼杵に帰って、出会ったひとと結婚して、40代になった今は、3人のお子さんがいる。その生活の話がとても興味深かった。

奥さんはピアノの先生。
ピアノ教室に通ってくるのは下校後・降園後の子どもが主力だから、昼下がりからが本番。
それで、タクシーを運転している彼は仕事を3時ごろに上がり、保育園に迎えに行って、奥さんが帰るまで子どもたちと過ごすそうだ。
(ちなみに、車いすのまま乗れるタイプのタクシーなのだそうだ)

5才4才2才だったかな。3人の小さくてパワフルな子たち。毎日ごはん食べさせたり、風呂に入れたり。ガチの子育てだよね。

「いい感じに疲れて、やっと寝てくれそうって頃に奥さんが帰ってきて、起きちゃうんよなー」
って、それよくママたちがボヤくやつやん😂

もともと、はしばしに生活感をにじませる歌がとてもうまいんだけど、
「中年体形でおっぱいが立派になってきて、めちゃくちゃ育児もしてるので、そろそろ母乳が出そうです」
っていうMCのあとでやった『ボイン刑事』は、10年前とはことさら違って聞こえた。
悪者と、そして重力と戦うボイン刑事。
(↑しかもアンコール曲だった (笑))

若い頃は、40代とか50代とかって、ひとくくりに見てた気がする。
ほんのひと握りのスーパースター以外は、みんな「ただのおじさんおばさん」だと。
でも、ほんとはみんな、年とともにどんどん個性的になっていくものかも。
同じ経験はひとつとしてないから。

この日、ゲストでベースを弾いたのは、私の友だち。家族ぐるみでちょいちょい遊んでる。
彼女のベースも久しぶりに聞いた。5歳の娘ちゃんも、パパと一緒に見に来てた。

カレーがめっちゃ美味しいこのお店『遊来友楽(YURAYURA)』をやってるマスターのジャスティンさんも、福岡で有名なミュージシャン。小学生の娘さんが、場慣れした様子でお父さんが作ったパスタを食べてた。

いろんな親がいて、いろんな親に育てられてるいろんな子がいて、いろんな子が、学校とかいろんなとこで交じり合って育つのっておもしろいなーと思う。
それにしても!

🎵 たとえ 寝返りうっても 「メガネははずさなーい!」
🎵 だって あの娘ぼやけたら 「もったいないのことー!」
🎵 かわいいかわいいオイラのベイベー 「かわいいかわいいオイラのベイベー」
🎵 もう一度キスしておくれよベイベー 「ちゅ~ちゅ ちゅ~ちゅちゅ~!」

って、アラフォーのみんなでまた合唱する日がくるとは!!(笑)
距離感の近いライブ。
いろんな人に味わってほしいなあ。
音楽、やるのも見るのも、若い人だけのものじゃないから、絶対。
びっくりするほど心が動くから。
フラッシュさんのライブ、こぢんまりとしたものでも、企画したいなと思ってる。
興味を持った人、ぜひ来てね。

友人よっちゃんこと「よんのじ商会」のおにぎりブローチも買いました❣️

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葉月の十六

 

●8月某日: 「半分、青い」が熱くて思わず連ツイですよ。怒れるヒロイン鈴愛と、怒れない律。この造形が本当に見事。

スパイス欲に駆られてインドカレー。帰り、ものすごい土砂降りに遭った。笑えるくらい短時間だったのに笑えるくらいばっちりかぶったわ。

夜ごはんは、鉄板焼き。美味しい豚肉と、キャベツ、もやし、玉ねぎ、エリンギ、ピーマン。

ごちになりますSP、小栗旬菅田将暉がゲストなので録画しといたのをざっと見る。伊勢志摩にあんなお高いレストランがあるんですね~。アワビ食べたくなりました。夫に「誕生日にまぁまぁなイタリアン予約してるから」となだめられる。最後、順位発表のときドキドキ感を隠さない小栗旬がよかった。なんと、優香がピタリ賞!! 

サクが寝た後、夫と『dele』#3を見る。高橋源一郎! 余貴美子もよかったなあ。深夜の連ドラですごいロケするなあ。順番まちがえて、こないだ4話を先に見ちゃったんだけど、あの大雨の中の穴掘りのロケ(だよね?)もすごかった。どうなってんだ、予算とか俳優のスケジュールとか。

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●9月某日: 月曜日が始業式で、翌日からは通常通り5時限&6時限授業、そして今週は土曜授業。…という、なかなかの鬼スケジュールな2学期の第1週である。しかし子どもたちはそれなりに調子が出てきたのか、走って登校していった。

2時間目は親子草取りの予定だったが、雨で中止になる。けっこうな雨の中、子どものミニトマトの植木鉢を運び(車でね。親が運ぶようさだめられているのだ)、夏休みの自由研究の作品展を眺める。いろんな作品があり、おもしろい。みなさんおつかれさまです。

それから教室に上がると、生活の授業。身の回りの品でおもちゃを作る授業だとかで、サクは楽しそうに友だちとおもちゃの試運転してた。一瞬、休み時間かと思ったw よく雨が降る。夜ごはんは夫の力作。鶏と野菜、ひよこ豆のトマト煮。野菜の豚巻きを串に刺して焼いたもの。小鯵と野菜の南蛮漬け。サラダ。フライドポテト。