長月の五
●9月某日: 家を出る20分ごろ前にものすごい雨が降りだし、予報でも降水確率が高かったのであきらめかけたが、サッと上がった。イチかバチかで自転車を出し、見事、濡れずに幼稚園に着くことに成功。そのままお母さん劇団の練習に行ったが、昼にいったんそこから帰る時にはザーザー降られた。誕生日会の前、最後の練習だったが、けっこう目途がついた気になっているので余裕。
その後、サクを迎えに行くまでの1時間半の間にいくつか用事が済んだ。やっぱりto doを細かく書きだして脳内予行演習しておくのって大きいなと思う。サクのクラス(年中組)でおだんごづくりをやっていて、ママたちにもおすそわけがあった。黒蜜のかかった甘いのと、平べったくして焼き団子にしておしょうゆをかけた香ばしいのの2種類。どちらも美味しかった。大きかったり小さかったり、形の不揃いなのが微笑ましい。帰宅後、作り方を詳しく説明してくれる。
「お餅の粉と、お米の粉を混ぜて、お団子の粉にする。お水を入れて、まだサラサラしてたら、もうちょっとお水を入れて、まとめていく。で、先生のを見ながら同じ大きさになるように丸める。丸めたのをお湯の中に入れる。『♪お餅をつきましょ ぺったんこ~ ぺったんぺったんぺったんこ~♪』と歌いながらぺったんこにしたのは、フライパンで焼いてお醤油をかける」。(抄訳)
非常によくわかりましたw 夜ごはんは、チリコンカン、ひじきとキュウリと春雨サラダ、トマト。
●9月某日: 大気の状態が不安定。晴れてるぐらいだったのに、サクを送った帰り道にはけっこう激しく降って濡れる。家の近くのスーパーに着くころにやんで、また晴れてきた。「やれやれ」と思いながらスーパーで買い物をして出てくると、また降っている。
しほちゃんのインタビュー記事作成など。今日は少しエンジンかかるのが遅かったか。
幼稚園は、「さようなら」のあとに文庫で本を借りられる日。サクと一緒に選んだあと、自分が読みたかった絵本を見つけて立ち読み。っていうか座り読み。「ジオジオのかんむり」と「チロヌップのきつね」と「だいくとおにろく」。ああ、いい。「チロヌップのきつね」幼稚園児でもわかるのかなあ。いや、わかるよな。わかるだろうから子どもに読んで聞かせるのをちょっとためらっちゃうんだよなあ。
文庫の日は、保護者による絵本の読み聞かせもある。サクが行くのについていく。ちんまい子どもたちが座って顔を上げて紙芝居や絵本を見て、反応してる、もちろん集中力が切れたり、小さい弟妹が泣きだしたりもあるんだけど、なんかこういう場にいると「幼稚園ってユートピアだよな」といつも思う。
読み聞かせが終わった後に「○○くんのうちにいきたい」と言い出すサク。その子も「きていいよ」と言うんだけど、時すでに15時を過ぎている。これから遊ぶには少し遅い時間なので「今度にしよう」と言うが、なかなかあきらめきれず、最後は大泣き。
夜ごはんは、サンマの塩焼き、大根おろし、味噌汁(ナス、揚げ、玉ねぎ)、キャベツとさつま揚げのポン酢炒め。秋だ。サクが寝たあと、夫と『高橋是清』の後編を見る。ものすごく好もしいドラマだった。