歌は世につれ、世は歌につれ
うたばんの特番みたいなのでやってた、「大日本名曲歌謡史」。昭和と平成にわけて、1万人が選んだとかいう上位曲を紹介する。帰宅後、番組の最後のほう、双方のベスト10を見た。
昭和53年生まれの私にとって、平成のベスト10はもちろんどれも知ってる。『浪漫飛行』、『桜坂』、『TSUNAMI』・・・懐かしいね。
- 3位 『ラブストーリーは突然に』 小田和正
あのイントロが一瞬流れるだけで、反射的に「カーンチ!」て言いたくなるよね。両A面(なつかしい言葉!)だった『OH! YEAH!』も大好きだった。当時小学6年生だった私には、ものすごく官能的でドキドキする歌でした。
- 2位 『時の流れのように』 美空ひばり
平成の曲なんだ! 元年だって。これはもちろんいい曲だけど、ほんとに、歌う人によってここまでの名曲に仕上げられた感があるよね。戦後の日本に登場し、波瀾万丈の人生を送った歌姫・美空ひばりが最後に発表した曲ってことで。
- 1位 『世界にひとつだけの花』 SMAP
・・・・。やっぱりこれなのか・・・。うん、まあ、いい曲なんだけど。どうもイマイチ腑に落ちない、というか、あの詞の楽観性が生み出した風潮の数々を思うと・・・。でも、まさに、時代を代表する曲だってことよね。そこは同意。
昭和のベスト3
- 3位 『赤いスイトピー』 松田聖子
なんだかんだいって、少なくとも1番は、空で歌えるもんなあ。すばらしい物語性をもった歌詞、叙情的なメロディーだよね。このころの聖子ちゃん、まさに清純そのものだよなあ。
なんだかんだいって、少なくとも1番は、空で歌えるもんなあ。すばらしい物語性をもった歌詞、叙情的なメロディーだよね。しかし、数々の百恵さんの名曲の中で、これが選ばれるってのがすごい。まさに昭和的世界観。
- 1位 『なごり雪』 イルカ
なんだかんだいって、少なくとも1番は、空で歌えるもんなあ。すばらしい物語性をもった歌詞、叙情的なメロディーだよね。イルカさんは、この何十年と、年に何回、この歌をテレビで歌ってるんだろう? そんなにしょっちゅうテレビ見てない私ですら、年に2−3回は見てるような。
ん? コピペは手抜きじゃないですよ。まごうことなき、共通点ですから。
それにしても、ひばりさんでも聖子ちゃんでも百恵さんでもなく、ピンク・レディーでも坂本九でも北島三郎でもなく、「なごり雪」が1位ってのは、なんか、すごい。日本人の精神性を感じる。この、まだ寒い春の日の旅立ちと別れ。好きな人の輝かしい未来に目を細める、まぶしい、ほの悲しい感じ。情景がばっちり思い浮かぶし、共感しちゃうよね〜。
で、こういうベスト10みたいなのに入る曲ってのは、少なくとももうあと何十年かあとまでは、今や未来の若い人たちにとって、自分が生まれる前の歌であっても「いい歌だなあ」と感じるだろうな、と思った。
歌詞やメロディーが、やっぱり日本人のDNAに刷り込まれてるところがあったり。意識的であれ無意識であれ、そういうのをルーツにして作られていく曲ってのも、これからもやっぱりあるだろうから。というか、一見(一聴か)、外国の曲とかをベースにしてるような曲でも、やっぱり日本で売れるのは、日本らしい曲だったりするもんなあ。