『龍馬伝』第23話「池田屋に走れ!」

龍馬の大演説は、まあ、しょうがないと思おう。こんなにハードに作ってるドラマでも、こういうシーンは、やっぱり外せないのね・・・。

ともかく新撰組! 何この怖さ! 複数でひとりを追い回すのも平気、ものも言わずに切りつけて殺し、池田屋で大勢を滅多斬りにした帰りは、血まみれの隊士服で「誠」の旗を掲げた列の中、童顔の沖田が楽しそうに鼻歌を歌っている・・・こいつら狂ってる! や、これこそ、京の人々を震撼させた新撰組ですよ! 

新撰組のこと“幕末青春グラフィティ”みたいな描き方をする作品も多いなか、この描き方はかえって新鮮〜。ちょっとあのね、別に、しゃれとか言ってるわけじゃないですよ。

演出の巧みさもあるんだろうけど、まだろくにせりふもないのに、ここ3話で1分ずつくらいしか出ていないのに、原田泰造近藤勇の迫力が凄すぎる! 激烈な拷問のうえ切腹シーンまで演じた宮迫さんの熱演を消し去るインパクト。「篤姫」の大久保どんの演技にも感心したけど、今や、チラっと映るだけでちびりそう。コワイ・・・コワイです・・・「しゃべくり」見ても笑えなくなる日も、遠くないかもしれない・・・。