ULTRABLUE

●6月29日(火)
つらい1日、日本中が燃え(尽き)た1日。

朝3時に目が覚めて5時半まで眠れず。一昨日に作った足のマメがなんか痛い。絆創膏を貼って寝て、夫に合わせていったん7時過ぎに起きる。9時からまた寝る。11時半に起きると、けっこう大量に出血している。今月11日の出血とほぼ同じような感じなので、あわてる必要はないかなーと楽観視する自分が半分。いや、出血に自己判断は禁物、胎盤が剥がれでもしていたらどうする、と戒める自分が半分。

足のマメのほう、今日未明と比べて超悪化して水ぶくれになっていて超痛い・・・。おまけに雨も降っている・・・。と、病院に出かけるには絶悪のコンディションだったが、面倒くさがりにかけては定評のある私も、さすがにそんなことで怠慢かまして、お腹の子に何かあったら・・・と思うと家にはいられず、受診。

結果、やはり前回と同じく、「子宮口が開こうとしていることに伴う出血」との診立て。実際に開き始めてはおらんらしい。「おしるしの前兆みたいなもんだね」と先生。えー。おしるしってお産の前兆でしょ。てことは、これは、お産の前兆の前兆・・・。前回の出血は、お産の前兆の前兆の前兆・・・・。なんか・・・・。まあいいや。危険なものではないらしい。

薬局まで5分ほど歩いて、奮発して靴ずれ専用の絆創膏を購入。しかしそれにしても一歩ごとに痛い。なんか体もだるい。ほうほうのていで帰りつく。痛さで弱気に、というのもあるけど、お産の始まりを促すために1日2時間歩けとか言われているこんな大事なときにここまで足を痛めている私ってなんなの、という情けなさ、引いては、こんなことでくじけてちゃ、子どもなんて産めないんじゃないか、という不安などで泣きそう。あとでこうやって書いているとアホみたいなのだが、そのときは超必死。そういうことってありますよね。

家に帰って、マメのある右足を点検すると、土踏まず付近にできたマメは直径4cmほどの立派な水ぶくれになり、その周囲、足の甲といいくるぶしといい、赤く腫れあがっている。おまけに、かばいながら無理な体勢で歩いたせいか、ふくらはぎと腿の内側もすごく痛い。なんだこれー! もはや家の中の移動もままならないほど、痛い。帰りのコンビニで、珍しく妙に飲みたくなって買ったアクエリアス500mlを一気飲み・・・・して、ふと気づいた。私、そんなに喉乾いてた? なんか、体に力が入らない感じもある。これはもしや? ・・・検温すると、37.8度。もう寝るしかない。

今月いっぱいで去る部署の送別会だった夫、中座して早めに帰宅し、何くれとなく世話を焼いてくれる。

日本時間23時キックオフの決勝トーナメント1回戦、日本対パラグアイは、それでも、もちろん見る。今は書くまでもないけど、数年後に読み返すために記録しておくと、延長までもつれこむも0対0のまま時間が尽き、PKの末、日本は敗れた。直後にほとんどの選手が見せていた涙は、のちのインタビューなどによると、「敗戦の悔しさ」そして「このチームが終わったのだという寂しさ」ゆえだった、というが、見ている私たちもまさに同じ気持ちを味わったと思う。

「ひとつになっているんだな」と感じられる、本当にいいチームだった。仏頂面の岡ちゃんまで含めて、誰を見ても、男の中の男であり、それでいてやんちゃな男の子でもあるような、いい面構えをしていた。「いい顔」じゃなくて、「いい面構え」と言いたい。

まあ、冷静に見れば、この日の試合も終始、パラグアイのほうが優勢ではあったわけだし、実力的にはここまできただけでもじゅうぶんなのかもしれない。「感動をありがとう」とバカのひとつおぼえのように連呼するテレビを見ると、自分もそう思いながらも、若干、引いたりするのだが。

イビチャ・オシムはW杯日本代表の試合を『サッカーファンでない人の目を開かせる戦い』だった、と言ったという。うまいこと言うね。