師走の二十 / 町田樹、引退

●12月某日: 朝ごはんのあと、サクは夫(私以上にゆうべは飲みすぎていたようであったが・・・)とキッズバイク。私は洗濯のほか、年賀状の宛名を印刷し、年末年始に向けてレコーダーのハードディスクを整理するなど忙しい。26時間まで減ってたのをなんとか60時間超まで戻しました。帰ってきたサクに「午後から湯布院に行くよ」と言うと大喜び。早く行こう、行こうとつきまとってくる。「ちょっと待っとき、大人にはいろいろ仕事があるんだよ。持っていく荷物も用意せないかんし」とでも言おうもんなら、即座に「おかあさん、そんなににもつたくさんもっていったら、くるまにのらんよ。だけん、にもつはちょっとがいいよ」など屁理屈を繰り出して少しでも大人の準備時間を短縮→早く出発しようとする。果たして14時に家を出て車に乗り込むと、最初こそテンションマックスだったが、ほどなく寝てしまうサクであった。こういうところはまだかわいい4歳児である。ま、私も寝たけどねw 

高速に至るまでも都市高速を使ったので早く着いた。湯布院のAコープで気張って高い肉を買う。夫の会社の別荘に着き、夫は夕飯の準備、私はサクを伴って布団敷き(ふつう逆だろうと言ってはいけない)。ひと段落して、温泉。温泉パワーがみなぎるー! 露天は熱すぎて入れなかった。大焼肉大会。ビール、安心院ワイン。民放が3局しか入っていなくて、女子フィギュアを見られなかったのは痛恨だった。徳光さんの再会特番と、未解決事件なんちゃらと、ドッキリ大賞みたいなのしかやってないんだもん。サイテー…。しかしNHKの紅白特番で小柳ルミ子のパフォーマンス傑作選を見てかなり気持ちが上がった。寝る前に持ってきた本を少し読む。旅先で本を読むのってどうしてこう楽しいのか。

町田樹が代表発表の場で引退発表した、と寝る前にネットで知る。衝撃。フィギュアファンとしては彼のように個性的な選手が見られなくなるのはとっても淋しい。けれど、進路(早稲田の大学院でスポーツマネジメントを研究するらしい)といい、この発表方法、そして発表時の言葉といい、すべてが彼らしくて、晴れ晴れとする。はればれと淋しい。

●12月某日: 朝から温泉に入る幸せよ。サクなど張り切って体も頭も洗っている。自分で洗う後ろ姿がかわええ。朝ごはんにランチパックをバクバク食べる父と子。私は朝はパスしときます〜。10時に別荘を出る。布団をあげたりは張り切って手伝っていたサクだったが、ここを出発するとなるとグズりだす。そんなに楽しかったのか。「やだ、もっとここがいい」「だってもう鍵を返しに行かなきゃいけない約束だからさ」「かぎをかえすだけ?」「鍵を返したらもう入れないよ」「やだー!」そんなに楽しかったのか。まあ、ひとしきり凹んだあとは割とあっさり回復していた。

湯布院の町をしばしブラブラ、新しくできている店の店先で鶏天をつまみ、おめあてのドーナツとかりんとうを購入。福岡に戻ってから遅めの昼ごはんでうどんを食べた。「まだそんなにお腹すいてないよねー」とか言いながら、海老天うどん(私)とか牛丼セット(夫)とかを頼んでしまう旅行腹…。しかしなぜか体重が減っていた。帰宅後、しゃかりきに年賀状を書き、サクのキッズバイクがてら投函。サクのキッズバイク走る走る。家に戻っておやつにドーナツ。錦織圭の食わず嫌い王を見ながら今日は粗食を食べる。