1/14 10.1キロ 59分

15時50分より。9度くらい。天候よし、走り始めから予感があったとおり、体調も良し。きつくなったあと30分近く粘った前回のランニングから中4日、こういうときは、たいてい調子が良くなる。苦しいところをググッとがんばったあとというのは、ランニングに限らず、どこか一段レベルアップしているものなのだ。

・・・と、しがない凡人の調整哲学などはどうでもよくて、この日は、大胆にも(恥ずかしげもなく、という意味)キャナルシティ経由で博多駅前を通ってみた。今秋オープンしたキャナルシティ博多イーストビルには先日ショッピングに行ったのだが、走ってみて、どういう位置に建てられていたのか初めてしかと理解したぞよ。方向感覚皆無の女、それがわたくし。

そしてこの日は、メガネウラのアルバム『フォークソング』を聴きながら走ってみた。彼らは九大フォークソング部、通称Q-Folkというサークルで結成された、私のひとつふたつ後輩にあたるバンドだった。フォークというと吉田拓郎とか井上陽水とか思い浮かべるのかもしんないけど、このサークルでやってるのはロックです。

はたちをいくつか過ぎただけのアマチュアバンドが作ったアルバムだから、録音環境なんかはたかが知れている。狭いライブハウスで熱っぽい演奏を何度も見た記憶がバイアスをかけている部分もあるかもしれない。でも、ほんと、いい1枚だと思うのだ。短いアルバムだけど映画のような雰囲気があって、、最後の7曲目が始まるとすぐに「ああ終わっちゃう〜終わらないで〜」とすごい惜別の念に駆られる。

1曲1曲に隅々まで工夫がされていて、技巧的なんだけど、印象としては“思い”がより前面に出ている。彼らの音楽は、ひ弱ではないし、向こう見ずでもないけれど、今こうして聴くと、躊躇なく全力を出せる若さ、みたいなものをひしひしと感じて、胸をかきむしられるような気持ちになっちゃうよ。

こんなジャケットです。

♪人食い女の砂浜の メメクラゲに手を引かれてさ〜♪