【いきなり氷上列伝】安藤美姫

不調でも復調でもやっぱり真央ちゃんは話題をさらうし、佳菜子ちゃんは新星として華々しくフィーチャーされて*1いますが、成績を見れば、全日本に続いて四大陸選手権も制した安藤美姫のシーズンと言っても過言ではなくなりつつあります! いやー、ムムムですねえ。博多華丸の川平さんの真似ばりに、「ムムムム!」です。

ミキティといえば、いたいけな十代だったころにマスコミにさんざん持ち上げられ、そして突き落とされたという経験があります。あれは本当に、一般人の私でも義憤に駆られるようなひどいもんでした。実際、ミキティはそのときのトラウマに長いこと苦しんだらしいし、五輪シーズンであった昨季であっても、大きな試合になるとどうも気負いとか萎縮みたいなものに捉われているように、しろうと目には見えなくもありませんでした。

それが、まるで生まれ変わったかのような今シーズン! id:FJneo1994 さんの「チャリンチャリン方式プログラム」(雌伏の時を経て。 - 企業法務戦士の雑感)という表現は言い得て妙で笑っちゃいますが、それでもなんでも、あの鬼プログラムをとにかくノーミスで滑りきる安定感はたいしたもんです。

かつて「天才少女」ともてはやされたとおり、やはり彼女の身体能力はダテじゃなかったんだ・・・とあらためて感じ入るところであるし、周囲の騒がしさに動じない落ち着きを身につけた精神面での成長にも目をみはらされます。

しかし、ムムムはそこではない。今季の安藤選手の演技を見ていて湧いてくる、「優美だ・・・」なんて自分の感想です。優美、ムムムム!! ミキティにそんな形容詞をかぶせる日がくるとは、まさに昔日の感! 私も年をとるはずです。

や、素直に賞賛してるんですよ〜。今季のプログラム、ショートもフリーも私は好きです。こないだ、IONがスポンサーのチーム対抗みたいなアイスショーで見た、弾けたエキシビションナンバーもキュートでした。彼女は長い時間をかけ、自らの力で道を切り開き、真に強くて美しいアスリートになったんだと思います。尊敬します。

ただ、彼女が恋とか愛とかを表現したり、セクシーな表情を見せてくれると、「ミキティが大人の女になった影にニコライ(・モロゾフコーチ)あり」なんてことを頭に思い浮かべちゃったりする下種な私がここにいるわけです。だってミキティミキティで、キスクラで接吻せんばかりの抱擁とか交わしてくれちゃったりするしさ〜。西洋風のハグと見なすにはあまりにもエロエロでしたもん。

そうかと思うと、すばらしく優美なポーズで完璧な演技を終えた瞬間に、足まで踏み鳴らして渾身のガッツポーズを披露してくれたりもするミキティ。そんなところもモロモロ込みで楽しませてくれるのがミキティだと思うんです。今後とも目が離せません!

*1:フジテレビの四大陸放映では、この大会に出場しない佳菜子ちゃんのコーナーまでわざわざ作っていた