長月の十一 / 小1の『ひよっこ』感想 / セクマイって知っとんしゃ~?

●9月某日: 休校。一応、予定もキャンセルして家の中で備えていたけど、こちらでは台風の影響はほとんどなし。多少、雨が強めに降ったかなというくらい。まぁ「台風だからのんびり過ごそう」っていう日があるのは悪くない。

サクの『ひよっこ』を見てのリアクションが受ける。芸名をつけることになった、と実家の両親に謝る時子に

「なまえかわっても、テレビでれるならいいじゃねーか!」
「いえでは、ときこだろ?」、

日曜日のすずふり亭でいい雰囲気のみね子とヒデに

「もう、デートとかしちゃえよ!」(ほんとにすぐにデートが決まる展開になった)

打ち明け話をする早苗さんに「エレベーターからはじまるこい、か・・・」。どこまでわかっているのやらw 

また、小沢健二とセカイノオワリの『フクロウの声が聞こえる』もお気に入りでMステの録画を1日1度は見る日々。歌詞に合わせて歌詞を表現して踊る、というのも好きで、たとえば「天を縫い合わす飛行機」では空を見上げ針でチクチク、そして両手を翼にして飛行機・・・という動きをやってるんだけど、「絶望と希望」「混沌と秩序」「孤高と協働」など抽象概念もたくさん出てくる歌。そのときは棒立ちになってるのがおかしいw 

小沢健二 『フクロウの声が聞こえる』 複雑な世界はシンプルに美しい - moonshine

夜ごはんは、野菜の肉巻き、マーボ豆腐、ナスとジャガイモのトマト煮、キャロットラペ、トマト。今夜は赤ワイン。

 

●9月某日:
(facebook投稿より)

第41回ワークライフバランスプレゼン勉強会
本日のプレゼンターは 藤田 哲章 さん

『セクマイって知っとんしゃぁ~? 
 性のモノサシから考える男女共同参画社会』

タイトルが博多弁ってところに、既ににじみ出ているように
とてもとっつきやすくてわかりやすいプレゼン!
知らなかった語句や考え方もスッと入ってきました。

セクマイ = セクシャルマイノリティ(性的に少数派の人々)
LGBT ということばは浸透してきたように思いますが

SOGI ってご存知ですか?
Sexial Orientation (性的指向)や
Gender Identity (性自認)、
つまり、性のあり方に関する人権課題という意味だそうです。

41回を数えるこの勉強会の中でも、
こういったテーマは初めてだったとのこと。
それだけ、なかなか身近に考えることのない話なのかなと思います。

ジェンダーフリーではなく、
「ジェンダーニュートラル」
男、女という従来の性別の固定観念から自由になろう・・・という地点から一歩進んで

そもそも性別を割り当てない
中立的・どこにもシフトしていない感覚を・・・
という言葉だそうです(←合ってます?)。

セクマイに関する知識や制度、まだまだ未熟な日本の現状ですが、
きちんと語りかけ、説明すれば、えてして子どもはすんなりと理解するのだそう。
(今は、小学校5,6年のどちらかで、 
 必ずセクマイについて勉強するようになっているそうです)

大人のほうが、「こうあるべき」「普通は○○」というような固定観念を
知らず知らずのうちに身につけていたりするので、
まっさらな子どもが理解したことを阻害しないように、大人こそ勉強しなきゃいけないように思います。

そして、後半のディスカッションのテーマ
 「家族がLGBTだったら?」
家族が・・・と想像してみて初めて見えてくるものがあるな、と。

「親にカミングアウトしづらい・親にわかってもらいにくい」
というのが、セクマイに特有のつらさなのだそうです。確かに・・・。

7歳の我が子を男の子だと思い込んでいましたが、
男の子の外性器を持っているというだけで
心もそうなのか、好きになる性が女性なのかどうかはまだわかんないんだよね。
将来、彼の性自認、性表現がいわゆる “ストレート” でないとしたら
そうカミングアウトされたら?

我が子の愛おしさに少しも変わりなくとも、人付き合い、恋愛、職場・・・
社会的に少数派として生きていくことのハードさを思うと
胸がはりさけそうになりながら、親として寄り添い支援していく覚悟をするのではないかと思います。

セクマイに関する作品といわれてすぐに思いつくのが
よしながふみ の『きのう何食べた?』
シロさん&ケンジ、ゲイの中年男性カップルが同棲して
(私はこの2人を、西島秀俊&オダギリジョーに脳内イメージして読んでいる!)
毎日自炊して、時に外食したり友だちとごはん会したり
そんな日々の食事や生活を中心に、2人を取り巻く職場や、親や、友人関係を描いていく・・・
シロさんの料理がめっちゃ主婦してて、普通に献立の参考にできるのと同時に、
ジェンダーなど社会的なテーマも感じられて、ユーモアもあって、すごく面白いマンガです。めっちゃおすすめ!
エロティックな描写はないので、中高生などのお子さんにもおすすめしやすいと思います。


夫とサクは、護国神社の蚤の市へ。秋晴れで気持ち良かったであろーな。よいなすごい人出だったらしい。食べ物の露店が充実してたらしい。

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私のリクエストに応えてちっちゃい多肉植物を買ってきてくれてた。大濠公園に行って野鳥を観察し、あひるボートにも乗ったらしい。「遊び倒したー」とは夫の談。夜ごはんは、さばのみりん干し、味噌汁、大根おろし、コールスロー。

 

今さらですが 『過保護のカホコ』

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大好きでした。TLの評判を見て3話から視聴。ずっと遅れながら録画を見てたんだけど、最終回を前にして3週間ぐらい視聴を止めてた。なんか、最後まで見終わって、カホコの世界とお別れするのが悲しかったんだよ~!

