弥生の一 / お母さん劇団 人間劇
幼稚園のお誕生会でやるお母さん劇団公演「うらしまたろう」終了。3年間同じクラスだったママ友と、たろう(友)&乙姫(わたし)ができて、気分は宝塚でしたw おひめさま役だなんて、しかもお客さんにけっこう好評だったなんて、ほんと、幼稚園だからできる(許される)ことだよなーと思うww
原作は知ってる子も知らない子もいるもようで、「決して開けてはいけませんよ」と言いながら玉手箱を渡した瞬間に「あけるとよ、これ」と言う子もいれば、村に戻って呆然自失のたろうが思わず手をかけると「あけないでー!」と叫ぶ子も。かわゆい・・・
うらしまたろう、今回は年に一度の「人間劇」で(他はペープサートや人形劇など)扮装もなかなか凝っていた。太郎は長い木の枝で作った手作りの釣り竿(節つき)をもち、蔓を編んで作られた魚籠(既製品)を下げ、腰にはこちらも手作りの腰蓑。太郎役の彼女が近所の人から藁をもらって作ったもの。
私の乙姫は、なんとクラスのママがその昔ベトナムで作った紫のアオザイをベースに、肩にショール、真珠が三重になったロングネックレス、ティアラをダブル付け、髪の髷部分にはやはり紫のオーガンジーの布を結んだ。アオザイはもちろんスリットばっちりなので、下には青のロングペチコートを。
竜宮の舞いびと4人は、上はお揃いの貫頭衣ふう。Vネックには金の布で縁取りがしてある。これは、とあるお母さんの手作り! 腰を太いベルトでマークして、下はサテンふうのロングスカート。青、赤、緑、黄色。髪の毛のオーガンジーリボンもそれぞれ同じ色。肩にはショール。
玉手箱を開けると白い煙がたちのぼって、太郎が白髪、白ひげのおじいさんに・・・というクライマックスは、黒子がお手伝いしながら。白髪はパーティグッズ(?)のカツラで、髭や眉毛はやはりとあるお母さんの手作り。
はじめに亀をいじめる子どもたちや、竜宮城から帰ったあとの村人・老人たちは作務衣や半纏なんだけど、それもそれぞれ、子どもらしかったり老人らしかったりなもの。70人足らずの園で、劇団員のお母さんはせいぜい20人くらいなのに、毎回大道具小道具扮装の類が本当にいつも凝っている…毎年…
劇のあいだ何度かサクと目が合ったけど、いつものようにニッコリするのではなく、ちょっと呆気にとられたような、恥ずかしそうな顔をしていた。劇が終わるとお母さんたちはいったん帰ります。幼稚園からの帰り道、自転車の後ろカゴから
家に着いてから、「おかあさんのふく、すごかったな」と思い出したように褒めてくれた(服をw)けど、そのあと紅潮した顔で言うには、「秋のへやのとこで、トンビのなきごえがしたな!」と。そうです、竜宮城で見る春夏秋冬の部屋の場面。春はウグイス、夏は蝉、秋はトンビ、冬は風と、それぞれにBGMを付けていたのを、サクは全部ちゃんと聞いていて、感動していたのです。
この案が出たとき、正直「そこまで凝る必要は…」とも思った私の頭を叩きたい。春夏秋冬の部屋は、福音館書店の絵本を見ながらお母さんたちで描き、竜宮城の場面ではたくさんの魚たちの切り絵を青いカーテンに貼っていたのですが、その背景もすごくサクに褒められました。