4か月目の日々・健診

基本的に毎日眠い。一般に「つわり」の時期とされるころが終わればおさまるのだろうと安易に考えていたが、4ヶ月目に入ってもその猛威はいっさい衰えることがなく、これは妊娠中期くらいまでずっと続くんじゃないかという気がしてきている。

たかが睡魔とはいえ、こう続くとだいぶつらい。眠い眠いと言うと、人は「寝不足的な眠さ」を想像するのだろうけれど、そうじゃないのだ。眠さの種類が違う。息苦しいというのが近いのか・・・うまく表現できないけど、とにかく苦しい。もしかしたら、赤ちゃんが「眠いけど眠れなくてぐずぐずする」って、こんな感じなのかなーとか思う。こんなんだったら、そりゃ赤ちゃん泣くわ。

夜にパソコンに向かう時間が減った。垂れ流すような駄文すら書けない。単純な家事ぐらいならともかく、思考するとか無理。きついのは体なんだけど体がきついと気力がなくなるよね。妊娠してから、夜はぼーっとテレビを見てることが増えたよ。あと頭痛も頻繁。これは、2ヶ月とか3ヶ月はじめのころよりも確実にパワーアップしてる。

なんてだらだらと愚痴ってみたが、吐きづわりの妊婦さんより100倍ラクだという確信はあります。

まあ腹の中に急成長中の人がいて、こんなもんですんでるってことのほうが、冷静に考えると不思議な気もするしね。あー腹の中が始終見られたらいいのに!


・・・と言ってると、4ヶ月めの健診の日がやってきた。12月26日(土)、その日は13週1日め。12週からが4ヶ月めなんだよね。

私なりにいろいろなマイナートラブルがあるとはいえ、3ヶ月めも後半に入ったあたりから、流産に対する恐怖はうすらいできた。しかし健診が3週間あくのは初めてで、それも安全な時期に入ってきたがゆえなんだろうけれども、「腹で元気にしてるのだろうか」「成長しとるか?」と、前日あたりからはナーバスな気持ちになったりもする。病院では「4週間後でもいいよ」と言われてたけど、4週間後はまだ松の内にあたるし、やはりなるべく早く、頻繁に確かめたいからね。

いつものとおり、先生の診察の前に看護師さんからの問診、体重・血圧測定等があって、前回受けた血液検査にも特に問題はなかったよーと言われた。でも、結果の紙を母子手帳に貼り付けてくれていたので帰宅後に見たら、血色素量11.7って・・・12以下が「貧血」っていわれるんじゃなかったっけ? と、もともとランニングしてたので、貧血に気を配ってて得た知識の記憶がよみがえる。

別の本で調べると、貧血になりやすい生き物たる妊婦は、11以下が要注意値とされるようだった。赤ちゃんに栄養をあげたりするため、妊娠すると血液量は増え、最終的には+1キロ増にもなるんだって。しかし血液中の赤血球が増えるわけではないから、相対的に貧血になりやすいらしい。やだなー。

診察には、初めて夫も帯同(ていうの変?)した。もちろんこれまでも超音波の写真は見せていたが、器具で腹を撫でるとモニターに赤子が映る不思議、そんなに元気なのか!という心拍の音に彼がふれるのは初めてで、さすがに面白そう(?)だった。

「これからはご主人より赤ちゃんを大事にせないかんよ」「(夫に向かって)ご主人、2人目ともなると、あなたもう放っておかれるけんね」など、昨今であればモンスターペイシェントなんかから苦情がきてもおかしくないようなことも、面と向かって笑顔満面、からっと言ってくれるのがこの先生。昭和の古き良き香りだ。

腹の子は頭と胴体、手の部分がこの間よりも鮮明にわかれて映っていて、大きくなっていた。頭の長さは2.5センチ、頭から足までは7センチくらいで、週数相当の大きさ、「順調ですよー」との言葉を今日ももらう。

もうここまでくると、「腹の子の生命力にたのむ」「私にできるのは祈ることぐらい」という段階じゃないな、とはっきり思う。流産の原因の大半が胎児の染色体異常などによるものであるという時期は過ぎた。この子は生まれてくる気まんまんでいる。そのことにやっぱり感動するし、そのために要る私の力は惜しみなく出したいと思う。

まぁ一番は体調管理だよね。そう、それは体重管理ともいう・・・。むむー。この食欲。もうどんどん太れそうで怖いのだ。