文月の一
●7月某日: 7月になったとたん、ものすごい蒸し暑さ。サクも起きたらまずシャワーだ。そう、これからの季節、肌というのはベタつくものだというふうに自分の中でデフォルト値を変更せねばならんのだった…。午後、美容室へ。日曜だから当然だけど混み合ってる。けっこう時間かかったなーと早歩きで帰ったら、家を出る前に昼寝に入ったサクが、まだ寝てた。がーん。こら、夜は暴れまわるばい。しかしわたくし、『平清盛』後にイチ早く落ちてしまった。あとの始末は夫がつけてくれたらしい。
●7月某日: あづい゛。公園から帰ったら即シャワー。昼ごはんのあとサクを寝かしつけて、自分も気絶しそうになりながらふらふらと起き上がり部屋を片付けたりして、さーコーヒーでも淹れましょうかってとこでふと振り向くと、そこにちっこいのが静かにたたずんでいた。ママの顔を見てにっこり。さ、サクさん…あなたぐっすり寝てたんじゃなかったの!? まだ20分しか経ってませんよ?!(泣) さて、博多の7月上旬といえば山笠です。といっても実際に山を舁く(かく=かついで走る)のは博多の中でもほんの一部の地区の人々なんですが、街のいろんなところに舁き山および飾り山が飾ってあって、当然、いろんな企業がそれらに協賛してるわけです。長い前置きでしたが、夫が、会社近くの飾り山に協賛してる企業から、販促品をいろいろもらって帰ってきた。なんかうれしい。
●7月某日: 未明から豪雨、そして雷。6時半ごろには落雷したとしか思えない激しい轟音もあったが、サクは終始すやすや。明けるにしたがって雨脚は弱まり、いったん上がって、「あれ、もう終わり?」て感じになったので、公園に行けるかなと家を出るとまた降り出した。夜、サクにちっこいソーダバーをあげようと冷蔵庫中段の弱冷凍室から出す(最下部の強い冷凍室に入れておくと、サクが勝手に開けて食べようとするので、中段に移してた)と、弱冷凍なので、溶けるとまではいかないが、ちょっと柔らかめになっている。こりゃすぐ溶けそう。「あいしゅ、あいしゅ」と喜んでいたサクは、私がバーをあらかじめ真ん中から折って、お皿に入れてスプーンとともに渡すと、大声で叫び、座り込んでわあわあと泣く。そうか、バーにかぶりついて食べたかったのか…。号泣した状態で、パパと風呂。戻ってくる頃には落ちついていて、パジャマを着せられ髪を拭かれながらも、「あえ? あいしゅ?」とキョロキョロ。冷凍庫に戻しておいた皿を出してあげると、「あ!」と今度は喜んで、素直にぱくついてた。子どもには「え、そこにこだわる?!」ってところがありますよね。子どもに言わせりゃ、「ったく、それが大事なのに、なんでわかんないのかなー、ばか!」て感じなんだろうな。