水無月の八

●6月某日: 
ワークライフバランスプレゼン勉強会】

今月のプレゼンターは西岡可奈さん。
テーマは『自分らしく過ごすための、心と体に寄り添う看護』

西岡さんは、看護師3人で運営する「アイツムグ」のメンバーです。
病院で勤務していたころ、
「時間に追われ、流れ作業のような看護をせざるを得ない」
「こなすことで精いっぱい」
「三交代制(夜勤を含む)の厳しいシフト」
という状況。

理想としていた看護と違う…。
医療のあり方を見直し、孤立をなくしたい。
心に寄り添う看護がしたい。
自分らしく生きる選択肢を提供したい。
看護師も、それぞれの個性や能力を生かせるように…。
西岡さんたちは、そんな思いで「アイツムグ」をスタートしました。

その事業内容は模索中でもあり、今できることから一歩ずつ歩んでいるようです。

資格を持っているけれど実際に勤務していない「潜在看護師」は、全国に71万人いるといわれています。
「理想を持っていた人ほど燃え尽きやすい・萎えやすい」
「待遇(報酬)だけの問題ではない」
西岡さんたちに限らず、多くの看護師さん(元・看護師さん)に共通する問題であり、看護師さんたちがそのような問題を抱えていることは、社会全体にとって本当に大きな問題だと思います。
私たちは誰しも、病気やケガと無関係ではいられないですものね。

マミースマイル保育園を運営する雁瀬さんから、保育士(潜在保育士)の問題にも同じ構造があると指摘がありました。
フリーランス協会に所属し、状況に詳しい嶋田さんからは、東京では企業とフリーランスとのジョブマッチングが進んでいるとのご紹介も。
そういったスキームが早晩、福岡にも進出することによって、潜在看護師さんたちの活躍の場が作られやすくなるかもしれませんね。

1枚の絵を使ったワーク体験や、ティール組織についてのディスカッションもありました。
いずれにしても、看護というお仕事の当事者である西岡さんたちが、子育てをしながら
「自分たちの力を新しいやり方で生かしたい」
と立ち上がっているのは、同じ子育て中の母親としても、とても励みに思います。

心に寄り添うかかわり。ニーズもとても大きなものがあると思います。
ぜひ継続され、軌道に乗られますように!!!

そして、午後は高橋大輔トークイベントへ~!!!