サクことば15 満2歳5か月 言葉と心(認知)
なんか気づいたら普通に会話してるなーって思う。
●(出かける準備をしている私を見て)「しゅっぱつ する?」 「うん、出発しようかー」 「おともだち いく?」 「うん、公園ね、行くよ、お友だち、いるよ」 「きかんしゃ もっていく?」 「うん、きかんしゃ(トーマスの砂遊びセット)もっていくよー」
●「ごはん たべよー」 「うん、ごはん食べるよ」 「しろい ごはん?」 「ううん、お昼はちゅるちゅる(麺)だよ」 「しろい ちゅるちゅる たべるー」 「ううん、黒いちゅるちゅる(蕎麦)だよ」 「えーっ、ちがうよー しろい ちゅるちゅるだよー」
●(レコーダーの録画一覧画面が表示されたのを見て) 「なに みるー?」 「うーん、何見ようかー」 「きかんしゃ トーマス じゃない?」 「や、トーマスじゃない。今からママの(録画したものを)見るから。トーマスはあとで」 「あとで じゃないよー! トーマス みるよーっ」
●「今日は、ばーちゃんち行くよ」 「わーい、ばーちゃん。でんしゃ のる?」 「ううん、今日はじーちゃんが迎えに来てくれるって」 (数十分後、私の携帯に父から着信。用件を話して、切断すると)「じーちゃん?」 「うん、じーちゃんだったよ。よくわかったね」 「くろい くるま?」 「そう、黒い車で迎えに来てるよ、って」
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私の間違いを指摘したり、自分もわざと間違えて指摘されるのを、楽しい遊びとして認識している。私が「♪うめぼしの赤」と歌うべきところを(歌うべきところ、っていっても、私が勝手に作った歌なのだが)、わざと「♪お空の赤」と歌うと、「ちがうよー、♪うめぼしのあか じゃない?」とすかさず訂正。「あ、そっか、ごめんごめん、♪うめぼしの赤 だったね」と歌い直すと、ひどく満足げ。そして「♪はっぱの青」 「ちがうよー、♪おそらのあお じゃない?」 「あ、そっかー、ごめんごめん…」と延々と続く…。
会話が続く、というのも、その現れなんだろうけど、「目に見えるもの」や「いつも言って/やっていて、覚えたこと」を言葉にする、という発語から、1ステージ上がった感じがする。それを如実に感じたのは、「○○ は ないねー」と言い出したとき。
最初は、絵本を見ていたときだった。「ハチさん だねー」と花に止まっているミツバチを指さし、隣の花に指を移して「こっちは ハチさん ないねー」。それから数日後か、犬の鳴き声が聞こえてきたとき、「いぬ だねー」と言い、そのあとに続けて「ねこ は ないねー」と言った。
- 「そこにいない」もののことを思ったのね!
- 犬と猫とをペアとして認識しているのね!
- ねこ“は”ないねー 副助詞“は”の使い方(区別)が正しいぞ!
- それからも「○○ は ないねー」頻出中。不自然な発語ではあるので、これがいつごろ消えるのかについても興味あり。
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義父が趣味でやっている畑でじゃがいも掘りをしたとき、大きなじゃがいもを「おとうさんじゃがいも」、中ぐらいのを「おかあさんじゃがいも」、小さいのを「あかちゃんじゃがいも」と読んでみると、その後、率先して応用するようになった。同じ種類のものが2つあると、「こっちは おとうさんどんぐり だね。こっちは あかちゃんどんぐり だね。おかあさんどんぐり は ないね」という具合。
大きい=おとうさん、小さい=赤ちゃん、という比喩の概念が斯くもすんなり頭に入るんだなー、と感心していたところ、その一週間後くらいに、「○○みたい」というズバリ比喩!の発語をするようになった。ティッシュをくしゃくしゃに丸めて持ってきて、「みてみてー、たまご みたい」のように。
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一時期、よくyou tubeで見ていたけれど、ここ3か月は聞いていないだろ?!ていう「マルモリの歌」を、何を思ったか突然歌いだした。3か月前よりも、明らかに全体の割舌が良くなって、はっきりと歌詞を歌っている。割舌以上に、耳はちゃんとことばを認識しているんだな・・・・とあらためて納得。