『精霊の守り人』 第1回 「女用心棒バルサ」

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ついに始まった!










原作を読んでいたときのイメージよりも肉と脂が乗っているような聖導師。垂れ髪で(結髪せず)、感情をあらわにする帝。この2人に説得力があったのは平幹さんと藤原竜也の役者の力が大きいと思う。なんか、見終わってしばらくたって思い返すと「やっぱ、だーいぶ違うんだよな。」て思うんだけど(笑)見てるときはスムースに見られちゃう。彼らが醸し出す世界観に呑まれちゃう。帝、あんな童顔なのに・・・。原作のイメージでは藤原さんはシュガでいいくらいなのに・・・。

ま、舞台調の演技って苦手な人もやはりいるので、あれがフックになるよりは敬遠する材料になる方が多いとは思われるのだけど(笑)、異世界ファンタジーにはやはり舞台俳優が必要なのもよくわかるし、もろ刃の剣を採用したのでしょう。なんたってタンダがでーさんだしw で、舞台調は苦手だなー、って方のためにも、宮殿に木村文乃さんがいると。やっぱりいろいろ考えられてるんだよなー。

ただヨゴの王宮と星の宮が全般、ハリーポッター風だったのはちょっと気になりはした。清浄ながらも素朴…みたいなイメージなんだよな…まあ私の主観でしかないけんな…

で、シュガは万人に一人くらいの秀才というよりは、ちょっとおっちょこちょいで熱血な、朝ドラヒロイン風の味がプラスされてる。バルサはビジュアルだけでなく原作ほど老成していなくて、チャグムに対しても口が悪い。チャグムは原作よりもワガママさ2割増し。

という感じで、ドラマ世界の均衡のために、それぞれがアレンジを付されてるんだけど、原作大ファンの自分が75分面白く見られたのは大変うれしいことでした。この映像世界で、これからあんなことやこんなことが起こるんだと思うと、わくわくが止まらない・・・!

あ、ジグロとトロガイ、モン&ジンの狩人コンビは、原作ほとんどそのままのイメージでございました。『天地人』から7年、吉川晃司はもはや飛び道具でなく役者に見えている。神尾さんと松田さんというNHKのいろんな作品でお目にかかってきた2人が今回本当にかっこいい役なのも、なんか勝手におめでとうという気持ち。

そして綾瀬はるかのバルサはやっぱり八重からのライン上にあるのだと思われ、この作品が視聴率的に(つまり一般世間的に)どういう評価を下されるとしても、海街ダイアリー、わたしを離さないで、そして「守り人」のバルサと、大河ドラマの主人公からまっすぐに「大作・高品質作品における孤高の女性」キャリアを積んでいるのが、とてもうれしく、眩しいんである。

 

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