卯月の十四 / ボクらの時代・小栗旬

●4月某日: 夫婦して具合が悪くなったため当然の帰結であるが、サクがゆうべあたりから鼻水を出しはじめた。といってもまだそれだけで、病院に駆け込むほどひどくはない。ペース的に、GWに影響が出る匂いがぷんぷん…。さて、本日は午後、プレ幼稚園の入会式。友だちに聞くと、「プレ」幼稚園にもかかわらず、まるでホンマに入園するかのように、スーツやワンピースでビシッときめてお父さんまでやってきて儀式然と行うところもあるらしいが、サクが行くところは実質、説明会および顔合わせで、先生たちもすっぴんにジャージだったりして、およそ気取ったところがないのは気安い。講堂みたいなところに集まって子ども用の椅子を大きな円形にならべて座り、子どもたちを円の中で遊ばせながら(おもちゃ等も出してある)、来月から始まる保育の説明や先生の紹介などが行われた。サク、終始ごきげんで楽しく遊び、説明が終わると今度は園庭で泥遊びを始めて、「かえらない、かえらない」と言う。

「ボクらの時代」録画を見る。小栗旬、吉田綱太郎、橋本じゅん。演劇界での吉田のカリスマっぷり、小栗の、そういった大俳優やスタッフからのかわいがられっぷり、そして橋本のいい人っぷりが堪能できて、同じ30分ならこーいう話が聞きたいのよスタジオパーク!!って感じ。まあ局も放送時間帯も全然違うんだけどね。見ているがわからすると、同世代の俳優の中でトップをひた走るひとりだという認識の小栗旬だけど、本人は、主演をつとめるようになって5年、それまでは二番手以下的なポジションが多くてそっちのほうに慣れていて、自分がバーン!と真ん中に出ていくことにまだ戸惑いがある、主演の場合にはそれが弱点…のように話していたのが印象的だった。また、映像でブレイクするのと同時並行かその前から、蜷川が演出するような大きな舞台での芝居をいくつも経験してきているので、吉田しかり橋本しかり、舞台畑の先進たちとの交流が深いようなのも、彼にとっての大きな経験値、役者としてのアドバンテージのひとつなのかな、とも。3人ともリラックスした、気のおけない話しぶりで、楽しい番組でした。

●4月某日: 良いお天気、ただしすごい強風。本日の育児サークルはピクニック。広い公園でのびのびと遊ぶがよい、とはいったものの、おまいら行動範囲広すぎ! てか隅っこに行きたがりすぎ! どうして死角死角へと入ろうとするのだー! あと、階段を見るや上らずにはいられない本能はなんなのだ。登山家か。「そこに山があるから」的なアレか。ってわけで、ママ友との気の置けない雑談もあれど、子どもらを追いかけるのに大変な時間でもあった…。落ち着いてたのはおべんと広げたわずは15分ほどのみ、って感じ。しかも解散したあとも遊び続けるグループにしっかり入っていて、ひとり帰り、ふたり帰りしていっても「かえらない! サクちゃんかえらないよ!」の連発で、毅然として遊んでいる…。やっとこさこぎつけた帰路で、ついふらふらと甘いパンを買い求めたのも、それをサクと貪り食ったあと一緒に寝入ってしまったのも、致し方のない話ですよね?