モスクワ世界陸上7日め: 女子200決勝〜(涙)

●男子200m予選〜準決勝
日本からは、飯塚、小林、高瀬の3人。…って高平、出ないんか〜! 4継リレーのメンバーにも入ってないみたいだし、世代交代か…。福島千里と兄妹に見えるような、スレンダーな体躯と涼しげな風貌が好きで、走りを見るの楽しみにしてたのに…。飯塚、予選6組を3位で見事に着順通過! この人、朝原さんとはまた違った茫洋とした雰囲気が大器を感じさせるww 今の髪型もツボ。なんか文学青年みたいでww 小林の7組はボルトと同組だった。3位と僅差の4位、惜しかったな〜。イギリスのジェミリ君が予選、準決とPB連発。ロンドン五輪のときも、スタートラインで常にリラックスした実にいい笑みを見せてくれるのが印象的な選手で、そのときも準決まで行ったと思うが、1年経ってさらに飛躍的に伸びてる! 決勝が楽しみな選手の一人。南アフリカのジョボドワナといい、若い力だ。ジョボドワナ君は準決勝、余力を残しているとはいえ、同組中、ボルトに並べた唯一の男だった。

そう、ボルトはまだまだ本気じゃない。予選なんか、イギリスのウィリアムズと顔を見合わせて微笑みながらゴールしてた。予選から全力で走るしかない選手もいることを思えば、なんちゅー残酷さだ、とも見えるけど、これが勝負の世界。まあ、準決勝進出が悲願のような選手もいれば、決勝で勝つこと、しかも世界記録更新までが視野に入っている選手もいるってことで、一流の選手たち自身はそのことをフラットに捉えているようにも思う。ボルトにしても、決勝でベストを尽くすため、それまでのラウンドで体力的にも精神的にも力を蓄えておくこと、固くなり過ぎないことは戦略であってそれ以上でもそれ以下でもなく、これほど卓越した成績を残していても、大言壮語とか、ほかの選手を貶めたり軽んじたりするような発言は見られない選手で、むしろライバルたちにつねに敬意を払っている印象がある。

若手が台頭する中、ベテランのマルティナやサイディ・ヌドゥレあたりが豊富なキャリアを感じさせるレースをしてくれるのもうれしい。決勝にも期待。

●女子200m決勝
今大会、個人種目200に絞ってきたアリソンが、予選でも準決勝でも万全の仕上がりを見せていたアリソンが、まさかのレース中の故障で途中棄権…(大泣)! キャンベルの姿のないことが返す返すも残念だけれども、フレーザー、オカグバレ、アウレと役者のそろったファイナリストの中で、カモシカのような、ガゼルのような走りを見せてくれるものと確信していただけに、コーナーを回りきる前に足がガクッとなってトラックに倒れ込む姿はショックでしょうがなかった…。男性スタッフに抱えられてトラックから運ばれていくとき、さすがのアリソンもちょっと泣いていた様子。

レース後の織田さんが、ショックを受けつつ、けがを心配しつつ、「これでリレーの出場もなくなってしまうのか…4継もマイルも出てくると思ってたのに…それに27歳という年齢を考えると、今後(金メダルを獲る)チャンスがたくさんあるわけでもないのに…」と、いやいや今それどこじゃないからさ!みたいなことをあれこれ口走ってて、なんたる不謹慎と局にクレームきたかもしんないけど、でもファン心理として超わかる! 俺も家族にそういう話しちゃったもん、家族じゃなくてテレビという公器でそゆこと言うのが織田さんのダメなとこかもしれんけど、陸上ファンってそういう話ができる相手いなかったりするから、織田さんが言ってくれるとちょっとうれしーんだよ。とにかくショック。アリソンの口惜しさ考えると泣けるーーー

でもそんな織田さんだけどちゃんとフレイザーのこと讃えてたから! うん、やっぱり彼女は現在の短距離女王! 気持ちがいい勝ちっぷり。スタートといい加速といい持続力といいすばらしい! かわいいし。ゴキゲンだし、愛すべき人。ああ、アリソンとガチの勝負が見たかった…。2着にアウレ、3着にオカグバレ。アウレ本物だな! テグあたりから台頭してきてたけど、このモスクワで、超一流の仲間入りだね。アフリカの風がすごい女子短距離界。オカグバレが次回大会もトリプルエントリーでいくのかどうかも楽しみ。

●男子5000m決勝
おんもしろいレースだったー! 序盤〜中盤は、ひゅーっと極端にペースの上がる部分もあるけど、大方は超スローペース。持ちタイムがそうでもない選手は最後のスパートが怖いから前に出られなかったり、有力選手もいい位置取りで力を温存しておきたかったり。ファラーが中盤、じりじりしたように前に出るシーンもあった。結局はラスト一周でものすごいスパート勝負に。みんなまんをじして出てくるのに、ここで決して負けないファラーが男前すぎた!! 見事な金メダル! ロンドンに続き5000と10000の2冠! それにしてもスパートの走りがまるでスプリンター。ここでテレビをつけた人の誰が、これが長距離の試合だと思うであろうか。なんでも近年の彼、外国で短距離のコーチに教えを乞うてスプリント能力を磨いたらしいです。ゲブリウェトとコエチの2位争いは100分の1秒レベルでゲブリウェトに軍配。直線でのコエチの追い込みは、あわやファラーまで届くかというほど。

●男子4×400mリレー決勝
リレー種目が決勝を迎え始めると、「ああ、大会も終盤」って感じがしますね。あっという間だ…。去年のロンドンでは王国の覇権をバハマに明け渡したアメリカが、一年できっちり雪辱を果たした。1走ではあわやというものがあったが、3走マッカイ、そしてアンカーは400王者のラショーン・メリットなんだから盤石だ。ロシアとジャマイカの2位争いは見ごたえあった。北と南、大国と小国(面積的な話ね)、いやはや〜。僅差、僅差! ジャマイカはこれからも活躍分野を広げてくるだろうけど、ロシアも意地を見せ続けてほしいもんである。てか、ロシア、誰がそんなに早かったんだ…? TBSもIAAF(国際陸連)も、リレーのメンバーの名前をUPしてほしい! あと、マイルリレーは400ハードルの選手も入り乱れるのが楽しい。トバコのゴードン2人は、ひとりが400で準決まで行ったランナー、もう一人が400Hの壮絶なたたき合いを制して金メダリストになった人ですよね?! ゴードンて、トバコには珍しくない名字ってことでいいですか? なんたって、ほら、ベルギーのボルリー一家の例があるからさ…(リレー4人中3人がボルリー兄弟)www

●男子走り幅跳び決勝
放送時間の関係等で、結果のみの報道だった、残念。試合経過もさることながら、イケメン・ワットの勇姿を楽しみにしてたので… って、orz。。。大会自体に出場してない。。。