霜月の十 / 伊藤詩織さんの話おぼえてますか

●11月某日: 

また政治向きの話で恐縮です。

リンク先、冒頭の文章の3要素が、問題の本質を表している。

1.「詩織さんのレイプの件について書くと「またか」と思われるかもしれないが」
2.「加害者たちは、皆が忘れてくれることを願っているので」
3.「皆が忘れないように、繰り返し主張していくしかない」

痛ましい、暗い話だから、自分ごとでなければ、何度も繰り返し聞きたくはない。そうやってみんなが顔をそむけるようになり、だんだん、話題にのぼらなくなり、忘れられてゆく。問題は解決されないまま。
いろんな問題がこの構造で置き去りにされてゆく。

たくさんのカメラの前で何度も記者会見をした詩織さんに比べ、レイプをしたほうである山口敬之が、『月刊Hanada』への寄稿という形でしか持論を主張しないのも、よくわかる気がする。
あの雑誌は、現政権を支持する花田紀凱氏が編集長で、現政権を支持する記事が中心で。
当然、雑誌の読者も、現政権を支持する層が中心だろう。

山口は、そういう読者層、政権支持者層に対して【だけ】、弁明したいのだ。そういう読者層が、「やっぱり山口はシロで、嵌められてるんだな」とイメージしてくれれば、それでいいと思ってるんだろう。

なぜなら、大多数の一般の人は、そのうち忘れてくれるからだ。
痛ましいレイプの話を何度も聞きたくない。暗くなるから、遠ざけたい。自分と直接は関係ないし…。
そうやって、積極的に主体的に、忘れてくれるから。

同じ思惑が、現政権の運営にも、ずっと見えている。

何か事が起きた直後や、選挙の時は、「丁寧に説明します、謙虚に働きます」と繰り返す。

でも、実際には、説明しない。謙虚さもない。審議を打ち切って強行採決。正当な理由なく解散権を行使。選挙が終われば、野党の質問時間を減らすという。昨日の所信表明演説からは「謙虚」や「丁寧」の語も消えた。

それで問題ないと思ってるんだよね。
大半の国民は、忘れてくれるから。興味ないから。
説明しなくても、国会運営や文書管理がずさんでも、
ちゃんと議席はとれるのだから、説明する必要はない。

一部のコアな支持者にだけ、そっぽ向かれないようにしてれば、あとは、多くの人が忘れてくれるのを待っていればいい。

そんな感じで5年間続いてきて、これからも続く政権。あのときの民主党よりマシ、ってこれでも思えるのが、私には謎。稚拙な民主主義で滅びるより狡猾な全体主義で滅びるほうがいいってことなのかな。

…最後が暴論になってしまった。というか、【女だてらに】土曜の朝からこんなゴリゴリしたものを書いてしまった。ホホホ。走ってきます。

ということでランニング7.5キロ。最初、体が重いかな~という感じがしたけど、だんだん調子上がった。夫とサクは科学館。奴ら、年パスを持っているので、券を買うための列をすっとばして、優越感に浸りながら1番乗りしたらしい。昼には帰ってきて一緒にちゃんぽんを食べた。

放送大学の『問題解決の進め方』、「数値の取り扱い方」という章で、いきなり小難しい(すごく難しいわけではなく、あくまで小難しいレベルと思われるが…)統計学が出て来て面食らう。なんとか通信課題を提出。こちらはWEB提出ができた。

夜ごはん、豚肉のミルフィーユカツ、エビと野菜の辛いパスタ、小鯵の唐揚げ、フライドポテト、たっぷりサラダ。作ってもらっといてなんですが、さすがにカロリーオーバーでしょうw

『ブラタモリ』の録画で「高野山と空海」。知れば知るほど、空海の教えも高野山の作りもスピリチュアルそのもので(宗教だから当たり前か)、その辺の人が同じこと言い出したら「だ、だいじょうぶ・・・・?」って友だち失くすくらい胡散臭いのだが、百戦錬磨の戦国大名たちもこぞって高野山に自分ちの墓を置いたのだから空海は偉大です。