毒母とか格差とか依存症的なものとか、社会派っぽい設定を入れてるけど、このドラマって結局、若い2人(糸ちゃんを入れたら3人)の出会いと成長そして恋の物語だったよな、と思う。それはデコボコざらざらしていても、ピュアで、すっばらしいよな!と思えた。

恋をして世知辛い世の中を知っていく過程でカホコはたくさん傷つくのだけど、また、初はカホコを知ることで自分の「持ってなさ」を知って傷ついたりもするのだけど、それでも2人は欲しいものを欲しいと求めていく。そして欲しいものを得るために何かを捨てようとしない。カホコはあくまで家族みんなを愛し、そのために奔走し続けるし、初も夢をあきらめたりしない。

こういう物語って往々にして、カホコの世間知らずや初の劣等感を「欠落」として、それを埋めたり矯正していくような描き方になるんだけど、「カホコ」にはそういう図式をあまり感じなかったんだよね。矯正されることやあきらめることじゃなくて、傷ついても傷ついても求めていくことで成長していくんだと思えた。私こんなの初めて、と大粒の涙をホロホロ流すカホコは、傷ついても全然擦り減らない。たくさん傷ついても大丈夫な力を持っている。

その強さの源はカホコが両親や祖父母に愛されて育ったことにあるわけだけど、その因果関係は意外に厳密でないと私には感じられた。親に溺愛されているとはいえ、カホコの家も、祖父母や親せきの家にもかなり問題はある。でも、カホコがそのことに毒されず、あくまでピュアだ。

初も、家族の愛情に恵まれず育ったからといって、ことさら闇を抱えていたりコミュニケーション能力に問題があるわけじゃない。常識的なことも知っている。そして絵の才能はさほどでもないw 

「こういう生まれ育ちだから、こうなる」という紋切り型のセオリーから、2人はそこそこ自由なのだ。希望を感じた。遊川さんって最近は露悪的な筆致じゃなくなったのね、という驚き。今からでもいいから「純と愛」を、とりわけ純さんを救ってほしいんですけど。

特に好きだったのは、齟齬が広がって別れてしまった初とカホコが、いろいろあって初を捨てたお母さんに一緒に会いに行くことになり、初は「すっばらしい家族作って見せますから」と母にうそぶくものの、おにぎりをバクバク食べながらボロボロ泣きだして、「会いたかったよー!」とカホコにすがりついて号泣するシーン。「ずっと孤独だったから強い」じゃなくて、男子をこうしてわんわん泣かせる脚本がなんだか優しいなと思った。そうだよね、男子だって、いつもは強い人間だって、泣いていいよね、泣けてよかったよね、って思って見ながら私もボロボロ泣いてた。

カホコがあまりにかわいいので、かなりダメな感じの時任三郎と黒木瞳すら、「でも悪い両親じゃないよね」って思えてくる高畑充希の演技はすごい。脚本や演出だけではあのかわいさは完成しないと思う・・・。いやでも黒木さんもかなりの好演だったよね。あくまでツケツケしてる、かわいくない感じがすばらしかった。

高畑充希によって作られたピュアで鬱陶しくて強靭で、だけどとってもチャーミングなカホコは当然のこと、竹内涼真のはまりっぷり、魅力もすっばらしかった。大きな身振り手振りで、自然なお芝居というよりはこちらもキャラクターを演じているんだけど、回を追うごとにそれが馴染んでいった感じ。なんといっても、基本的に饒舌でお調子者、おせっかいな面もある初が時折見せる、傷つきやすいナイーブな表情と、それでも前に進んでいくピュアな強さ、これは演出がうまいのかしら、竹内君の持ち味なのかしら、両方かな、でもきっとどちらも今この時期にしか出せないものかなーと思われて、たまんなかったな。

私は普段、ドラマの録画は消していくのだが(キリがないから)、なんと、ハジメくんが出るシーンをメインに編集してHDに残しています・・・!

 

【ゆるマジ】vol.4 デンマークの小学校はボヨンボヨンOK?!

facebookにてライブ配信した、15分ほどのおしゃべり動画です。

スタジオ(笑)にクリスマスツリーが登場しています。

・あわやキス?! 事件
・授業参観で…
・子どもはボヨンボヨンするもの
・日本のパワーワード「みんなに迷惑かけてるよ」
・えっ?! ボールネンドじゃないの?!

