ソフトバンクホークス、パ・リーグ制覇!!

玄界灘の潮風に 鍛えし翼たくましく♪
今年のペナントレースは面白かったよね! って、あれ? まだ終わってないとこもあるんですっけ? ごめんごめん。てっきり9/26までだったかと。いやはや、今年は、やったばーい! 高校時代の友人takaneito(takaneito 熱男 (@takaneito) | Twitter)が、「9/25から野球のことしかつぶやいてない・・・」とツイートしてるの見て笑ってしまった。わかるよ気持ちは。

9月18日、3.5ゲーム差で迎えた首位ライオンズ(当時ね、ほっほっほ)との直接対決、3連戦&3連休の初日。私は夫の実家にいた。義父母も当然鷹党なので、試合開始から皆でテレビ中継を見始める。序盤、リードされる展開。点差は3点だったかな。

「とにかくホークスはクリーンアップの平均年齢が高すぎやもんね〜」 「松中も今年限りかいな」なーんてブツブツ言いながらちゃぶ台を囲んで見てると、松中がホームラン。さらに次の打席も3ランで一気に7−4と勝ち越す。「やっぱ松中がおらんといかんばい!」 「ベテランは気合が違うね!」テレビの前に陣取った外野たちの得意プレーは、手のひら返し。

正直に言ってこの段階では、生粋の福岡人たる私らでさえ優勝の可能性は髪の毛一筋ほどだと思っていた。それでも、とにかくこの3連戦で1試合だけでも獲りたい、特に杉内−涌井のエース対決であるこの日は勝っときたい!  

9回表、西武の最後の攻撃(のはずだった)、ホークスは守護神・馬原が登場。中島、フェルナンデスに打たれて7−6の1点差まで詰め寄られるも、2アウト。「もう大丈夫よね」と義母が風呂場に消えてすぐだった、中村に同点ホームランを打たれたのは! 試合は振り出しに戻り、NHKのテレビ中継は終了。すぐさまラジオをONして観戦を続行する。

風呂から上がった義母もまさかの展開にびっくり。「なんとか勝たんといかんばい」 「向こうだってもうろくなピッチャーは残っとらんはず」 「引き分けになるっちゃない」 「やっぱりホークスはクリーンアップの平均年齢が・・・」そこで出た、小久保のサヨナラホームラン! 「やっぱ小久保がおらんといかんばい!」 「キャプテンは気合が違うね!」

結局、西武に3タテで一気呵成に流れを引き寄せ、千葉ロッテ相手に和田でも勝利を遂げて乗り込んだ北海道。今度は私は自分の実家にいた。なんでこんな大事な試合をテレビでやらないんだよー!と憤慨していたが、実家ではBSが映るんだった! たまたま登場していた姉も含めて家族で観戦。誰も風呂に入ろうとせず片付かないったら。

ここでも、杉内−ダルビッシュのエース対決。現在の球界を代表する二人だけあって、さすがに息詰まる投手戦となり、こういうときのダルビッシュは気魄がすごいんで少々びびったが、まぁここが、優勝を手繰り寄せてるチームとそうでないチームとの差ってやつですかね(勝てば官軍、なんとでも言うぞ)、1−0で辛くも勝利。9回裏、1アウト2,3塁から糸井が併殺打に倒れた直後に映ったベンチのダルビッシュの呆然としたような顔が、ああ、申し訳ないけど小気味よかった〜。ヒーローインタビュー、途中で言葉を詰まらせ涙を見せる杉内にぐっとくる。翌日、サンデープロジェクトで張本さんが「男なら泣くな」と喝!を入れていたが、バーロー、泣かせろっつーの、大きな仕事を成し遂げたんだから。

翌日曜日、最終戦途中で入ってきた“西武サヨナラ負け=ホークス7年ぶりのパ・リーグ制覇!”の一報は、父の車で自宅に帰る途中のラジオで聞きました。スポーツニュースを梯子するのが楽しい楽しい。

我が家は新聞をとっていなくて、週に2,3日、日経をコンビニで買っているんだけど、優勝の翌日は西日本新聞を買いましたよ。ローカル紙だけあって、スポーツ欄がカラーで増頁されていたのを始め、一面も、三面記事も、地域欄もホークス&ホークス&ホークス。その中から、一面に掲載されていた“秋山監督が西日本新聞社に寄せた手記”とやらを、一部引用します。グッときたばい! CSも頼んだばい!

自分ではベンチで感情をあまり表に出さないように努めている。選手にはプレーに集中してもらいたいからだ。選手にベンチを見て野球をやってほしくない。ただ、これは本来の性格じゃないから、きつかった。本当は七回ぐらいからカッカしている。サンドバッグをベンチ裏の、どこか見えないところに置いておければいいのに。そう思ったりしたものだ。
監督と言う仕事は、やった者じゃないとしんどさは分からないと思う。チームを引き受けたとき、最初に選手やスタッフの顔、その家族の顔が浮かんだ。みんな、この世界で長く生きていけるように頑張ってもらいたい。みんな家族や、いろんなものを背負って戦っている。
だから、監督には勝たせなければならない重圧がある。