■酷暑大阪/棒高跳び、110Mハードル、女子400m障害、男子5,000m予選、女子200m決勝、男子走り幅跳び決勝、男子200m決勝など!

今夜も見ましたよ、世界陸上! まぁ今宵もなんとすごい夜だったことでしょう! 

男子棒高跳びの澤野は見ていて痛々しいとしか言いようがなかった。その無念は察してあまりある。この大阪大会、酷暑によってダウンする選手が相次いでいます。ホームグラウンドの日本選手も然り。確かに、連夜30度を超えまくっている気温、体調を管理することさえままならないのでしょう。

それにしたって、トップアスリートが水分不足で痙攣を起こしたり肉離れになったりするって、想像を絶する世界です。それに、毎日見ていると、本当に、陸上競技というのは肌の白い人か黒い人かが圧倒的に強いということがよくわかります。黄色人種は、本当に少ないのです。

日本はまだメダルをとっていないけれど、でもほとんどの競技で日本人の姿を見ることが出来るだけでも、すごいんだと思う。体のつくりっていうのは、きっと、本当にものすごーく違うはずだから。そこで110m障害、中国の劉翔ですよ。あの人の速さはなんなんでしょう。しかもかなりのポーカーフェイスっていうか、茫洋、と言いたくなるほどの落ち着きっぷり、涼しい顔で肌の白い人・黒い人たちに先んじるのです。すげぇなこの人。決勝が楽しみで仕方がない。

ほかにも今日もてんこ盛りでしたよ。女子400m障害決勝ローリンソン! 男子5,000m予選キプチョゲ! 女子200m準決勝アリソン! 

それに男子走り幅跳び決勝!!!
最終跳躍の盛り上がりったら。イタリアのハウがそれまで暫定1位のパナマ・サルディノの記録を1cm上回って、それはそれは、「どんだけ〜!」てぐらいにアドレナリンを放出して叫びまくりのユニホーム脱いで叩きつけまくり、スタンドのお母さん(この人がまた、インパクト抜群のドレッドクイーン)もイッちゃってるぐらいの興奮もようで、うわーこれはすごい戦いに、と思ったら、最後の最後でサルディノが、少年僧のように澄んだ瞳で走り始め、結果は再度の大逆転。ここで、ハウ選手がどんなにか地団駄を踏んで悔しがるかと思ったら、存外、静かにサルディノを讃えて拍手してるの。いやー、これが一流のスポーツ選手ってものなんだね。その落差に、かえって感動してしまった。

もちろん男子200mの決勝、アメリカのタイソン・ゲイもすごかった。速い速い。もう大阪に来てから8本目の走り、それはそれは疲れているらしいです。しかし速い。往年のマイケル・ジョンソンの速さ、タフさを思い出したね。いやー速いってね、本当にかっこいい。そしてこの速かった人たち、100m、200mではライバルだった同国の選手たちが、明日からは徒党を組んで、リレーに出てくるわけですよ。うあー楽しみすぎる。ゲイ、予定通りにリレーも走ってくるかな。相当、消耗するらしいからね、100と200を決勝まで走ると。でも出てほしい! バトンパスも見たい!!!

◎ちなみに、気づきませんでしたが、昨日の男子やり投げの解説は、高田延彦だったらしい。