・・・みたいなお話です。お気軽にごらんくださ~い。

https://www.facebook.com/akiko.ganse/videos/1507810069300366/

facebookやってない方でもごらんいただけるはずです(夫のスマホで動作確認済み)
手探りでやっているので、ご感想などいただければうれしいです~♡

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長月の十

●9月某日: 歯医者。すぐ終わった(♡)うれしい。「ママじゃな」のテープ起こしからの原稿。けっこう進んだ? 放課後、遊びに来た子どもたちはどんなおもちゃよりカブトムシやカマキリに夢中(最後はやっぱりビンゴしたけどw)。でも、カマキリが瀕死。友だちが帰るとき、一緒に放しに行く。

夜ごはんは、手羽元のグリル、なすと豚、野菜のみそ炒め、コールスロー。家族が寝た後、『過保護のカホコ』の録画を見て号泣。別れたカホコと初が、初のお母さんに会いに行く回。カホコも初くんもかわいいのだけど、そういう胸キュンを超えたものがある・・・。

●9月某日: 

朝、ふと目が覚めたら前歯が既に抜けていたそうです。そういうもんだったろうか、乳歯が抜けるって・・・。まあいいや。

駅から目的地までが思ったより遠くてどきどきしたけどちゃんと目標時間に着いた。某公民館にて男女共同参画ワークショップにおじゃまする。当該校区のイベントかと思っていたら、その地区全体のだったらしく、50人超の人が来ていて驚いた。私は見学者という立ち位置(座り位置)なんだけど、どうぞご一緒にと言われグループワークにも参加する。いろんな意味で興味深かった。

一日乗車券を買っていたので、終わってから木の葉モールに行き、ぶらぶら物色。ちょっと買い物して帰る。夫とサクはマリノアに行ってたらしい。マリノア好きな2人。ゲームセンターでいつものようにメダル落とし(プッシャー機っていうの?)をやってたら、なんと1500枚落ちてきたという、その経緯をみっちり語ってくれるサクであった。夜ごはんは、お刺身、ゴマアジ、かますの干物、ねぎともやし炒め、キャベツのキムチ和え、山芋鉄板。夫のインスタ熱がまだ続いているので、品数が1,2割アップであるw 今夜は日本酒。

 

長月の九 / 『そうだ、自分の言葉でしゃべってみよう!の会』

●9月某日: 持ち寄りランチのために、干しシイタケがポイントの中華炒めを作ろうと思ってたのに、干しシイタケをもどしておくのを忘れたことに気づく朝8時。焦った~。お湯でがんがん戻したわよ。

以下、またfacebook投稿より。

【そうだ、自分の言葉でしゃべってみようの会】やりました!
私含めて、7人の女性が集まりました。
みんなお母さん、子どもの年齢は、下は赤ちゃんから上は高校生まで。

◆テーマ1: 宿題って、必要?

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・量が多すぎる
・イヤイヤやってる→頭に入ってない
・やったと嘘をついたり
・宿題が生活時間を圧迫

など、子どもの実態や雑感に始まり、
連絡帳で「家では(宿題を急かすよりも)ゆっくり安心できる時間、自分の好きに過ごせる時間を作ってあげたいのですが…」と相談したら、
「宿題は強制ではありません。お母さんの子育てを応援します」
と先生が言ってくれた・・・という茉莉ちゃんの話に感動したり。

「新聞に“宿題は学力向上に対して無意味である”
 という研究結果が載ってたよ~、
 欧米では法律で宿題禁止してる国もあるんだって」
という報告があって、
「じゃあ宿題撲滅でいいやん!」て話になったり。

画一的な教育。
フォーマットに沿った発言。
“空気読め” 的な空気。
疲れ果ててメンタルを病む先生・・・

「学校って社会の悪いところが凝縮されてるよね」
って意見も出ました。ほんとそのとおりで。

○ 画一的な宿題を出されることによって、
「宿題を真面目にやれる子がえらい=みんなと同じことをやれる子がえらい」
という価値観を無意識のうちに植えつけられている

○「やらなきゃいけないもの」だと親が無思考に決めつけてるのかも。

○「宿題がないと勉強しないから出してほしい」と言う親もいる。

○ ひとりひとりに応じた宿題、きめ細かい対応をするのは、先生の負担が大きすぎる
 ↓

○もっと先生を増やせばいいのでは? そもそも教育の予算をもっと! 賞しかなんだから子どもを大事に! 防衛予算よりも!

など、話は深いところまで進んでいきました

◆テーマ2: 北朝鮮のミサイル実験、子どもになんて説明する?

宿題や学校に関しては喧々諤々と話が尽きなかったのに、
「北朝鮮は何でミサイル飛ばすの?」って子どもに聞かれたらどうする?
と聞いてみると、

シーン
となったのが印象的でした(笑)

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ミサイルいやだなあ、北朝鮮こわいなあ
とは思っても、

「なんでそんなことするんだろう?」
「貧しい国のはずなのに、どうして核開発できるようなお金があるんだろう?」
「中国はなぜ北朝鮮を支援するの?」

とか、具体的にはなかなか考えないですよね。

で、考えていくと、

アメリカもイギリスもフランスもロシアも核をもっているのに
(そして日本はアメリカの核の傘の中にいるのに)
北朝鮮(を代表とする発展途上国)が核を開発すると非難するって、考えてみると乱暴な話だよね、とか。

