『結婚しない』 第1話

「火10のカタキは木10(&たぶん月9も)で取る!」とでも言わんばかりにフジ色全開でしたね。内容は、うーむ。謎ドラマ。突っ込みどころは山ほどあれど、作り手にしたら、「やだなー、そんな真面目に見ないでよ。雰囲気、雰囲気」って一笑にふされそうな気もするし、「ふふふ。その引っ掛かりがこっちの術中よ」ってほくそ笑まれそうな気も。

独身であることをテーマにしたドラマはあまたあれど、ここまで露悪的なのって類を見ないんじゃなかろーか。家庭や職場、友人関係などあらゆるところからのプレッシャー、仕打ち、心ない言葉の数々・・・確かに現実にあるものだろうけど、それをぎゅーっと濃縮して一話で見せるっていう趣味の悪いやり口。美男美女の役者たちと庭園や花屋の綺麗な映像でくるんでもなお、不快感はありました。

でも、およそ考えうる限り周囲からの動きをたった一話でやっちゃったってことは、これからは彼ら自身がどういうふうに動いていくかってことに焦点があたるはずで、それは見たいかなーと思う。なんたってあまみん&菅野ちゃん&義朝もとい玉木宏だし。

働きマンでも今回みたいな役でも、自然体に見えちゃう菅野ちゃんはさすがですね。ヒロイン菅野ちゃんが投じてしまったものを迷わずジャブジャブ水中に取りに行ったり、遅刻しそうなのをバイクのうしろに乗っけて送っていったりと、どー考えてもヒーローの役割をこなして違和感のないあまみんがおかしい。てか、あまみんと暮らせるんなら彼氏とか要らんよね。でも、真のヒロインは玉木宏っていう説も捨てられない。あの、ハイカットのスニーカーとロールアップしたジーンズとの間にのぞく、足首・・・! すげーインパクトで、ドラマ終わってからも何度も反芻しちまったよ、はぁはぁ(変態)。女っ気のないイケメン花屋店員だなんてゲイとしか思えない設定だけど、今回はそーいうことではないんですよね? 

あと、現実味のない最低男の役だったけど(いねーだろ、ああいう行動しといてああいうこと言う奴)、袴田くんがかっこよかったです。いきなり梶芽衣子が出てきたのにはびっくりさせられました。