『リーガル・ハイ』 第1話

よくぞ、やってくれました。すばらしい割舌、キレのある動き。あれほど奇天烈なキャラを演じて、初回から、このこなれぶり。さすがは堺さんです。ちょっとでも下手だったら、かなり痛々しさが漂うはずだよ、古美門…。誰が見ても面白い、しかも好感度高い、ってレベルにまで昇華されてるのがすごい。堺さん見てるだけで楽しいわ、これ。

連ドラでは連続で弁護士、のガッキーなんだけど、経験アリなのがいいほうに作用している気がする。や、前のが踏み台に…てわけじゃないんだけど(「全開」もあれはあれでいいドラマだったよ。好きだったよ)、法律関係のセリフが危なげなくて、安心して見てられる。ショートカット似合うね〜。ただごとじゃない清潔感! 生瀬・小池のうまさは言うに及ばず。

脚本もやたらテンポいいなと思ったら、古沢良太か。「ゴンゾウ」で好評を博した人、というイメージです。洋ちゃんの「探偵はBARにいる」もこの人なのか(原作ありだが)。ほうほう。

楽しく見られてスカッとするけど、最後にブラックなネタを入れてきてグサッと爪でえぐられたのにも期待させられる。そして、そのまたあとの、堺さんの「あーのー場ーでー言ーえーてーたーらーなー」にしばらく笑いが止まらず。1時間にわたってヘンテコな演技を見せ続けてきて、最後の最後にまた驚かせる演技ってすごいな!

この堺さんといい、木10の天海さんといい、火10の草なぎくんといい、今季のフジは主演にハマるドラマを用意してきてるな、という感じ。新味がないと思う人もいるだろうけど、主役が主役らしく堂々としているドラマには安心感があるもんだ。