「危機感をあおることで戦争ビジネスが儲かる」
「悪者探しをしても解決しない」

「北朝鮮=金正恩ではない。
 一般の人には私たちと同じように家族があり生活がある。
 北朝鮮へのヘイト感情が高まるのは危険」

「知らないから、不気味だ・怖いと思う
 まず知ることが大事」

じっくり考えてみることで
「宿題は必要か、不必要か?」
「制裁か、対話か?」

みたいな、単純な二項対立ではなくて、

その背後にある本質的なこと
本当に考えなければならない問題にたどり着ける気がします。

「簡単な解決方法はない。
 時間と手間をかけることが大事」

と長田さんがおっしゃったとおり。
どんな問題にも通じますよね~

じっくり考える機会
考えたことを自分の言葉にしてみる機会
人の考えを聞いてみる機会

忙しい日常に埋没しがちですが、
「自分の言葉を持って対話する」
そういう輪が広がれば、いろんな問題解決につながり、
不要な争いも避けられるんじゃないでしょうか。

大人のそういう姿勢は
子どもにも影響するんじゃないでしょうか!

そして喋ったあとには美味しいごはん~ これがいいのよね~

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しかも今日は2人のシンガーがかわるがわる歌を披露してくださいました!
人間の「器」の大きさ深さを感じるお2人の声~♪
突然の思いつき開催に応じて
場所を提供してくれた茉莉ちゃん、
集まってくれた皆さん、ありがとう!
またやりたいです。お気軽にご参加くださーい。

【蛇足】手で文字を書く機会ってあんまりない現代。
書記をしながら、意外に漢字を覚えている自分にひそかに感心してました(笑)
「拉致」
「撲滅」
「礎」
「示威行為」
サラッと書けたのです!
子ども時代、宿題を真面目にやっていたからでしょーか?!(笑)

茉莉ちゃんちのきーちゃん4歳が、草むらででっかいカマキリとイナゴをとって、「さくたろうにあげる」と。ビニール袋に入れてもらって帰り、家に帰って虫かごに移した。私が帰って間もなく、雨に降られてびしょ濡れでサク登場(帰宅)。濡れたままでいつまでもカマキリとイナゴを観察している。

「つかまりそう、つかまりそう、つかまったー!」 

そう、一緒の虫かごに入れてたら、カマキリはイナゴを食べるよね・・・。こんな日に限って、サクさんたら学校からもう1つの虫かごを持って帰ってこないんですもん。

そしてどーしても行きたいというので雨の中、本屋へ。私、優しい☆。でもこれが本屋でなければ連れて行かなかった・・・気もする(笑)。人間の夜ご飯は、干しシイタケと豚とたけのこの中華炒め、にんじんしりしり、もやし炒め、きゅうり。夫は飲み会。

 

長月の八 / 『世界の女性を知る会 ~台湾編~』

●9月某日: 王さん主催の「【世界の女性を知る会 (2) 台湾】に参加。会場は西新の「ビエント」2F。駅から迷った迷った、ちゃんとわかってたつもりだったのに…。最後はグーグル先生につきっきりで教えてもらって、やや遅刻し到着、ゼミみたいな光景に驚いた(本当に王さんの教え子の女子大生たちもいた)。王さん、パワポとレジュメを使って豊富な資料でゴリゴリ進めていく。そのパワーと明るさにすごくエンカレッジされた~。しかも優しい。

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(『千と千尋…』の湯屋のモデルになったといわれる場所にも、過酷な歴史の経緯があるそうです。)


(facebook投稿より)

現在のことだけでなく、歴史的な経緯についても教えてもらえて、すごくみなぎりました(笑)。

日本史オタクの私としては、日本統治時代、つまり1895~1945年の台湾には多少知識があるのですが、それ以前、またそれ以後については、蒋介石が共産党との内戦に敗れて台湾に逃れた・・・くらいしか知らなかったのです。

1978年生まれの私が台湾を認識したときは既に李登輝総統の時代で、中国と違って民主化された自由な国というイメージでした。

しかし、1947年の二・二八事件を機に発せられた戒厳令は1987年までなんと40年も続き、その間、ちょっとでも怪しまれれば(冤罪も含む)国家転覆罪のような罪に問われ投獄されていた・・・。2万人もの人が弾圧されたといわれているそうです。

その間は、国会の選挙も凍結されて、議員は死ぬまで議員だったんですって!(死ぬと補選がある。) でもその件について、台湾の中で話すことはできなかった。そんなこと話してたら捕まっちゃうかもしれないからね。

王さんも全貌を知らずに育ったそうです。今やっと教科書に載るようになったとか・・・。

「台湾は国ではない」
日本を含む世界の多くの国が、中国(中華人民共和国)の手前、そのような扱いをしている。だからオリンピック等も「国」としてではなく特別扱いで出場してるんですよね。

「中華民国の臨時の首都、台北」という意味での “チャイニーズ・タイペイ” として。

そんな難しい、複雑な歴史を持つ台湾も、李登輝の総統就任後は民主化をすすめ、2000年には既に呂秀蓮という女性副総統が誕生し、2016年には蔡英文が女性で初めて総統に就任して現在に至ります。

