「みんなで話そう!『小学校』」レポートその1

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開催のきっかけとなった
「小学校は、昔(今の保護者世代の子ども時代)に比べて忙しい・余裕がないのではないか❓」
という疑問は、多くの方が感じているようでした。

・休み時間が短い
・1日の授業数が昔に比べて多い
・最近の暑さ、ランドセルの重さもあり下校後はふう、という感じ
・宿題に時間がかかる
など・・・。ゆとり教育からの脱却による揺り戻しがいろいろな場面で見られるようです。

また、宿題然り、校長先生によってずいぶん違うんですって。息子の小学校では、掃除中に「黙想」が取り入れられ、校内放送で皆が一斉に作業の手を止め固まるという不思議な時間があるのですが、他にもそれやってる小学校があると判明😆

時間の区切りをチャイムで知らせない、という方針だった小学校で、校長先生が異動するとチャイム復活!なんてことも。

ディスカッションの中で見えてきたのは、チャイムにしろ黙想にしろ宿題の質量にしろ、

「なぜそうなのか❓ 保護者にも(当の子どもにも)わからない」

ことが意外に少なくないんですね。
わからないまま、従っている。子どもを従わせてしまってる・・・。

「わからないことは聞いてみてください」と、30年の教員経験をもつご参加者、福永さんは言っていました。
「みなさん(保護者)にぜひ行動してほしい‼️ そうでなければ絶対に変わらない。学校が組織内で変わるのは本当に難しい」という強い後押しも。

後半は、「学校にまかせきりにしない」というご意見に集約されるような、関与の大事さが語られました。

入学後まもなく宿題が出たときの経験談。「子どもが負担を感じているので私からは無理にさせず 家ではゆっくりさせたいと思います」と連絡帳で相談すると、担任の先生はその考えを尊重し「お母さんの子育てを応援します😊」と言ってくれたそうです。

ほかのも、学校に行きたくないと言う子に理由を聞いてみると、「先生のこういう言い方がイヤだ」と、思いもしない答えが返ってきて、先生に相談すると先生もびっくりしていた、「教えてくれてありがとうございます」といわれたとか。

「すんなり言語化するのはまだまだ難しい小学生、大人が手伝って伝えていくことが大切」というご意見。どうしても行きたくないとき1日休ませて、一緒に映画を見たり思いきり楽しんでリフレッシュさせたという経験談もありました。

自律で主体的な学びを大事にするシュタイナー学園からのご参加では、ユニークな授業風景の紹介が。毎日午前中いっぱいを使って行われる“エポック授業”では「校庭に家をつくる」ことで測り方を学んだり(算数)。樋井川の川筋をずーっと歩いて観察したり(理科)。

「みんなの学校」で知られる大阪の大空小学校のレポートもありました。サポートテストの点数に重きをおかない「学びあい」教育が、結果的に高い学力をもたらしたという話も。大空でもシュタイナーでも、授業そのものについても保護者のかかわりがとても大きいそうです。

みなさんのお話を聞いて、思ったこと・・・

子どもの個性は大きく違う。家庭環境や、親が学校に求めるものもさまざま違います。それを尊重してほしいし、これからの時代、そのほうが子どもの可能性も大きくひらけ、人生が豊かになるだろうと思います。

でも、そんな学びを子どもたちに保障するためには、30人の学級に1人の先生ではどうしても行き届かない。みんな同じ授業、同じ宿題でOKのはずはない。「みんな同じ」にしようとすると、「みんなと違う」子の疎外感、負担感はとても大きくなってしまう・・・・。

じゃあ、

🔔先生、がんばって! → 先生はただでさえオーバーワーク。これ以上は・・・
🔔先生を増やしてほしい! → 予算的に難しい
🔔親がかかわってサポートできるしくみを! → 親は仕事などで忙しい・・・
🔔親はサポートできない! →  塾など外部サービスに委託。格差の原因にも。

個性や多様性を大事にといわれるけれど、そのための具体的な施策も、私たちの意識も、まだまだ足りないんだなということです。

その認識に立ったうえで、あきらめず、アクションしていくしかない。アクションする人を増やすこともとても大事。

終了後、アンケートにいただいた感想をご紹介したいのですが、いいかげん長いので別記事にしますね~