弥生の十五 / 博多人形師育成塾作品発表会

●3月某日: 今日は、ひとりで、はかた伝統工芸館に行く。開催中の「博多人形師育成塾作品発表会」によっちゃんが出品している。

よっちゃんというのは私の友だちの友だちで、友だちを介して彼女の話や贈り物(手作りだったりして、いつもセンス抜群!)に触れる機会は多かれど、ご本人に会うのは何げに…4,5年ぶりぐらい? ちょうど、もうひとりの方と一緒に詰めていて、私が入るとすぐに気づいてくれたのでとてもうれしかった。作り方や、それぞれの作品について、詳しく解説してくれる。いわゆるパッと思い浮かぶ「博多人形」っぽいものばかりでなく、荒々しい彫刻のようなもの、中華風のもの、フィギュア職人もやってる人が作った凝りまくった作品など、いろいろある。よっちゃんは、垢抜けたお嬢さん2人が水玉やストライプの着物をまとい、おにぎりやサイコロ、コーヒーやお人形などさまざまな小物を次から次に手にとれるようにしたポップな人形セット(?)を作っていた。てんで好き好きの発想でのびのびと作られた作品群には自由な雰囲気が漂っていて、見てるこっちの気持ちも明るくなる。2Fには名人の逸品が飾られていて、連獅子や助六、由良之助など、歌舞伎に題材をとった作品も多く、見ごたえがあった。昭和の半ばや、古くは明治に作られた作品もある。また会おうねとサヨナラして、近くのふるさと町家館、櫛田神社とまわって、キャナルシティ博多で春物を2点ほど買って帰った。なんだかとても贅沢で豊かなひとり時間を過ごした。

その間、夫とサクは油山もーもーランドに行ってたらしい。妙に凛々しい写真が送られてきた。