同年の国会議員に占める女性の割合は38.1%!
2014年の“ひまわり学生運動”に代表されるように学生運動も盛んだということで

「日本に比べて台湾の学生は政治意識が高いのでしょうか?」と質問したら、

「政治というより生活意識ですね。政治が自分たちの生活に直結してくるので」
というお答えでした。

日本だって本当はそうなんですよね。
議員や首長の女性比率
子育てや介護の現状
私たちが「しょうがない」「こんなもんだろう」と思っていることは、海外では全然ちがっていたりする

その国でも昔は日本と同じような状況だったのが、人々の声と行動で変化していった歴史があったり。視線を外に向けたり、歴史をさかのぼってみるのはとても有用ですね。

会はとても盛況で、王さんの教え子の学生さんたちや、王さんと一緒に地域の委員をしている方、お子さん同士が同級生で知り合ったという方などなど、いろんなつながりの方が来ておられ、みんなでいただいたホットサンドイッチもすごーく美味しかった!

王さんにエネルギーと元気をわけてもらった気持ち~

夜ごはんは、さんま、味噌汁、にんじんしりしり、野菜の煮物の残り。サクが寝た後、夫と『植木等とのぼせもん』の録画を見たり、会社の話を聞いてだらだらしゃべったり。ちょっと一杯のつもりで飲んで・・・と、まさにスーダラ節を地でいきながら。

 

『おんな城主直虎』 第47話 「決戦は高天神」

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「わしに愛想が尽きたか」と始まる家康の演説、しみじみとよかった。「信康はわしには出来過ぎた息子だった、瀬名がおらねばわしは岡崎に帰ることすらできなかったと思う」で、もろくも涙腺がゆるんだよ・・・(´;ω;`)。このときも、ラストの碁盤の上の献杯のシーンでも、家康は先に信康の名を挙げ、次に並べて瀬名の名を口にする前にちょっと口ごもるような間をおいていた。それが、なんとも、瀬名に対する切ない思いを感じさせて良いのだ。

但馬と井伊を見捨てたときも、(結果的に)信康と瀬名を殺したときも、心ある言葉を一言も持てなかった家康が、岡崎衆に雄弁に語りかけた・・・。

岡崎の演説、直前でまで、榊原康政に「お言葉が過ぎます」をさし挟ませたのも効果的だった。榊原は殿やお家の権威をとても大事にしていて、「家中に弱みを見せたくない」思いを幾度も異口同音で(洒落ではない!)口にしてきたのだが、それが今ここで鮮やかに覆された。「わしは無力だから皆の力を貸してくれ」と同じところまで降りることで、家康は岡崎の人心を掌握した。それは若き日の直虎と同じ方法だった。

岡崎衆が家康の言葉に打たれ、その家康の言葉は万千代の助言によるものだと悟った榊原が、初めてといっていいくらい自然に、わずかに頬をゆるめた。若くポッと出の万千代が殿に重用され自分が為せなかったことを為しても、嫉妬するような小さな人物ではないということだ(まあ、もう12月が迫っているので、そういうのをやる尺がないのもありましょうがw)。

榊原も、保身や出世より徳川家のことを考えている。酒井忠次もそうである(数正への言葉よかった。でも、ここで家康に心酔したなら、数くん、今後どうなっちゃうのかな?もうそれをやる尺はないのかな?…と、やたらと尺が気になる11月末ですw)

「万千代は変わった。己の手柄のことばかりだったが、今は徳川家の行く末を考えている」と本多忠勝が評したのは、自分もまた、徳川の行く末を考える家臣だからだろう。

・・・ってか、忠勝さん、どした?w 「おいおいおいおい」「早く呼んでこい、呼んでこい」って、なんだその顔w なんだそのBGMw 

そりゃあ柴咲コウですから客観的にいって絶世の美女ですけど、ドラマって往々にして美男美女の世界だから、絶世の美女なのか、中の上くらいなのか、普通なのか、劇中でちゃんといってくれないとわかんないわけで、直虎に関してはこれまで「美しい」の形容とか一言もなかったわけで、コーテンさんの「落っこちそうに大きな目」描写といい、急にどうしたのww

「男ばかりでむさくるしくて・・・」に「いえ、慣れておりますので」と返されて「エッ?」てなる忠勝さん(笑) 井伊谷のおんな城主って、昔それなりに噂になってたけど、忠勝さんて噂とか全然キョーミなさそうだしねw

織田からの憎らしい死者、水野殿(於大の方の実家だね)。上杉祥三ってなにげに私の中で大河俳優だ。この人が出てくるとなんかひとつ、大河のノルマを果たした感があるw 

信康と瀬名の死を乗り越えてひとつにまとまった徳川を嘲笑うかのように残酷な要求をつきつける織田。もう、オメェなんか高転んでしまいやがれ~! 安土城での信長の意味深なカットの意味は来週わかるの? 

