卯月の十三
●4月某日: やっとこさ、今日が1学期の正式な始園日。ということはサクもわかっていて、ついに年長さんになると張り切っている。「はんこノート(出席ノート)も、おたよりぶくろもあたらしくなるー。なふだももらえる!」とワクワクしてるし、年長さんは、幼稚園では特別な存在。うちの園は小規模でクラス替えもないので不安ってのはほとんどないのよね。先生は変わりました。ベテラン先生で、親は安心。
送って行った帰りにクラスのママ友にちょうど会う。彼女のご主人の実家が阿蘇方面ということもあり、週末から心配してた。聞くと、家の倒壊は免れたけど、集落の皆さんで避難してるらしい。彼女たち夫婦もそうだし、うちの夫の妹(つまり私の義妹ね)夫婦も熊本の大学で知り合って結婚した夫婦なので、必然、今も熊本に住んでいる友人も多く・・・。
土曜日に放送休止になったのと、2話連続で「とと姉ちゃん」が放送される。スーパーに行くと、ティッシュペーパー・トイレットペーパー・カップラーメンの棚ががらんどうだった。夜ごはんは、鶏肉とキャベツの味噌マヨ炒め、小松菜おひたし、卵とわかめのスープ。
息子5才がテレビを見たがらなくなった。見るときはパパかママがすぐ近くに(抱きつける範囲に)いないとダメ。だから「ごはんの準備してる間Eテレ見ててねー」が通じない(さほど居間と台所gあ離れている家ではないけどね…)突然、緊急地震速報の画面が出てくるのが怖いらしい。ま、そらそうだよね
トイレに行くときも「ついてきて。ドアのまえでまっててね」と言うし、とにかく家ではパパかママから距離を作りたくないらしい。ま、わかる。うち、古いマンションの高層階(ってほどでもないか)で、割とよく揺れるっちゃんね…水屋(九州弁)がガタガタいったりすると怖いもんね…
金曜深夜?土曜日にかけて相当揺れてから、「おとうさん(居なければ、おかあさん)、じしんがきたら、ぎゅっとしてね」と言うようになった。ギュッと抱きしめられてるとちょっとはマシなんだと思う。私と夫が地震関連の話をすると(あまりしないようにはしてるけど)「もう、そんなはなしせんで」
息子の場合、怖い気持ちを自分で認識して、「こうしてほしい」ことも含めて言葉に出して言えていることは、親としてはまだ安心材料。小さい子は自分の気持ちを自己認識したり表現できなかったりしたまま、内面で募らせていくこともあるだろうなあと、子どもたちのことはやっぱり心配になる。
東日本大震災のときも、被災した子どもたちが「地震ごっこ」をする例がよく見られて、それは地震の怖さを認識して乗り越えるためのプロセスだから、大人は見守ってあげてねとTLで回ってきてたけど、そういう知識が今回も共有されますように・・・
テレビ画面のL字テロップでも出てたんだけど、福岡市長、高島さんの仕事で、旧・大名小跡地に福岡市が支援物資を募って、現地にヘリ等で送っているらしい。募集品目を絞って(トイレットペーパー・おむつ・生理用品など6種類)それぞれ集める教室を決めて、何がどれだけ入っているかを明確にして送る、と。支援物資を送る場合、仕分けが最大の時間と労力のロスになるので、そこをできる限り送る方で負担し省力化したというのが重要らしい。諸岡の青果市場跡(最近、統合移転したばかり)は、政府主導の支援物資の拠点にしたんだって。ほんと、福岡から送ると近いもんね。