フィギュアグランプリシリーズ2012 フランス大会エリックボンパール杯

http://www.isuresults.com/results/gpfra2012/

男子。
こんな夢を見た(もちろんfrom『夢十夜』ですよ)。10人を下らない男たちが列を作ってヤンキー座りをしている。その顔を見ると、小久保、ラミレス、稲葉などいずれ劣らぬ歴戦の勇者。プロフェッショナルな野球選手として2000本安打を達成した面々だったが、その中になぜかひとり、群を抜いて若く小柄な、しかしキリリと口を引き結んだ男がいた。フィギュアスケーター無良崇人である。

ってのがスケカナ前の話で、これは吉夢だろうと勇んだのですが、そのときは8位だったんですよね〜。そしたら、パリにて! 無良くん! 優勝!

つまらん前振りを長々とすんません。もちろん無良くんおめでとうって話です。SP2位のプレッシャーに負けず、フリーでの技術点1位はもちろん、SSの7.89点は素晴らしいよね! ほんとスケカナとは別人みたいに体が良く動いてかっこよかったよ〜。ジャンプには加点の嵐! 最後のフリップがシングルになったこと、解説の稔が「コツンとやってやりたい!」と連呼するのをウザいと思いつつこっそり同意する私がそこに…。や、「こら!」って気持ちじゃなくて、それまでが素晴らしかったことにコーフンしてたんですよね。FSなのにSPの開始ポーズとってたんですって。そんなおちゃめな人はじめて見ましたよ。や、SP1位での最終滑走って、そんなにも緊張するってことですよね。

と、ところで全日本の緊張感を思うと今からこっちが過呼吸になりそうなんですがどうしましょう。

これまでyou tubeに頼ってたアボット先輩のSPをやっとテレビで見られた〜もちろん録画もできた〜しかも高得点演技〜! ホクホクです。リンクサイドで見守る有香先生が、放たれた弾丸に「うっ!」と撃ち抜かれてたとこまで含めて、ホクホクです〜。何この麗しい師弟〜! 私も撃ち抜かれてます〜! FSも上り調子なのを「いや〜うれしいですね。ぼくこの人が好きなんですよ」と告白(?)する稔に深く首肯。なんか最近、稔にシンパシーを覚えることが多いんだけどこれでいいんでしょうか?

SPを見た時点では、「レオノワといいアモディオといい(そして高橋といい)今季のモロゾフチームは苦しんでるな」と思ってたら、アモディオFSよかったやん! パントマイムみたいな動きが上手で面白いプログラムだった。

女子。
アシュリー強ェェェェェ! 盤石。190点超え、きました。去年のカロさん、一昨年の安藤さん的「必勝オーラ」がびんびん出てる。フィギュアってジャンプだけじゃないよ、ってファンとしては思うけど、ジャンプが安定しているとやはり選手も観客もノリノリになるもんね。「レッド・バイオリン」に「サムソンとデリラ」。プログラム自体に死角がないぜ。あ、でも、ルッツはeマークなんだ。リーザもユリアもだ。

トゥクタミシェワのフリーもジャンプ次々決まって120点超え。フィギュアを見てるとミドルティーン女子の体形の変化がばっちり見てとれてなんか残酷な気分にもなったりするんですが、あれだけ去年と体が変わってもジャンプほぼノーミスで飛んじゃうってすげーな。まだ力技なのか、才能なのか、もう何かをつかんでいるのかは、わかりません。

リーザさんは逆にあれだちょこちょこけジャンプをミスっても115点も出ちゃうってことびびびりました。スピンに1.5点とか加点がついてるよ…ガクブル で、ロシア勢、総合6位のコロベイニコワも含めて衣装の仕立がめっちゃいいな! うらやましいです(誰比?笑)

これは、今季はアシュリーいっちゃうかなーという気もしちゃうんだけど、でも遂に来たるオリンピックシーズンの表彰台争いはわかんないな。メイテとかガオとかも伸び盛りなのね。