敵を叩き潰すのではなく取り込む力をつけたい。でも未だその力がないから、強き者に言われるがままに叩き潰さなければならない。息子や妻ではなく、相手はもともと敵なのだからそんなに傷つかなくても…てくらい、大雨に打たれるがままに茫然とする阿部サダヲの表情がすばらしい。彼はもう、雑魚敵だからいいやとは思えないのだ。それでも大局のためにはそうしなければならない。

これ見てて、また、序盤の直虎の信長評を聞いて、「相手を叩き潰すほうが簡単なんだな、それは無策であり、無能力であるってことなんだな」と思った。戦をせずに相手を取り込んで双方が一兵も失わずに済むほうがとても難しいことなんだよな、と。当たり前のことなんだけどね、本来。現代の情勢がアレだから…

正直言うと、駿河奪取の目的では、「瀬名の望みだった」をこれまでもうちょっとアピールしておくか、あるいは別の理由も描いておけば、もっとぐっときただろうなと思う。

まあ、往時に比べればソフトなのだろうが、昨今ではギョッとするような、ゴールデンタイムで生首のカット。さっき動いていた勝頼が生首になった! 首桶・首桶・首桶・首桶・首桶・生首って感じなんだけど、このドラマを見てると、そういう描写もあるよなって思わせる。

井戸端で但馬に語りかける之の字。それを見て、但馬のマネをする直虎。直虎、うまい! てか、但馬のマネだとすぐわかる、今作の大ファンの同志たちよ!!私もその一人です。手をもう片方の腕に重ねた独特の歩き方、あれが但馬だよね(´;ω;`)(父の和泉もそうだったよね)

徳川の微力、織田の強大さを述べて「お気は確かか?」と揶揄するのも昔の之の字のようなら、「やってみねばわからぬではないか!」と直虎が返すのも昔のよう。そしてその言葉に之の字の表情がサッと変わる(´;ω;`) 直虎の凛々しく向こう見ずな、でも意思をたたえた「やってみねばわからぬではないか!」を聞いて、久しぶりだ~これやっぱり大好きだ~!!と思った今作の大ファンの同志たちよ!!私もその一人です。

「私なりに折り合いをつけてきたのです」という言い方がよかった。自分なりに折り合いをつける・・・それは私を筆頭に、年を重ねた多くの凡人の人生だよね。但馬もおらぬ、井伊も潰れた、ならばせめて井伊谷の番人であろうとしてきた之の字。でも、直虎が力を貸せというなら行かぬわけにはいかない。

これは、冒頭の「家康→岡崎衆」の姿のルーツ、本家本元のやりとりでもあり、直虎と但馬との二人三脚を、その外から見てきて、但馬がいなくなり直虎が農婦になってもそばにいた之の字の、恋心とか横恋慕と片づけるにはあまりに長く切ない思慕の告白でもある。「あなたの隣で見てきたんですから」 隣か! 脇とか物陰からじゃなくて、隣か!! 「男冥利につきるってことにしときますよ」と合わせて、ややもすれば蛇足でダサいセリフになるところ、之の字がかわいすぎて全然アリアリアリ~~~!!! って気分だった。

それにしても矢本悠馬さんはお芝居が達者ですよね。滑舌もいいし腹から声が出ていて、このファニーフェイスが時代劇にこんなに合うとは望外でした。

「殿を、日の本一の殿にします」 そう宣言する万千代の静けさ。日の本一の草履番とか、日の本一の留守番とか軍議の末席とか、あのころの気負いとギラギラ感はない。そこにあるのはただただ確かな決意である。虎松を通じて徳川を動かして平和な世に・・・といっても、いったいどうすればいいのか? そういぶかしんでいた直虎だが、彼女が持ちかけるまでもなく、万千代は既にそのつもりだった。戦をしたくない、という痛いほどの気持ちも、虎松と、そして家康にも共通している。

最終回まで、あと2話か3話。歴史上、何が起きるかはわかっているが、それと直虎がどうつながるのか、というか彼女は最終回までに何を為すのか・・・?と思うところだが、普通の大河ドラマのように「主人公の偉大な業績」は、このドラマにはいらないのかもしれない。

一人の凡婦(凡夫)が、さまざまな経験をもとに、切実な思いで平和を希求し、そのためにできたのは、万千代を通じて自分の経験を家康に伝えるという微々たることだったかもしれない。でも、数々の人々がむごい経験をして、生き残った誰かが誰かにそれを伝えてゆくという微々たる積み重ねで、江戸時代というとりあえずの平和な世が実現したのかもしれない。

「戦をせぬ戦」という一言がガツンときた。それは弔い合戦でもあるのだ、と。多くの犠牲を経て平和が希求され実現していくさまを私たちは一年かけて見ている。

 

長月の八 / 「ママじゃない私 ポートレート」 ニキちゃん!

●9月某日: ちょっとした台風のように強風の中、動物園入口で待ち合わせ。今日は「ママじゃな」の取材である! ママじゃな開始当初からモデルにお誘いしていたにきちゃんをようやく口説き落とした! お散歩コースという動植物園わきの道で撮影、下の子を預けてきたちひろちゃんがいつにもまして身軽!

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楽しくて楽しくてたまんないって感じで撮ってるのがよくわかる写真を撮った私もなかなかの名カメラマンではないでしょーか?!

