「みんなで話そう!『小学校』」レポートその2

会の中で読み聞かせを行った『こどものとうひょう おとなのせんきょ』。

こどものとうひょう おとなのせんきょ (かこさとし しゃかいの本)

「民主主義とは何か❓」「多数決の落とし穴とは❓」「代議制(みんなの代表としての委員)とは❓」などがお話の中でわかりやすく紹介されています。

「広場の使い方」についてケンカになる子どもたち。
自分たちが困っていることについて、自分たちで話し合う。一度ではうまくいかなくても、何度も試行錯誤しながら、みんなが納得できるルールを作り上げていく。
そんな経験を、いろんな子がいる学校の中で、たくさんさせてあげられたらなと思います。

トラブルを避けようとして、また効率を追求して、あらかじめ大人が決めたルールに従わせようとしてしまうこと、学校はもちろん、生活の中でもありますよね・・・。

雁瀬さんの『ウグイス嬢になりきり!』な読み方が大好評でした😊
2時間の会ですから、時間はたっぷりあると思っていましたが、みなさんきっと、もっともっと話したいことあったんじゃないかな~、話し足りずに帰られたのではないかなと反省もあります💦
ありあまる気持ちを、アンケートにたくさん書いていただきましたので、以下に一部、シェアしますね❣️

・皆さんのお話を聞いているだけで刺激になりました

・学校側の制約、先生の事情も知ることができてよかった

・保護者、先生経験者、学生さんなど若い人たちの意見をさまざま聞くことができて有意義でした

・高学年になると授業だけでは定着しないので、塾に通わせていない我が家には、宿題は助かっています

・みんなでアクションを起こそうという小さな積み重ねが大切だと思います。行動に移すことでやり方も学べます。

・不安、不満など自分だけじゃないんだと思った。と同時に、みんながこのように思っているのに、変わらないのはなぜだろう?という虚無感も感じた。

・親が独走せず、子どもの代弁者になる姿勢が基本。学校での拘束時間が長すぎ、子どもにとっての居場所を多様化するのも大切だと思います。

・親、教師、子ども、それぞれが「大変」だと思う根はなんなのか? 昔と今の生活の違い、価値観の違い、そういうことまで含んだ議論が必要

・絵本で「大人の多数決で社会が作り上げられている」というところがわかりやすかったです。

・絵本の子どもたちのように、自分たちで考えて選択、決定する活動を実際にしています。子どもが本来もっている力を発揮できる活動を広げていきたい。

・福岡市が主催している「遊びの巡回教室」の講師として、子どもたちと一緒に遊んでいます。日本の教育は何を目指していくのか、「人づくり」ではないのか? 強く感じる今日この頃です。

・子どものために親と教師と学校が手をつなぐことが大切

・わいわい楽しみながら子育てできるように、先生たちとも仲良く一緒に教育できることを常に願っています

それから、今回は参加できなかった白石さんから、デンマークのご家庭におじゃましてのレポートをいただきました。こちらもとても興味深い内容ですので、以下にその中から一部を紹介しますね。

『おじゃました家庭には、13歳の女の子と11歳の男の子の兄弟が。近くの公立学校に自転車で通っている。


話を聞いて、我が家の子供たち(※白石さんちは4人きょうだいです)は宿題がないこと、部活がないことが心に残っているそうだ。部活はクラブのような感じ、週何回か。日本のように土日も終日・・・みたいなことはない。

授業の進みはゆっくり。わかるまで時間をかけるので、留年もよくあるが、それに負い目を感じることはないそうだ。

我が家の子どもたちは、旅行にも宿題を持参して、机がないホテルでもベッドで宿題をしたり、重いカバンを背負って片道30分かけて徒歩で通学したりしているので、きまりが少ない(と思える)デンマークの学校は居心地がよさそうに思えた。

日本に帰って思うのは、子どもたちは入試があるのでテストの点数や内申を気にして学校生活を送っている。学ぶ喜びは置き去りだ。義務教育というが、子どもには学ぶ権利があり周りの大人が学ぶ環境を整える必要がある。何のために学ぶのか、そんな問いが必要なのにその時間は与えられているだろうか?』

とりあえず以上です!
今回触れられなかったり、掘り下げられなかった論点もたくさんあります。
今後もみんなでシェアできる機会、考える機会を作っていけたらいいな。参加してくださってみなさん、長いレポートを読んでくださったみなさん、ありがとうございました✨