下校してきたサクにサプライズ。「コクリくん(コクワガタ)の虫カゴ見てごらん」 そう、実は今朝、玄関の前でコクワガタのメスを発見して捕獲したのだ! サク、当然、狂喜乱舞。しかも、

「うおー、オスがメスの上にのっとる! こうび、こうびしよる! たまごうまれるかもしれん!!」 

おばあちゃんにも電話で一部始終を(交尾の件まで)報告。コッキーと命名しました。夜ご飯は、鶏とキャベツとしいたけのクリーム煮、スパサラ、きゅうりの梅肉和え。




●9月某日: 歯医者。明日の準備。直虎のログ書き。夜ご飯はカレー。キャベツ、もやし、きゅうり和え。

「植木等とのぼせもん」初回を見る。確かに真面目な人だったと聞いているが、このやけにガタイのいい人が植木等とは思えない・・・w が、TLで聞いてたとおり、歌が植木等本人の吹き替えじゃなくて山本耕史自身が歌ってるってのがすごすぎる。夫もびっくらこいてた。声帯模写&形態模写の達人だ! クレイジーキャッツの演奏もすべて役者たちの演奏ってほんと? 

 

長月の七 / 稲刈り

●9月某日: 先週買ったソファの配達日。サク、わくわく。これまでのソファとのお別れは、「じゃーな! 今までありがとな!」とあっさりしているw 13時~15時に来ますとの話だったけど11:40に今から行きますといわれ、昼ごはんのちゃんぽんをかきこんだ。設置後、まりちゃんたちの田んぼへ。5月に田植えのお手伝いをした田んぼに稲穂が実り、今度は稲刈り初体験。わーい!大人はとりとめなくおしゃべりしながらの作業。子どもは飽きたら虫を探したり遊びに行ったり。この気ままさがイイ!

鎌をお借りして、ザクザク刈っていく。
道具を通じて手に伝わるこの感覚・・・快ッ感・・・(『セーラー服と機関銃』)(古)

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(12束ずつ束ねて掛け干しする。あ、写真、わたくしですw)

このところ毎晩イノシシが入ってきてるそうで、稲穂も一部なぎ倒されていて、そのゾーンに入ると生々しい獣の匂いがした。そして自然農の田んぼには、とりきれない雑草もたくさん。

そんな中でひときわ存在感を放っていた、茎が赤くて柔らかい草が気になり、ちょっと調べてみました。ノビユとかイヌビユとかホソアオゲイトウとか、その辺の仲間みたい。どれも、19世紀末~20世紀初頭に入ってきた外来種なんだって。いずれにしても、ここには様々な命が息づき、うごめいている。日差しが強く、暑い日だった。夜ごはんは、トビウオの干物、味噌汁、大根おろし、野菜としいたけの煮物。

 

稲富修二さん質問@内閣委員会:「社会保障税一体改革」「人づくり革命」について

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家にいたのでPCでネット中継を見て、ざっくり実況してみました。

「ママじゃな」で、録音を起こす作業にはけっこう慣れていますが、録音でなく中継の文字起こしなので、かなりざっくりでございます。

あ、たまにタメ口になってるのは、私のタイピングが追いつかないからで、ほんとは双方、とても丁寧な口調での、約40分間の質疑でした。

面白かったので、今度、別の人の質問も聞いてみようと思いました。そんなふうに思えたことが大事なんだよね。そのためにはやっぱり何か政治(政治家)を身近に思えるきっかけが必要なんだよね。

衆議院インターネット審議中継

リンク先、「2017年11月24日内閣委員会」で検索できます。

ということで以下、実況です。

・人づくり改革について、まだ確保できていない2000億あまりの予算の財源をどうやって調達するか質問している。恒久財源でなければいけないだろうと

いなとみ かなり厳しい状況だけど、絶対確保しなきゃいけないよ! 大臣、どうするつもり?

大臣   「たいへん厳しい状況ですが全力でがんばります」

・人づくり改革の中身について話は移ります

いなとみ 今の消費税というものは、消費税を納めた生活者にリターンが少ない。そりゃ日本は借金返済が大変なわけですが、受益感がなければ、納税者としては抵抗感が増す。これは政治ががんばるべきところ

大臣「人づくり革命は国民にお約束しているので案を今月中にまとめる。消費税を10%に上げる段階で、社会保障費の充実と子育て支援に半々に分ける

いなとみ そういう消費税(アップで得た)税を具体的にどう使うんですか?

大臣 「まさに今議論していますが、すべての子どもたちに開かれた教育を提供。3-5歳の幼稚園保育園は無償化。0-2歳は待機児童が問題。子ども子育て新プランを前倒しで実行、待機児童解消につとめる。低所得家庭は0-2歳も無償。意欲のある低所得家庭では高等教育も無償化、授業料の減免、生活費も給付型の奨学金で対応していきたい

大臣 「さらに介護、保育の人材確保のための処遇改善をさらに進めていきたい。そして現在の社会保障を全世帯向けに改革していく」

いなとみ 3-5歳の無償化について。子育て世代には歓迎と心配の声がある。待機児童には何のメリットもない。格差が大きくなる。この辺はどうですか?

大臣 「3-5歳、すべての子どもたちに無償。3歳以上は9割以上は幼稚園保育園に通ってる(待機児童はあんまりいない)から大丈夫。「子育て安心プラン」として2020年度までに整備するが、今の女性の70%の就業率より10%高い80%の就業率を見越して保育の受け皿を確保するよ」

いなとみ 9割といっても、認可外に通ってる人もいますよ。そこが対象外ということになれば、不公平です。わずか1割だからいいって話じゃないですよ。すべての子ども、というポリシーでぜひお願いします。

いなとみ それから低所得の家庭についてだが、低所得ってどこらへんですか?

大臣 「すべての幼児教育ということになると、家庭教師までやるの? ネイティブの外国人教師も?とか、そういうのはたぶん無理です。保育園は自治体の認証保育所は含みます。かなり専門的な分野になるので、専門家にも入って検討してもらって、どちらちにしても税率アップというときまでにはちゃんとやる。来年春から実行というわけにはいきません」

大臣 「低所得家庭については、最終的に与党の提言も含めて判断していきますが、住民税非課税世帯とか、一定の基準で考えていくだろう」

いなとみ 2019年10月に消費税上げるんですよね。無償化もそのときからやるのか、2020年以降なのか、どっち?いつ?

大臣 「財源が前倒しで確保できれば前倒しでやりますが、2020年からは確実にできるように努めます」

いなとみ いつからか、というのは子育て当事者にとってはめちゃくちゃ大きな話。前倒し含めて、できるだけ早い時期に決めて示してほしい。

いなとみ 2兆円規模の政策ということですが、その財源は?

大臣 「消費税の使途の見直し。産業界にも拠出をお願いしている。」

いなとみ 産業界から、というけど、産業界はどういう反応なんですか?

大臣 「直接、総理からも私からも話をしている。丁寧にお話、説明をして、ぜひご理解いただきたいと思い、検討してくれてるはず」

いなとみ かなり大きな額ですよ。どういう形で産業界から拠出してもらうの? 現ナマってわけにはいかないし、当然、法に基づいて拠出してもらうんですよね?

大臣 「0-3才未満への児童手当や企業主導型の保育のためにも今まで拠出してもらってるので、そういう仕組みを使うのも手かなと思う」

いなとみ 約4000億の拠出を今もらって当てているみたいですけど、今この制度ってほんとにいいの? 今はそれなりに好景気だからいいけど、企業(事業主)にとって保険料の負担って、かなり重いです。特に中小企業にとっては。そもそも、なんで企業がこれを負担しなきゃいけないのか、疑問に思う向きもあるのでは? 年金なら、負担-給付の関係がはっきりしてるからいいけど。

いなとみ それから産業界への3000億の拠出負担のお願いについて議論したい。

いなとみ 総理が「人生百年計画を踏まえて産業界にも負担を」とお願いしたらしいけど、違和感ある~。総理が会議の場で直接、金額を明示して、拠出をお願いするって、聞いたことがない。要請を受けたけどできない、って、産業界側は言えない。断れないんじゃないですか?

いなとみ 言っとくけど教育無償化には大賛成ですよ。そのうえで、政治と経済って、超えてはいけない一線があると思う。その意味では、総理が直接、産業界にお願いして、断れない。っていうのが先例になったら、長期的に見て、ほんとに自由主義経済って言えますか? この政策は本当にいいの?大臣どうですか?

大臣 「人生百年時代の制度設計。これは急に始まった議論じゃないんですよ。その中にはこども保険とかいろんな議論があったわけですが、子育ては一義的な責任は家庭にあるとしても、少子化社会だから社会全体で負担、支えていかなきゃいけない。そういう議論を党内も経済界も含めてやってきたんです。だから、まずは税金でまかなうとしても、経済界も日本を支える主体としてがんばらないといけない。という議論の積み重ねで決めたわけで、我々が勝手に3000億をちょっと経済界に頼もう、とかそういうもんじゃないんです」

いなとみ それって、結局、断れないって話ですよね。先ほど申し上げたように政治がどこまで財界に介入(言葉がきつくてすみません)するかって、すごく問題です。税であれば、制度として、国民に意思を問うこともできる(選挙で、という意味?) でも、産業界に3000億も要請するって、やっぱり自由主義として異常じゃないですか? もう1回大臣応えて。

大臣 「率直なご意見を受け止めたいと思います。でも経済界も含めて日本の未来、社会をどうしていったらいいか、という話をしているわけです。こっちから一方的にいってるわけじゃない。双方向で、丁寧にすすめていきたい」

いなとみ しつこいですけど、賃上げの要請を総理がやるのにも私は違和感を感じてます。現政権の、財界への介入のスタンスは、いま好景気で短期的にはいいかもしれないけど、長い目で見るとよくないんじゃない?

いなとみ 人づくり革命本当にがんばってね。子どもたちに目を向けてね。よろしくお願いします。以上です。ありがとうございました。

(おわり。)

 

追記:「総理(政権)が経済界に対して介入しすぎじゃない?」というのは、”今これだけたくさんの与党議席をかさにきて” ってところがあるんじゃないの?という意味合いだったようです。つまり、産業界も、圧倒的多数の与党を敵に回せないから。そういうのフェアじゃないよねって